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【市況】【↑】日経平均 大引け| 小反発、内需株中心に押し目買い優勢 (7月19日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19970.78
高値  20032.46(11:26)
安値  19947.26(09:01)
大引け 20020.86(前日比 +20.95 、 +0.10% )

売買高  16億4142万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆0208億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は朝安後に切り返し小幅高で着地
 2.米株市場ではナスダック最高値もNYダウ軟調で不安定感
 3.円高で自動車株など売られる一方、内需株が全体を支える
 4.日銀やECBの金融政策会合を控え、上値も重い展開に
 5.任天堂が断トツの売買代金で1000円を超える上昇

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは54ドル安と続落。ゴールドマン・サックスの不調な決算が嫌気されたほか、オバマケア代替法案の採決断念も重荷となった。

 東京市場では朝方安く始まったものの、その後は押し目買いが優勢となりプラス圏に切り返した。ただ、全般薄商いのなか上値も重かった

 19日の東京市場は、米長期金利の低下を背景に為替が1ドル=112円を割り込む円高に振れたことを受け、朝方はリスクを回避する売りが先行した。また、前日の米国株市場ではナスダック指数が過去最高値を更新したもののNYダウは軟調で一時160ドル近い下げをみせるなど不安定な動き。トランプ政権の打ち出す政策実現性に不透明感が漂い、上値を重くしており、東京市場でもその影響を受けている。ただ、売り一巡後は内需株を中心に押し目を拾う動きが顕在化し、日経平均は前日比終値を上回る水準に浮上した。日銀の金融政策決定会合やECBの定例理事会などを前に、これらを見極めたいとの思惑から上値も重く、売買代金低調のなか、小幅高で着地した。

 個別では、任天堂<7974>が1200億円強の売買代金をこなし1000円を超える上昇をみせたほか、花王<4452>が上昇、ソフトバンクグループ<9984>も高い。NTT<9432>も買い優勢だった。enish<3667>がストップ高、レナウン<3606>も物色人気を集めた。TOKYO BASE<3415>、クリーク・アンド・リバー社<4763>、JCRファーマ<4552>なども値を飛ばした。リンクアンドモチベーション<2170>、昭和電工<4004>なども人気。
 半面、トヨタ自動車<7203>など自動車株が軟調、第一生命ホールディングス<8750>、東京海上ホールディングス<8766>など保険株も冴えない。UKCホールディングス<3156>が急落、東芝<6502>も売られた。東京製鉄<5423>、パーク24<4666>などの下げも目立つ。gumi<3903>、KLab<3656>なども下落した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、花王 <4452> 、アステラス <4503> 、東エレク <8035> 、コナミ <9766> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約34円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファナック <6954> 、TDK <6762> 、ダイキン <6367> 、ヤマハ発 <7272> 、トヨタ <7203> 。押し下げ効果は約16円。

 東証33業種のうち上昇は15業種。上昇率の上位5業種は(1)その他製品、(2)水産・農林業、(3)情報・通信業、(4)サービス業、(5)鉄鋼。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)その他金融業、(3)証券商品先物、(4)輸送用機器、(5)ガラス土石製品。

■個別材料株

△シンワアート <2437> [JQ]
 多角化推進による業績拡大を背景に投機資金流入。
△フルッタ <2586> [東証M]
 アスラポートとの業務提携強化。
△イデアインタ <3140> [JQG]
 前期最高益予想を18%上乗せ、初配当2円を実施。
△ビリングシス <3623> [東証M]
 ゆうちょ銀とみずほ銀が「PayB」の取り扱い開始。
△エムアップ <3661>
 乃木坂公式アプリでチケットプレゼントキャンペーンを実施。
△JCRファ <4552>
 帝人とヒト歯髄由来幹細胞の共同開発契約を締結。
△チャームケア <6062> [JQ]
 前期最高益予想を20%上乗せ。
△DMソリュ <6549> [JQ]
 1→2の株式分割を実施。
△ウェーブHD <7940> [東証2]
 上期経常を26%上方修正、通期も増額。
△東宝 <9602>
 第1四半期好調で今期経常10%上方修正。

▲UKCHD <3156>
 発表延期中の17年3月期決算で190億円程度の損失計上。
▲リミックス <3825> [東証M]
 ビットコインの入出金が8月1日から停止。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)enish <3667> 、(2)レナウン <3606> 、(3)デザインワン <6048> 、(4)エンシュウ <6218> 、(5)T-BASE <3415> 、(6)ファマライズ <2796> 、(7)東宝 <9602> 、(8)キリン堂HD <3194> 、(9)C&R <4763> 、(10)メディアドゥ <3678> 。

 値下がり率上位10傑は(1)タカタ <7312> 、(2)キムラタン <8107> 、(3)UKCHD <3156> 、(4)ADワークス <3250> 、(5)ミマキエンジ <6638> 、(6)ランド <8918> 、(7)東芝 <6502> 、(8)明電舎 <6508> 、(9)gumi <3903> 、(10)KLab <3656> 。

【大引け】

 日経平均は前日比20.95円(0.10%)高の2万0020.86円。TOPIXは前日比1.39(0.09%)高の1621.87。出来高は概算で16億4142万株。値上がり銘柄数は1136、値下がり銘柄数は760となった。日経ジャスダック平均は3299.81円(12.48円高)。

[2017年7月19日]

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