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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):シンワアート、ビリングシス、enish

シンワアート <日足> 「株探」多機能チャートより
■夢真ホールディングス <2362>  753円  +6 円 (+0.8%)  本日終値
 夢真ホールディングス<2362>が4日ぶり反発。同社は建築技術者の派遣業務を主力に手掛けており、人材不足とそれに伴う派遣単価の上昇など背景に好調に収益を伸ばしている。18日発表した4~6月期の建築技術者派遣事業における売上高は前年同期比29.0%増の55億500万円と高水準の伸びを確保しており、これを好感する買いを集めた。

■オハラ <5218>  1,336円  +4 円 (+0.3%)  本日終値
 オハラ<5218>は3日続伸と上値指向鮮明。グローバルな環境規制の高まりを背景に世界各国が電気自動車(EV)への生産シフトを強めている。米国では排ガスを全く出さない自動車について、一定の販売比率を確保しなければいけないというゼロ・エミッション・ビークル(ZEV)が2018年を境に強化される方向にあるほか、中国でもEV普及を国家戦略として推進している。そのなか、EVに欠かせないリチウムイオン電池の需給が逼迫しており、世界の株式市場では関連銘柄に投機資金が流れ込んでいる。同社は電解質やセパレーターなどに活用が見込めるリチウムイオン伝導性ガラスセラミックスを手掛け、国際2次電池展に出展したこともある。これを材料に今年2月27日に約6年半ぶりの高値となる1438円まで急騰した経緯があり、今回もリチウム電池関連の有力株として投機資金の攻勢が続いている。

■リミックスポイント <3825>  1,051円  -82 円 (-7.2%)  本日終値
 リミックスポイント<3825>が大幅続落。子会社で仮想通貨取引所運営を行うビットポイントジャパンが正会員として加盟する日本仮想通貨事業者協会(JCBA)が18日、加盟13社が日本時間8月1日午前0時からビットコインの受け入れと引き出しを停止すると発表したことを受けて、ビットコインを巡る不透明感から売られたようだ。8月1日の午前9時過ぎに、運営上のルール変更に伴いビットコイン・プロトコルの分岐が発生する可能性が高いと予想されており、顧客資産が保護できない事態が想定されていることから、問題が収束するまで停止するという。なお、セレス<3696>やフィスコ<3807>なども売りが先行している。

■東芝 <6502>  261.4円  -14.4 円 (-5.2%)  本日終値  東証1部 下落率7位
 東芝<6502>が急反落。前日は米著名投資家のデービッド・アイホーン氏が率いるヘッジファンド、グリーンライト・キャピタルが東芝株を新たに取得したとの報道を好感し株価は急伸したが、この日は一転売りに押されている。来月1日の東証2部降格に向けたインデックスファンド売りの需給悪が懸念されるほか、米ウエスタンデジタル(WD)との訴訟では米カリフォルニア州の上級裁判所は28日に再審議を予定している。さらに来月10日に有価証券報告書の提出期限を迎えるなど、乗り越えるべきハードルは多く、株価の反発場面では戻り売りが出やすい状況にある。

■東京製鐵 <5423>  957円  -35 円 (-3.5%)  本日終値
 東京製鉄<5423>が大幅続落。18日に8月の販売価格を発表し、今月も全品種据え置きとしたが、足もとで鉄スクラップ市況はアジアや日本で上昇傾向にあるため、今後のマージン悪化が警戒されているようだ。

■第一生命HD <8750>  1,974.5円  -19 円 (-1.0%)  本日終値
 第一生命ホールディングス<8750>、T&Dホールディングス<8795>など生保株が続落。ここにきて再び下値模索の展開にある。ネガティブ視されているのは米長期債および超長期債利回りの下落だ。米10年債利回りは前日に2.25%台まで低下したほか、米30年債利回りも2.84%台まで低下、米国事業における利ザヤ縮小が業績面で悪影響を及ぼすとの見方が売りを誘っている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,128円  -52 円 (-0.8%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、SUBARU<7270>など自動車株が軟調。米長期金利が連日低下していることを背景に日米金利差拡大への思惑が弱まり、外国為替市場ではドル売り・円買いの流れとなった。足もとは1ドル=111円台に入る円高に振れている。これを受けて、為替感応度の高い自動車セクターは輸出採算改善への期待感が後退し、売り優勢の展開を余儀なくされている。米国での自動車販売が減速傾向にあることも重荷となっている。

■シンワアート <2437>  454円  +80 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値
 シンワアートオークション<2437>に投機資金が流入、6連騰で年初来高値を更新。需給相場の片鱗をのぞかせている。昨年3月にも急騰相場を演じ549円の高値まで買われた経緯がある。近代美術などのオークションを企画・運営するだけでなく、子会社などを通じて太陽光発電やバイオマス発電事業、訪日外国人向けに国内提携病院を紹介する事業、さらに海外不動産販売の紹介事業と多角化を推進している。18年5月期は最終利益段階で前期比37%増の2億2700万円を計画しており、PER10倍台は株価指標面からも一段の上値余地を示唆している。

■フルッタフルッタ <2586>  866円  +150 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値
 アマゾン産フルーツなどの輸入販売を手掛けるフルッタフルッタ <2586> [東証M]がストップ高。18日、同社がアスラポート・ダイニング <3069> [JQ]との業務提携を強化すると発表したことが買い材料視された。昨年6月に結んだ資本業務提携に基づき、アスラポートグループが運営する「釜飯と串焼き とりでん」でアマゾンフルーツ「ピタヤ」を原料としたデザートメニューを提供することが決定。とりでん61店舗で「太陽のピタヤソーダフロート」と「真夏の南国トロピカルパフェ」を7月19日から9月末日まで販売するという。これを受けて、業績拡大に期待する買いが殺到している。
 
■ビリングシステム <3623>  9,190円  +1,500 円 (+19.5%) ストップ高   本日終値
 ビリングシステム<3623>がストップ高。同社は18日、ゆうちょ銀行<7182>および、みずほ銀行が同日からスマートフォン決済アプリ「PayB」の取り扱いを開始したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。ビリングシスが手掛ける「PayB」は、コンビニなどで利用できる払込票のバーコードや、加盟店用アプリを用いて店舗側が提示するQRコードを、スマホのカメラ機能で読み取り、アプリに登録した銀行口座からリアルタイムに支払いができるサービス。なお、同日には電算システム<3630>の収納代行サービスに「PayB」が導入されることも明らかにしている。

■ファステップス <2338>  570円  +80 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値
 ファステップス<2338>がストップ高。同社は18日、子会社が仮想通貨取引所の運営事業に参入すると発表。これが材料視されているようだ。ファステップスが仮想通貨取引所のシステム開発を行い、子会社がそのシステムを用いて仮想通貨取引所を運営。この取引所では、多種多様な仮想通貨の取引や仮想通貨を用いた資金決済、仮想通貨の送金、ブロックチェーン技術を使ったその他サービスなどを、わかりやすく簡単に利用できるプラットフォームやアプリケーションを開発し、提供する。なお、金融庁への登録申請は今年10~12月を予定し、来年2月にもサービスを開始する計画だとしている。

■enish <3667>  3,475円  +501 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値
 enish<3667>がストップ高。17年内に配信を開始すると発表していたアイドルグループ「欅坂46」初の公式ゲームアプリ「欅のキセキ」について、ティザーサイトで謎のカウントダウンが始まっており、配信開始が近いとの思惑が働いたようだ。「欅坂46」は、秋元康氏が総合プロデュースし、「乃木坂46」に続く「坂道シリーズ」第2弾として、15年8月21日に結成されたアイドルグループ。なお、カウントダウンは24日の午後4時半を示している。

●ストップ高銘柄
 買取王国 <3181>  929円  +150 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値
 ビーマップ <4316>  2,880円  +500 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 サイバーステップ <3810>  4,390円  -1,000 円 (-18.6%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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