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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):寿スピリッツ、アステラス、出光興産

寿スピリッツ <日足> 「株探」多機能チャートより
■寿スピリッツ <2222>  4,095円  +95 円 (+2.4%)  本日終値
 寿スピリッツ <2222> が4連騰し、上場来高値を更新した。同社は13日昼、4-6月期の概算売上高は前年同期比17.9%増の79.3億円だったと発表。18年3月期第1四半期(4-6月)決算発表を来月1日に控え、業績拡大を期待する買いが続いている。また、18日にJR東日本発足30周年イベント「みんなが贈りたい。JR東日本おみやげグランプリ」で同社傘下シュクレイのスイーツブランド「Butter Butler(バターバトラー)」が総合グランプリを獲得したと発表。知名度向上による業績への寄与を期待する買いも入っているようだ。

■アステラス製薬 <4503>  1,367.5円  +30 円 (+2.2%)  本日終値
 アステラス製薬<4503>が5日ぶりに反発。ドイツ証券は18日、同社株のレーティングを新規「バイ」でカバレッジを開始した。目標株価は1550円としている。足もとの株価は下落基調にあるが、これは「将来の特許切れ」や「前立腺がん治療剤・イクスタンジの成長懸念」をみたもので、同業他社に対してPERは大幅な割安水準となっている。この点に関して、同証券では「弱気シナリオはすでに織り込み済みで下値余地は限定的」と指摘。同社は多額のネットキャッシュを保有している。また、約4.0%の株主還元利回り(配当利回りと自社株買い)と安定的な中期利益が見込めることから同社株を「ディフェンシブ銘柄として優れた選択肢」とみている。

■出光興産 <5019>  2,698円  +52 円 (+2.0%)  本日終値
 出光興産<5019>が反発。18日には東京地裁が同社の公募増資の差し止めを求めた出光創業家の仮処分の申し立てを却下したが、増資による1株利益の希薄化懸念が浮上し株価は下落した。ただ、増資が実施された場合、昭和シェル石油<5002>との合併に反対する創業家の持ち株比率は約34%から26%に低下するため、この日は合併前進に期待する買いが入った様子だ。昭和シェルは新高値に買われた。創業家は即時抗告しており、東京高裁は増資の払い込み日である20日までに判断を下すとみられている。

■オプティム <3694>  3,395円  +65 円 (+2.0%)  本日終値
 オプティム<3694>が4連騰。午前10時過ぎに、コマツ<6301>やNTTドコモ<9437>、SAPジャパン(東京都千代田区)と、建設業務の生産プロセスに関する土・機械・材料などのあらゆる「モノ」をつなぐ新プラットフォーム「LANDLOG(ランドログ)」を共同で企画・運用することで合意したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。建設業界では、労働力不足に対応するため、生産性向上を目的に測量、施工、検査などの建設生産プロセスのICT化を進めているが、各種データは、事業者ごとに管理されていたことから、建設生産プロセス全体のデータの収集と一元管理するプラットフォームの運用が課題とされていた。今回の4社の取り組みは、新プラットフォーム「ランドログ」に建設生産プロセス全体のあらゆる「モノ」のデータを集め、そのデータを適切な権限管理のもとに多くのプロバイダーがソリューションアプリケーションを提供することで、安全で生産性の高い未来の現場の実現を加速させるのが狙い。なお、10月には建設事業者向けに提供を開始するとしている。

■パルHD <2726>  3,435円  +65 円 (+1.9%)  本日終値
 パルグループホールディングス<2726>が3日続伸し新高値。岩井コスモ証券は18日、同社株の投資判断を「B+」から「A」へ引き上げた。目標株価は3200円から4000円に見直した。同社はヤングレディス衣料や雑貨を中心に多ブランド展開を行っている。第1四半期(3~5月)は、既存店売り上げの回復や衣料事業の収益性改善により連結営業利益が前年同期比56%増の25億8000万円と大幅増益を達成。営業利益ベースの今上期計画に対する進捗率は74%と好調であり、同証券では18年2月通期の同利益予想を会社予想の80億2000万円から86億円(前期比40%増)へ増額修正している。また、ライフスタイル雑貨「3COINS」の今後の海外展開にも注目している。

■アルパイン <6816>  1,717円  +29 円 (+1.7%)  本日終値
 アルパイン<6816>が反発。為替の円高局面で輸出株セクター全般に向かい風が吹くなか、強さを発揮。SMBC日興証券が18日付で同社株の目標株価を1700円から1900円に引き上げており(投資評価は「2」継続)、これをポジティブ視する買いが優勢となった。同証券ではアルパインの21年3月期以降の大型開発案件が大きく拡大せず、製品群では音響の再強化へと軸足をシフトしつつある中で、研究開発投資は緩やかに減少、相対的に抑えられる局面を迎えていることから、20年3月期にかけての増益確度は高いとの見解を示している。一方、21年3月期以降の中期で見た成長戦略には課題が残ると考えられることから、アルプス電気<6770>との協業の深化や、資本関係強化も含めた可能性なども注目としている。

■コーセー <4922>  12,100円  +180 円 (+1.5%)  本日終値
 コーセー<4922>は6月20日に年初来高値1万3210円をつけたあと調整しているが、海外事業の拡大を背景とした業績拡大期待から、中期的な株価上昇が期待できそうだ。国内におけるインバウンド売り上げの拡大は一服したものの、メークアップ製品を中心とした新規顧客の獲得やスキンケア製品を中心とした顧客の固定化などで、国内事業は堅調。一方、海外では、14年に買収した米タルト社の高成長が続いているほか、中国やタイにおける販売拠点の拡充でコスメデコルテやアルビオン、ジルスチュアートなどハイプレステージ商品の伸長が見込まれる。18年3月期は会社予想では6%経常増益見通しだが、証券会社によっては10%計上増益を見込むところもある。また、19年3月期も増益基調が続くとの見方が多く、同時に増配も続きそうだ。(仁)

■イマジカロボ <6879>  732円  +10 円 (+1.4%)  本日終値
 イマジカ・ロボットホールディングス<6879>が後場終盤になって上げ幅を拡大。午後2時ごろ、連結子会社ロボットの関連会社ABALが、日本発の空間移動型VRオリジナル最新作「ABAL:DINOSAUR(アバル:ダイナソー)」を、7月15日に公開したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。「アバル:ダイナソー」は、6500万年前の大迫力の恐竜世界を表現したVRオリジナル作品。7月15日から8月27日に開催される「テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭り SUMMER STATION」で一般公開されるとしている。

■エボラブルアジア <6191>  2,894円  +37 円 (+1.3%)  本日終値
 エボラブルアジア<6191>が5日ぶりに反発。18日の取引終了後に発表した6月度の取扱高が41憶380万円となり、前年同月比54%増となったことが好感されている。また、10月度からの累計取扱高は261億8538万円となったとしている。

■ティーケーピー <3479>  14,050円  +150 円 (+1.1%)  本日終値
 ティーケーピー<3479>が続伸、前週は調整色をみせていたが、1万4000円台を割れた水準はここ2カ月間のボックス相場下限ラインにあり、押し目買いが優勢となった。「大都市圏を中心に貸し会議室を全国展開、5月末時点で1833室を運営しており、企業の研修や説明会などの高水準の需要を取り込んでいる」(国内中堅証券)という。業績も好調で前期の34%営業増益に続き、18年2月期も前期比21%増の32億7100万円を計画するなど高成長路線を走る。8月末の株主を対象に1株を7株にする株式分割を予定しており、その権利取りの動きも今後強まる可能性がある。

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