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【市況】来週の株式相場見通し=決算佳境で個別物色活発化、米経済指標の内容を注視

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 来週(31日~8月4日)の東京株式市場は、4~6月期の決算発表が佳境を迎えるなか、好業績銘柄を個別に買い進む動きが活発化しそうだ。外国為替市場で極端な円高・ドル安進行とならない限り、業績良好な銘柄への買いエネルギーが全体相場を牽引し、底堅い推移となりそうだ。日経平均株価の想定レンジは、1万9700~2万400円とする。

 市場関係者からは「4~6月期決算のここまでの内容は、市場予想に比べてプラス面のサプライズの方がやや多く、買い進まれる銘柄の方が多いとの感触を持っている。業績上方修正で日経平均株価の1株利益が増加し、PERがさらに低下すると投資家の買い安心感が増してくる」との見方が出ていた。

 懸念材料としては、米株式市場でハイテク株が軟調な推移となっていることに加え、来週発表される米経済指標で、景気に減速感が出て米長期金利が低下し、外国為替市場で円高・ドル安が進行することだ。

 日程面では、6月の鉱工業生産指数(31日)、7月の自動車販売台数、東芝<6502>が東証2部に指定替え(1日)、7月のマネタリーベース、7月の消費動向調査(2日)、安倍内閣改造・自民党役員人事(3日)、6月の毎月勤労統計調査(4日)に注目。

 海外では、中国7月の製造業PMI、ユーロ圏6月の失業率(31日)、米7月のISM製造業景況指数、米7月の新車販売台数、米6月の個人所得・個人支出、ユーロ圏4~6月期のGDP(1日)、ASEAN閣僚会議(2~8日)、米7月のADP雇用統計(2日)、BOE金融政策発表、米7月のISM非製造業景況指数(3日)、米7月の雇用統計、米6月の貿易収支(4日)が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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