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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ゲンキー、エンプラス、安川電

ゲンキー <日足> 「株探」多機能チャートより
■ゲンキー <2772>  3,950円  +610 円 (+18.3%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 ゲンキー <2772> が一時ストップ高まで上昇し、年初来高値を更新した。同社は21日午前に決算を発表。17年6月期の連結経常利益は前の期比41.8%増の40.8億円に拡大して着地。続く18年6月期も前期比18.6%増の48.5億円に伸び、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は新規出店30店舗を計画するほか、生鮮食品の取扱店舗を拡大し、既存店139店舗を改装する見込み。また、消費者の低価格志向が根強いなか、ポイントによる販売促進や低価格プライベート商品の拡充などで客数の増加を図る。

■エンプラス <6961>  4,010円  +390 円 (+10.8%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 20日、エンプラス <6961> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比57.6%増の12.8億円に拡大して着地したことが買い材料視された。車載向けICテスト用ソケットなどの販売が好調だった半導体機器事業が収益を牽引した。上期計画の17億円に対する進捗率は75.8%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■山一電機 <6941>  2,152円  +202 円 (+10.4%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 山一電機<6941>は6連騰、きょうは上げ足を一気に加速させ、市場の注目の的となっている。株価は2000年11月以来約17年ぶりの高値水準に突入した。同社はIC基板装置や検査装置に使うバーンインソケットで群を抜く世界シェアを有しており、米国株市場で半導体関連銘柄が買い直されるなか、その動きに呼応する形で値動きの軽さに着目した投機資金の買いを呼び込んでいる。株式需給面でも信用取組の売り買いのバランスがよく、日証金では株不足で逆日歩がついた状態にある。また、市場では「ひふみ投信で知られるレオス・キャピタルワークスの買い増しや、インベスコ・アセット・マネジメントが大株主に浮上するなど機関投資家資からの組み入れニーズの高い企業であることも関心を高めている」(国内ネット証券アナリスト)と指摘されている。

■安川電機 <6506>  2,806円  +256 円 (+10.0%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 安川電機 <6506> が続急騰し、連日で上場来高値を更新した。同社は20日に決算を発表。18年2月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比2.4倍の125億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。中国を中心としたスマートフォンやデータセンター関連などの旺盛な需要を背景に、サーボモーターの受注が大きく伸びた。ロボット事業の収益拡大も大幅増益に貢献した。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の380億円→450億円に18.4%上方修正した。併せて、今期の年間配当を従来計画の26円→30円(前期は20円)に増額修正したことも支援材料となった。

■東京都競馬 <9672>  3,450円  +265 円 (+8.3%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 東京都競馬<9672>は大幅高で年初来高値。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が20日付で投資評価「バイ」、目標株価4200円で新規にカバレッジを開始しており、これを好材料視した買いが入ったようだ。インターネット投票システムのSPAT4(南関東4競馬在宅投票システム)による馬券の売り上げ増加に加えて、規制緩和による大井競馬場周辺の駐車場・倉庫の有効活用や、大井競馬開催日以外の来場者誘致などによる中期的な成長持続を評価。これに対して株価は割安な水準にあると判断したという。

■Gunosy <6047>  2,840円  +213 円 (+8.1%)  本日終値
 Gunosy<6047>が4連騰。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が20日付で投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を2800円から3300円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、同社がテクノロジーを強みとし、アドネットワークやSSP(サプライサイドプラットフォーム)に頼ることなく、自らのサービスに対して、自らのテクノロジーで広告売り上げを上げられる数少ない会社であると評価。また、ターゲティングの精度向上による単価の上昇を想定し、18年5月期営業利益を20億7000万円から23億9000万円(会社予想22億600万円)へ、19年3月期を同26億5000万円から32億9000万円へ上方修正している。

■トーセイ <8923>  854円  +54 円 (+6.8%)  本日終値
 トーセイ<8923>は大幅3日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が20日付で投資判断「バイ」、目標株価1400円で新規にカバレッジを開始しており、これを好材料視した買いが入ったようだ。同証券では、不動産流動化事業の事業規模拡大や、AUM(受託資産残高)増加などから利益成長が続くと予想。一方で、株価は割安な水準にあると判断したという。

■ツガミ <6101>  877円  +40 円 (+4.8%)  本日終値
 ツガミ<6101>が続急伸したほか、オークマ<6103>、牧野フライス製作所<6135>など工作機械株が買いを集めた。為替が1ドル=111円台後半の円高水準でもみ合っているにも関わらず、強さが際立つ状況。これについて市場関係者は「今週発表された6月の工作機械受注額確報値が過去3番目となる高い伸びを示したことでも分かるように、中国の生産ラインへの投資需要が極めて旺盛だ。前日に安川電機<6506>が18年2月期の業績見通しについて大幅上方修正したこともマーケットに驚きを与えており、中国経済の減速懸念の後退と合わせ、設投需要の高まりを前向きに評価する動きが加速した」(準大手証券ストラテジスト)と指摘している。

■ぴあ <4337>  4,000円  +175 円 (+4.6%)  本日終値
 ぴあ <4337> が3連騰し、年初来高値を更新した。株価は2002年2月以来、約15年5ヵ月ぶりの高値となる4000円台に復帰した。同社は20日、横浜に収容客数1万人規模の大型コンサートアリーナを建設すると発表したことが買い材料視された。音楽ライブ・エンタテインメント市場規模が拡大する一方で、東京五輪開催を控えホール・会場は不足している状況にある。同社は旺盛な音楽需要を取り込み、チケット販売の増加にもつなげる狙い。初期投資額は約100億円、開業は2020年春を予定している。なお、民間企業の単独主導による1万人規模のアリーナ建設と運営は、国内でも初めての事例になるという。

■アエリア <3758>  3,290円  +140 円 (+4.4%)  本日終値
 アエリア<3758>は後場プラスに転じる。午後0時30分ごろ、子会社リベル・エンタテインメントのイケメン役者育成ゲーム「A3!(エースリー)」に関して、22日からテレビCMの放送を開始すると発表しており、ユーザー層拡大による業績への貢献を期待した買いが入ったようだ。今回のテレビCMは「A3!」の舞台である天鵞絨(ビロード)町を表現すべくロケを敢行。現実の世界に「春組」の佐久間咲也、碓井真澄、皆木綴、茅ヶ崎至、シトロンの5人が降り立ち、役者として奮闘する姿を表現した映像に仕上げているという。また、これに合わせてゲーム内でも特別ログインボーナスキャンペーンを実施するとしている。

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