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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ミクシィ、東エレク、アルメディオ

ミクシィ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ミクシィ <2121>  6,280円  +40 円 (+0.6%)  本日終値
 ミクシィ<2121>が続伸。20日の取引終了後、スマートフォン向けひっぱりハンティングRPG「モンスターストライク」(通称「モンスト」)について、中国版「怪物弾珠」を近日中に提供開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。「モンスト」は現在、日本をはじめ台湾、香港、マカオなどで配信しており、中国版についても14年に配信を開始したが、中国市場に合わず撤退した経緯がある。今回は再進出となるが、あわせて中国における「モンスト」のマーチャンダイジングやコミカライズなど、メディアミックス展開についてもビジョンチャイナ・コネクテッド社を通じて実施するとしている。

■東京エレクトロン <8035>  16,440円  +45 円 (+0.3%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が全般軟調地合いのなかで頑強な動きをみせた。米国ではハイテク株比率の高いナスダック指数が10日続伸で最高値圏を走るなど好調が際立っており、半導体関連銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も戻り足を強めている。また、20日に日本半導体製造装置協会(SEAJ)が発表した6月の日本製半導体製造装置の販売額は前年同期比53.6%増と高水準の伸びを示し、10カ月連続で前年同月を上回った。これを好感する形で買い優勢の展開となった。

■富士フイルム <4901>  4,154円  -34 円 (-0.8%)  本日終値
 富士フイルムホールディングス<4901>は反落。同社は19日、アルツハイマー型認知症治療薬「T-817MA」の米国第2相臨床試験結果を公表し認知機能の低下の進行を和らげる効果を確認したことを明らかにした。これを受け、20日の株価は反発したが、同臨床試験に関して、SMBC日興証券は同日、「一定の効果が得られた点でポジティブな印象」とする一方、同社の医薬品事業は参入以来10年連続で赤字が継続していると推察しており、素直に企業価値への寄与に織り込むのは時期尚早、とみている。同証券では、投資評価の「2」と目標株価4500円を継続している。

■三菱UFJ <8306>  713.6円  -5.1 円 (-0.7%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが軟調な展開。20日のECB理事会では、金融緩和政策の現状維持を決定、ドラギ総裁の会見も金融引き締めに慎重な姿勢との見方から欧州債務国の長期金利が低下した。米国でも10年債利回り、30年債利回りともに水準を切り下げており、前日の米国株市場ではゴールドマン・サックス、シティグループなど大手金融株が下落、この流れが東京市場にも及んだ。

■アルメディオ <7859>  274円  +53 円 (+24.0%) 一時ストップ高   本日終値
 アルメディオ <7859> [東証2]がストップ高。同社は20日、中国でカップ式自動販売機オペレーション事業に参入すると発表しており、業容拡大による業績への貢献に期待する買いが向かった。中国では高品質の嗜好品に対する消費者の需要が高まっており、ビジネス街の勤務者や海外渡航経験者にコーヒーなどの嗜好品が認知され、今後急速に普及することが見込まれる。同社はこの機会を捉え、中国市場でのカップ式自動販売機オペレーション事業に参入するため、上海に子会社を設立する。

■ホープ <6195>  1,778円  +300 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値
 ホープ<6195>がストップ高。20日の取引終了後、コロプラ<3668>と販売パートナー契約を締結し、コロプラの「Location Trends」および「インバウンド動態調査レポート」の販売を開始すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。今回のパートナー契約締結は、コロプラが提供する自治体向け観光ビッグデータを活用し、自治体における観光動態調査支援へのニーズに対応するのが狙い。観光客の動きを「見える化」することで、観光エリアの特徴・課題を俯瞰して把握して性別・年齢層別の分析などを行い、これを自治体に提供することで、ターゲットごとの具体的なアクションプランの立案・実行、施策検証を可能にするとしている。

■日本鋳造 <5609>  169円  +27 円 (+19.0%)  本日終値
 20日、日本鋳造 <5609> [東証2]が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益が6000万円の黒字(前年同期は5300万円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。橋梁部品や柱脚の好調が継続したうえ、半導体製造装置向け低熱膨張材の需要が回復し、28.3%の大幅増収を達成したことが寄与。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同損益を従来予想の2億円の黒字→3億5000万円の黒字(前期は3億0600万円の赤字)に75.0%上方修正した。

■はてな <3930>  2,625円  +384 円 (+17.1%) 一時ストップ高   本日終値
 はてな<3930>が急騰。この日正午ごろ、ニンテンドースイッチ向けソフト「スプラトゥーン2」のゲーム連動サービス「イカリング2」を任天堂<7974>と共同開発したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入ったようだ。きょう発売の「スプラトゥーン2」は、販売実績480万本(3月末時点)の話題作「スプラトゥーン」の続編ソフト。今回共同開発した「イカリング2」により、「スプラトゥーン2」と連動した対戦成績の閲覧やソーシャルシェア、ゲーム情報のチェック、ゲーム内アイテムの入手などが可能になるという。なお、同社と任天堂との共同開発事例は同件で3例目となる。

■田中化学研究所 <4080>  976円  +61 円 (+6.7%)  本日終値
 田中化学研究所<4080>が急伸し約5カ月半ぶりに年初来高値を更新したほか、ステラ ケミファ<4109>、戸田工業<4100>、オハラ<5218>などリチウムイオン電池関連株が引き続き買いを集めた。世界的な環境規制の高まりを背景に、世界各国で電気自動車(EV)シフトの動きが加速、その動力源であるリチウムイオン電池の需給が逼迫する状況にあり、関連銘柄の商機が一気に高まるとの思惑が買いを呼び込んでいる。世界最大の自動車市場である中国では、自動車の急速な普及で環境問題が深刻化しており、これに対応して国家戦略としてEVの普及を推進している。来年からの新エネルギー車規制導入を前にリチウムイオン電池の生産ラインを増強する動きが相次ぎ、株式市場でも関連銘柄が軒並み高に買われる状況となった。技術力で先行する日本でも、これに歩調を合わせる形で投機資金の攻勢が強まっている。

●ストップ高銘柄
 クロスフォー <7810>  1,381円  +300 円 (+27.8%) ストップ高   本日終値
 メディアシーク <4824>  495円  +80 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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