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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

協立情報通信 <日足> 「株探」多機能チャートより

■協立情報通信 <3670>  2,138円 (+400円、+23.0%) ストップ高

 協立情報通信 <3670> [JQ]が後場急動意しストップ高まで買われた。13日午後1時頃に発表した第1四半期(3-5月)連結決算が、売上高16億8800万円、営業利益1億3700万円、純利益9600万円となり、通期計画に対する営業利益の進捗率が49%に達したことが好材料視されたようだ。今期から連結決算を実施しているため前年同期との比較はないものの、ソリューション事業、モバイル事業ともに黒字を確保したことが寄与した。なお、18年2月期通期業績予想は、売上高61億7000万円(前期比6.4%増)、営業利益2億7800万円(同19.7%増)、純利益1億9400万円(同33.3%増)の従来見通しを据え置いている。

■ツインバード <6897>  665円 (+100円、+17.7%) ストップ高

 ツインバード工業 <6897> [東証2]がストップ高。13日午後1時頃に発表した第1四半期(3-5月)連結決算が、売上高32億4600万円(前年同期比0.5%増)、営業利益7600万円(同51.6%減)、最終利益2800万円(同4.2倍)となり、最終利益が4.2倍の大幅増益となったことが好感された。自社工場で製造したOEM製品が好調だったほか、テレビ通販でハンディースチーマーが引き続き伸長したことから売上高は増収を確保したが、円安によりドル建て製品などの調達コストが増加したことから営業利益は大幅減益となった。ただ、前年同期は円高から多額の為替差損が発生したが、今期は大きな損失の発生がなかったことから、最終利益は増益を確保した。なお、18年2月期通期業績予想は、売上高140億円(前期比4.4%増)、営業利益5億5000万円(同6.5%増)、最終利益2億3000万円(同29.6%増)の従来見通しを据え置いている。

■農業総研 <3541>  6,840円 (+1,000円、+17.1%) ストップ高

 農業総合研究所 <3541> [東証M]がストップ高。同社は12日の取引終了後、17年8月期第3四半期(16年9月-17年5月)の決算発表を行うとともに、株式分割やJAL <9201> との連携協定の締結を発表したことが好感された。同社は8月31日時点の株主に対して1対2の株式分割を行う。効力発生日は9月1日。また、子会社の世界市場とともにJALと連携協定を締結し日本の農産物の輸出拡大を進める。8月から和歌山と北海道で出荷した農産物を香港へ航空輸送し、現地スーパーで販売する。第3四半期の連結営業利益は前期比10%減の9300万円だったが、通期の進捗は計画通りとしている。

■スタジオアタオ <3550>  7,140円 (+1,000円、+16.3%) ストップ高

 スタジオアタオ <3550> [東証M]がストップ高。12日、同社が8月31日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。同時に決算を発表。18年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は2.5億円となり、通期計画の5億円に対する進捗率は51.6%となったことも支援材料。

■アトラエ <6194>  6,220円 (+730円、+13.3%)

 アトラエ <6194> [東証M]が値を飛ばし4連騰。6月21日につけた5690円を上抜き未踏の6000円大台に乗せ、上場来高値を更新した。同社は成功報酬型求人メディア「Green」など転職者向け求人サイトを運営、高水準の人材需要を背景に成長が加速しており、前16年9月期は営業利益段階で4.1倍と急拡大、17年9月期も26%増益の4億9100万円を見込むなど収益成長が続く。同社の最大の強みは、ビジネスマッチングアプリ「yenta」など、人工知能(AI)ビッグデータ解析技術を活用した求職者と企業のマッチングであり、国策テーマの「働き方改革」ではリーディングカンパニーの1社と目されている。

■日本和装 <2499>  269円 (+16円、+6.3%)

 日本和装ホールディングス <2499> [東証2]が急騰。12日、同社が17年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の1億6000万円→2億2000万円に37.5%上方修正。増益率が80倍→110倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。上期業績の上方修正は6月に続き、2回目。きもの着付け教室に付随する販売会で、着物や和装小物の販売が好調だったことが寄与。子会社はかた匠工芸で内製化が進み、着物など仕立加工品の納品点数が伸びたことも上振れに貢献した。

■日電硝 <5214>  4,280円 (+250円、+6.2%)

 東証1部の上昇率5位。日本電気硝子 <5214> が急反発し、年初来高値を更新した。同社が12日、17年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の80億円→150億円に87.5%上方修正し、増益率が14倍→26倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。自動車部品向けを中心にガラスファイバーの販売が想定以上に伸びたことが寄与。円安による為替差損益の改善なども利益を押し上げた。

■ラクス <3923>  2,428円 (+128円、+5.6%)

 ラクス <3923> [東証M]が3連騰。12日の取引終了後に発表した6月度の月次売上高(単独)が、前年同月比25.6%増の4億9600万円と高成長を持続したことが好感された。主力サービスの「楽楽精算」が同63.8%増と高い伸びが継続しているほか、「メールディーラー」についてもソーシャルゲーム関連の大型案件受注などが寄与し同19.3%増収と2ケタ増を維持した。さらにIT人材事業では、5月より営業日数が2日多かったことも寄与して前月比で大幅な増収となり、全社売上高の増加に貢献した。

■DACHD <6534>  1,569円 (+76円、+5.1%)

 D.A.コンソーシアムホールディングス <6534> [東証2]が続伸。同社は13日、音声信号処理技術の研究開発を行うエヴィクサー(東京都中央区)と資本・業務提携したと発表。今後の事業展開などが期待されたようだ。エヴィクサーは、テレビやラジオ、交通/屋外広告などで展開される広告物やコンテンツから発せられた音をスマートフォンなどのマイクを通じて取得し、その音の特徴を解析することで、コンテンツの内容を認識することが可能なACR(自動コンテンツ認識)技術を持つ企業。両社はこの提携で、お互いの強みとノウハウを生かした、マスメディアとデジタル、オフライン行動データとオンライン行動データをつなげた新規性のあるサービス開発を行うとしている。

■リンガーハット <8200>  2,579円 (+111円、+4.5%)

 リンガーハット <8200> が4連騰し年初来高値を更新。12日の取引終了後に発表した第1四半期(3-5月)連結決算で、売上高112億9800万円(前年同期比9.3%増)、営業利益7億5000万円(同20.3%増)、純利益2億8200万円(同19.6%増)と2割強の営業増益となったことが好感された。消費者の健康志向が追い風となり、国産野菜を多めに使ったメニューが好調だったリンガーハットの既存店売上高が前年同期比4.9%増となったことが寄与した。また、濱かつも同3.1%増となり、人件費などの販管費増を吸収した。なお、18年2月期通期業績予想は売上高450億円(前期比2.6%増)、営業利益33億7000万円(同2.6%増)、純利益16億8000万円(同3.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■ホギメデ <3593>  7,690円 (+300円、+4.1%)

 ホギメディカル <3593> が急反発。同社は12日取引終了後に、18年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表。営業利益は15億1400万円(前年同期比27.3%減)となったものの、上半期計画24億4000万円に対する進捗率は62.0%に達した。売上高は91億5900万円(同1.2%増)で着地。医療機関の経営改善を支援する「オペラマスター」の売り上げは伸びたが、新工場の償却費の増加が利益を圧迫した。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。なお、同日には、医療の効率化を進めるとともに安全性を一層高めることを目的とした共同研究講座「戦略的手術室改善マネジメント講座」を順天堂大学大学院医学研究科に設置したことも明らかにしている。

■寿スピリッツ <2222>  3,715円 (+140円、+3.9%)

 菓子大手の寿スピリッツ <2222> が大幅高。同社は13日正午に、18年3月期第1四半期(4-6月)の売上高(概算)が前年同期比17.9%増の79億3000万円になったと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。売り上げ増は、首都圏での展開強化やインバウンド対策として国際線ターミナルでの販売強化に注力したことが奏功したほか、ゴールデンウイークが曜日配列に恵まれ総じて堅調だったことなどが主な要因。なお、第1四半期決算発表は8月1日を予定している。

■ナガイレーベ <7447>  2,646円 (+87円、+3.4%)

 ナガイレーベン <7447> が反発。12日、同社が17年8月期の期末一括配当を従来計画の50円→60円(前期は50円)に増額修正したことが買い材料視された。好調な業績を踏まえ、株主への利益還元を増やす。12日終値ベースの期末配当利回りは2.34%に上昇した。権利付き最終日を26日に控え、配当取りを狙う買いが向かった。

■ローム <6963>  9,200円 (+260円、+2.9%)

 ローム <6963> が反発。野村証券が12日付で投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を8200円から8900円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、会社計画比円安で推移していることや、主要用途市場の需要拡大を受けて第1四半期業績は計画を上回って推移したと判断。18年3月期業績についても為替前提レートを1ドル=108円から113円へ変更(会社計画は同105円)し、営業利益予想を410億円から460億円(会社予想380億円)へ、19年3月期を同480億円から520億円上方修正している。

■トリドール <3397>  2,959円 (+73円、+2.5%)

 トリドールホールディングス <3397> が4日続伸。同社は13日、米投資会社ハーゲット・ハンター・キャピタル・パートナーズ(HHCP)が組成した外食 に特化したファンドに出資することを決めたと発表した。HHCPは、米国外食市場への投資を目的として2015年7月に設立されたプライベートエクイティファンド。トリドールHDはこのファンドへの出資で、米国外食市場で大きく成長することが見込まれる企業の情報をいち早く収集することが可能になる。

■近鉄百 <8244>  369円 (+7円、+1.9%)

 近鉄百貨店 <8244> が続伸。同社は12日に決算を発表。18年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比22.1%増の9.2億円に伸びて着地したことが買い材料視された。食料品や化粧品の人気店新設などの集客力強化策が奏功し、あべのハルカス近鉄本店の売上高が前年実績を上回って推移したことが寄与。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の19億円→29億円に52.6%上方修正。従来の29.6%減益予想から一転して7.5%増益見通しとなった。

■OSG <6136>  2,416円 (+39円、+1.6%)

 オーエスジー <6136> が続伸。12日取引終了後、17年11月期通期の連結業績予想の修正を発表した。売上高を1165億円から1180億円(前期比11.8%増)へ上方修正した。営業利益195億円(同6.9%増)、最終利益115億円(同13.5%増)は据え置いた。日本および欧州での需要は引き続き活発で、中国も回復基調に転じ、主要ユーザーである自動車関連産業向け、および航空機関連産業向け需要はともに堅調に推移した。製品別売上では主力のタップ、超硬ドリル、超硬エンドミル、ハイスドリルなど製品全般にわたって増加した。また、海外売上高比率は為替変動による換算の影響を受けつつも57.5%(前年同四半期連結累計期間は55.3%)と増加した。営業利益は、韓国での一時金計上および円高進行による輸出採算性の低下や、換算の影響もあり前年同期と比較して減少した。なお、併せて発表した第2四半期累計の連結決算は、売上高588億1300万円(前年同期比10.0%増)、営業利益91億2100万円(同7.3%減)、最終利益62億2900万円(同7.1%増)だった。

■日本航空 <9201>  3,572円 (+50円、+1.4%)

 日本航空 <9201> が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は12日、同社株の投資判断の「オーバーウエイト」を継続するとともに、目標株価を4450円から4800円に引き上げた。燃料油価格の想定を引き下げた一方、国内線運賃と旅客数想定を引き上げた。これに伴い業績予想を見直しており、18年3月期の連結営業利益は従来予想の1360億円から1600億円(前期比6%減)、19年3月期見通しは同1550億円から1750億円に引き上げている。

■NTT <9432>  5,327円 (+68円、+1.3%)

 SMBC日興証券では、12日付で通信セクター(NTT <9432> 、KDDI <9433> 、NTTドコモ <9437> 、ソフトバンクグループ <9984> )の18年3月期第1四半期(4-6月期)業績についてのリポートを発行している。そのなか、通信セクター各社の4-6月期決算は、それぞれで増減益要因が複数あり、明確な方向性はないと予想。NTTでは、グループ各社の事業は順調であるが、前年同期の不動産売却益の反動が減益要因となるとし、ドコモでは月々サポートが増益要因に転じているが、減価償却費の増加が減益要因となるとみている。KDDIでは、通信サービス収入の増収率が低下しているが、販売手数料・端末関連収支の改善が増益要因となると指摘。ソフトバンクグループの4-6月期は、国内通信は減益と予想しているが、スプリントのコスト削減効果次第であるとの見解を示している。

■住友鉱 <5713>  1,551.5円 (+17円、+1.1%)

 住友金属鉱山 <5713> が3日続伸。13日午前11時ごろ、熱処理などであらかじめ無害化された使用済みリチウムイオン二次電池や、リチウムイオン二次電池の製造過程で発生する中間物から銅やニッケルを回収し、これらを再資源化することを日本で初めて実用化したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。リチウムイオン二次電池はニッケル水素電池と比較すると有価金属の含有量が低く、再資源化の採算性が悪いため、経済的に有価物を回収することが困難だったが、同社では東予工場(愛媛県西条市)の乾式銅製錬工程とニッケル工場(愛媛県新居浜市)の湿式ニッケル製錬工程を組み合わせた処理フローを確立し、原料中の不純物濃度を的確に管理することで国内で唯一、銅およびニッケルを回収することに成功したという。これにより、日本で初めて廃リチウムイオン二次電池からの「電池to電池」の再資源化を実現したとしており、資源循環の推進強化につながると期待されている。

※13日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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