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【特集】城南進研 Research Memo(10):会員数が順調に増加。eラーニング教材とのシナジー追求の試みにも注目

城南進研 <日足> 「株探」多機能チャートより

■事業部門の動向

6. スポーツ事業
スポーツ事業は城南進学研究社<4720>が2015年11月に買収した(株)久ケ原スポーツクラブによる、スポーツクラブ・スイミングクラブの運営だ。2017年3月期は買収後初のフル連結となり、売上高は315百万円となった。

同社は久ケ原スポーツクラブにおいて、eラーニング教材「デキタス」の試験導入を開始している。小学生向けのスイミングクラブ事業では“小4の壁”があると言われている。一連の泳法をマスターし、中学受験も含めて勉強が忙しくなる小学4年生になるとクラブをやめてしまうことを言う。これに対する1つの対策としてeラーニング教材「デキタス」を活用して勉強とスイミングを両立させようというものだ。

同社はeラーニング教材「デキタス」を同じ悩みを有する他のスイミングクラブ・スポーツクラブにBtoBtoCのモデルで販売する計画だ。これは同社がこれから大いに注力していく「ソリューション事業」の重要な一部を形成すると期待されている。

久ケ原スポーツクラブの現況は会員数が2,900名弱に増加して順調と言える状況にあるが、同社の業容拡大と並んで、「デキタス」の試験導入の成果にも大いに注目したいと考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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