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【市況】東京株式(大引け)=44円安、円高など受けて買い手控えられ反落

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 21日の東京株式市場は、前日の反動で利益確定の売りに押された。為替が円高に振れるなか、週末ということもあって持ち高を減らす動きが優勢となった。

 大引けの日経平均株価は前日比44円84銭安の2万99円75銭と反落。東証1部の売買高概算は15億3402万株、売買代金概算は1兆9967億円。値上がり銘柄数は924、対して値下がり銘柄数は964、変わらずは137銘柄だった。

 きょうの東京市場は、買い手控え感が強く全体の商いも低調だった。前日の米国株市場ではナスダック指数が2年5カ月ぶりとなる10連騰を記録して最高値圏を走るものの、NYダウは反落するなど上値の重さも意識された。ECB理事会では金融緩和策の現状維持を決定、ドラギ総裁の記者会見も金融引き締めに消極的なスタンスとの見方が強く、為替市場では1ドル=111円台後半で円が強含み、主力株中心に見送られた。ただ、半導体周辺や機械セクターなど設備投資関連の一角が買われ、全体相場を支えた。来週から本格化する国内企業の四半期決算発表を前に、好業績が期待される銘柄を個別に物色する動きもみられた。東証1部の売買代金は売買活況の目安とされる2兆円を下回った。

 個別では、安川電機<6506>が物色人気を集め大幅高に買われたほか、ファナック<6954>、SMC<6273>なども上昇した。出光興産<5019>が反発、山一電機<6941>が値を飛ばし、ゲンキー<2772>は一時ストップ高に買われた。シンフォニアテクノロジー<6507>、東京都競馬<9672>なども大きく値を上げた。東芝<6502>も堅調、西華産業<8061>、サンケン電気<6707>なども高い。

 半面、トヨタ自動車<7203>が冴えず、TDK<6762>も値を下げた。三菱ガス化学<4182>、東邦亜鉛<5707>が下落したほか、ブロードリーフ<3673>も安い。モバイルファクトリー<3912>は大幅安となった。エイチ・アイ・エス<9603>が売られ、パーソルホールディングス<2181>、安永<7271>、アダストリア<2685>なども下落した。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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