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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):しまむら、三菱UFJ、篠崎屋

しまむら <日足> 「株探」多機能チャートより
■しまむら <8227>  13,700円  -260 円 (-1.9%)  本日終値
 しまむら<8227>は朝高でスタートしたものの、その後値を消し反落。23日に発表した7月度の売上速報で、既存店売上高が前年同期比6.4%増となり、6カ月ぶりに前年実績を上回ったことから、買い優勢で始まったが、前日まで3日続伸していたことから、徐々に利益確定売りが優勢となったようだ。7月に入り気温が上昇し、テレビCMで放映した接触冷感ラグや敷パッドなどの寝具・インテリア商品や、浴衣、夏パンなど夏物の動きが活発になったことが寄与した。

■三菱UFJ <8306>  705.4円  -8.2 円 (-1.2%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが売られた。前週末の米国株市場では、米10年債利回りや米30年債利回りなどが低下したことを嫌気してゴールドマン・サックスやシティグループ、JPモルガンなど金融株が軟調で全体相場の足を引っ張った。米10年債利回りは、2.23%台に売られ、約3週間ぶりの低い水準。東京市場でも三菱UFJなどメガバンクは、米国事業における収益機会の低減を嫌気するかたちで売りが先行。また、第一生命ホールディングス<8750>やT&Dホールディングス<8795>などの生保株も同様の理由で売りに押された。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,067円  -10.5 円 (-1.0%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>、日本海洋掘削<1606>、石油資源開発<1662>など資源開発関連株が総じて軟調。6月下旬以降戻り歩調を強めていた原油市況だが、その反動もあって前週後半から軟化傾向にある。前週末21日のWTI原油先物価格は1ドル15セントの大幅続落で1バレル=45ドル77セントまで下落。これが株価にマイナスに作用している。前週末の米国株市場でもシェブロン、エクソンモービルなどエネルギー関連株が安く、全体相場の足を引っ張った。

■トヨタ自動車 <7203>  6,079円  -47 円 (-0.8%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>などの自動車株が軟調。外国為替市場では足もと1ドル=111円台を下回るドル安・円高に振れており、これを背景に輸出セクターには逆風が意識されている。特に為替感応度の高い自動車セクターにとっては警戒感が強く、足もとの為替動向はネガティブに働きやすい。米国では個人消費に陰りも指摘され、自動車販売がやや減速傾向にあることも重荷となっている。

■篠崎屋 <2926>  165円  +32 円 (+24.1%)  本日終値
 篠崎屋<2926>が後場一段高。午後1時ごろ、従来、未開示としていた17年9月期業績予想について、売上高42億1900万円(前期比4.9%増)、営業利益8200万円(同5700万円の赤字)、純利益5700万円(同8100万円の赤字)になりそうだと発表しており、営業損益の黒字転換見通しを好感した買いが入ったようだ。同社はこれまで、天候などの外部変動要因による影響が大きく、予測が困難なため通期業績予想の開示は行っていなかったが、第3四半期累計(16年10月~17年6月)決算を発表したことで、業績予想の開示が可能と判断したという。また、期末一括配当を2円50銭(前期1円)にするとあわせて発表したことも好材料視されているようだ。同時に発表した第3四半期累計決算は、売上高32億9700万円(前年同期比4.9%増)、営業利益1億800万円(前年同期500万円の赤字)、純利益8300万円(同2500万円の赤字)だった。価格の見直しを行ったことで商品売上原価率が改善したことに加えて、前期に不採算店舗を閉店したことにより販管費率が改善したことなどが寄与した。

■ソーバル <2186>  2,100円  +400 円 (+23.5%) ストップ高   本日終値
 21日、ソーバル <2186> [JQ]が8月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。また、株式分割に伴い、年間配当を従来計画の45円→36円(前期は42円)に実質6.7%の増額修正したことも買いに拍車を掛けた。

■Jエスコム <3779>  157円  +26 円 (+19.9%)  本日終値
 21日、ジェイ・エスコムホールディングス <3779> [JQ]が18年3月期の連結最終損益を従来予想の900万円の赤字→7800万円の黒字(前期は1億4200万円の赤字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなったことが買い材料視された。通信販売事業における広告宣伝費を見直したことで、販管費が減少することが寄与。新株予約権戻入益約6500万円が発生することも最終利益を押し上げる。

■メディアシーク <4824>  575円  +80 円 (+16.2%) ストップ高   本日終値
 メディアシーク<4824>が大幅続伸で新値追い。同社はきょう、スクール業務向け管理システム「マイクラス」クラウド業務パッケージが、早稲田大学の新規事業「WASEDA NEO」の管理システムとして採用されたと発表。これが材料視されたようだ。なお、「WASEDA NEO」は、次の時代を創るリーダーのための共創の場として、早稲田大学日本橋キャンパスにオープン。みらい学びラウンジ「パイオニア・コミュニティ」や朝活プログラム「日本橋ブレックファストセミナー」、「実践的研修プログラム」などのサービスで、未来創造に貢献するビジネスリーダーの養成を目指して展開されるという。

■北の達人 <2930>  1,280円  +155 円 (+13.8%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 北の達人コーポレーション<2930>が大幅高で6連騰、投機資金の継続攻勢で7月19日につけた上場来高値1217円を更新した。同社は健康食品や化粧品を自社で企画し、インターネットで販売する事業を展開。高採算の新商品群が収益を押し上げ、18年2月期第1四半期(3~5月期)は営業利益段階で前期比3.3倍となる2億2600万円を稼ぎだし、マーケットの耳目を驚かせた。これを受けて18日にマドを開けて買われ19日に1217円をつけた後、いったん利益確定売りに水準を切り下げたが、5日移動平均線との接触を待って急速に切り返し、青空圏に再浮上したことで上値指向の強さを浮き彫りにしている。

●ストップ高銘柄
 ヒップ <2136>  886円  +150 円 (+20.4%) ストップ高   本日終値
 シンワアート <2437>  638円  +100 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値
 ファステップス <2338>  757円  +100 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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