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【注目】前週末7日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

ケアサービス <日足> 「株探」多機能チャートより

■ケアサービス <2425>  2,623円 (+500円、+23.6%) ストップ高

 ケアサービス <2425> [JQG]がストップ高。6日の取引終了後、中国子会社が上海市奉賢区殯儀館と9月中旬からエンゼルケア事業を開始する契約を締結したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。今回の契約締結は、上海に15ある国営葬儀場のうち上海松江区葬儀場、上海閔行区葬儀場に続く3拠点目のサービス導入となる。上海市奉賢区葬儀場では、上海閔行区葬儀場と同様に葬儀場内に畳敷きの専用個室を用意し、専属スタッフが日本と同様に高品質のエンゼルケアサービスを提供するとしている。

■ソレイジア <4597>  423円 (+80円、+23.3%) ストップ高

 ソレイジア・ファーマ <4597> [東証M]がストップ高。7日午後0時過ぎに、がん化学療法および放射線療法による口内炎に伴う疼痛緩和口腔用液材「エピシル 口腔用液」に関して、厚生労働省から7月6日付で、日本国内における医療機器製造販売承認を取得したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。エピシルは、日本国内初のがん化学療法および放射線療法による口内炎に伴う疼痛の管理と緩和のための口腔用液状医療機器。今後、保険収載を経て、国内における独占販売権の導出先であるMeiji Seika ファルマ(東京都中央区)から販売が開始される予定となっている。なお、同件による17年12月期業績への影響はないとしている。

■エディア <3935>  5,100円 (+700円、+15.9%) ストップ高

 エディア <3935> [東証M]がストップ高。7日前引け後、サンリオ <8136> 子会社のサンリオウェーブと、スマートデバイス向けゲームアプリの共同開発を目的とした業務提携を行うと発表しており、これを好感した買いが入った。今回の提携は、双方の強みを融合し、キャラクターおよびエンターテインメントサービスの相乗効果で、国内および海外市場を対象としたヒットゲームアプリの創出を目指すというもの。第1弾としてサンリオの保有するキャラクターその他著作物を活用したゲームアプリ「ハローキティのドコカナアルカナ」を現在共同開発しており、17年中にリリースするとしている。

■フマキラー <4998>  1,239円 (+140円、+12.7%)

 フマキラー <4998> [東証2]やニックス <4243> [JQ]などヒアリ対策関連が高い。東京都が6日、品川区の大井埠頭で陸揚げされたコンテナから、強い毒を持つ南米原産のアリ「ヒアリ」1匹が確認されたと発表したことを受けて、ヒアリ対策関連として買いが継続したようだ。日本国内でヒアリが発見されたのは、兵庫県尼崎市や名古屋港、大阪港などに続き5ヵ所目となる。前述の銘柄のほか、サニックス <4651> なども買われたが、先月中旬以降の相次ぐヒアリ発見で、インパクトがやや薄れてきたとの印象も強まった。

■サーラ <2734>  765円 (+64円、+9.1%)

 東証1部の上昇率3位。サーラコーポレーション <2734> が続急騰し上場来高値を更新した。同社は6日に決算を発表。17年11月期上期(16年12月-17年5月)の連結経常利益は前年同期比69.1%増の60.8億円に拡大し、従来予想の47億円を上回って着地したことが買い材料視された。昨年7月に経営統合した中部ガスとサーラ住宅の業績上積みが収益を押し上げた。経費削減の進展や、新築マンションの販売が順調に進んだことなども大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の43.5億円→50億円に14.9%上方修正。増益率が42.2%増→63.5%増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。併せて、今期の年間配当を従来計画の15円→17円(前期は16円)に増額修正したことも支援材料となった。

■リミックス <3825>  1,218円 (+95円、+8.5%)

 リミックスポイント <3825> [東証M]が6日ぶり急反発。6日、東証マザーズ上場後10年を経過した企業による上場市場の選択に基づき、東証2部への市場変更の申請を行うと発表したことが買い材料視された。発表を受けて、知名度の向上や株式流動性の向上による売買活性化に期待する買いが向かった。

■ナガセ <9733>  4,390円 (+275円、+6.7%)

 ナガセ <9733> [JQ]が続伸。6日、同社が発行済み株式数の2.96%にあたる30万株(金額で12億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は7月7日から18年7月6日まで。

■サンデンHD <6444>  336円 (+21円、+6.7%)

 東証1部の上昇率5位。サンデンホールディングス <6444> が急反発。同社は7日、量産車向け自動車用エアコンのコンプレッサーを開発し、独ダイムラーに世界で初めて本格的な供給を開始したことを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。株価は6月16日に年初来安値288円をつけた後は底入れ反転の動きを強めていたが、目先は13週移動平均線を上回り戻り足を本格化させている。

■大幸薬品 <4574>  2,419円 (+126円、+5.5%)

 大幸薬品 <4574> が全般軟調相場に逆行し、大幅反発で年初来高値を更新した。JPモルガン証券が6日付で同社株にかかる大量保有報告書を提出したことが判明しており、需給思惑から買いが入ったようだ。報告書によると、JPモルガン証券と共同保有者の同社株式保有比率は5.06%となり、新たに5%を超えた。

■ドリコム <3793>  2,400円 (+111円、+4.9%)

 ドリコム <3793> [東証M]が3日続伸。6日の取引終了後、同社が開発協力を行いフォワードワークス(東京都港区)が配信・提供するスマートフォン向けゴルフゲーム「みんゴル」が、7月4日の配信開始から2日で100万ダウンロード(DL)を突破したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「みんゴル」は、プレイステーションを代表する作品の1つで、世界シリーズ累計実売本数1400万本を超える国民的ゴルフゲーム「みんなのGOLF」シリーズのスマホ版。100万DL突破を記念して、コインとウエアチケットをプレゼントするとしている。

■平田機工 <6258>  11,170円 (+400円、+3.7%)

 平田機工 <6258> が反発。株価は日米同時ハイテク株安の流れのなかで6月末から大きく下押したが、1万円トビ台は値ごろ感からの押し目買いや空売りの買い戻しが優勢。同社は生産設備の製造を手掛けるエンジニアリング企業で、有機ELディスプレー製造装置用に真空チャンバーの受託製造も行う。7日付の日本経済新聞が「米アップルが2018年後半以降に発売する3機種のスマートフォンで、画面に有機ELパネルを採用することを検討していることが分かった」と報じており、有機EL関連の有力株に位置する同社株に物色の矛先が向いた。

■ラウンドワン <4680>  1,079円 (+36円、+3.5%)

 ラウンドワン <4680> が反発。6日の取引終了後に発表した6月の売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比4.2%増と2ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。引き続き「大人1名につき小学生以下1名無料キャンペーン」の効果でファミリー層を中心に来場者数が増加したボウリングが同8.7%増と好調だったほか、5月1日に料金変更を行った効果と「バランススクーター」などの新アイテム導入によりスポッチャが同13.2%増と大幅に伸長したことが牽引した。

■東芝 <6502>  261.9円 (+5.7円、+2.2%)

 東芝 <6502> が反発。株価は6日まで13日連続安を演じており、14日ぶりのプラス圏となった。8月1日の東証2部降格や、米ウエスタンデジタル(WD)による東芝提訴に絡む米カリフォルニア州の上級裁判所での初の審問が14日に予定されていることなどが警戒されている。ただ、先月20日からの株安で下落率は20%を超えていることから、目先の反発を狙った売りが出たようだ。

■第一生命HD <8750>  2,072.5円 (+30円、+1.5%)

 第一生命ホールディングス <8750> 、T&Dホールディングス <8795> 、ソニーフィナンシャルホールディングス <8729> など生保株が軒並み高。世界的に金利上昇局面が意識され始めた。米国では10年債利回りが2.36%台半ばまで上昇し5月中旬以来の高い水準にある。また、米30年債利回りも上昇傾向を強めており、前日は2.90%台まで上昇している。米国事業において長短金利差、特に超長期金利の上昇が収益機会につながる生保セクターにとっては追い風が強い。

■東エレク <8035>  15,230円 (+190円、+1.3%)

 東京エレクトロン <8035> 、SCREENホールディングス <7735> 、ディスコ <6146> など半導体製造装置関連が全般悪地合いに逆行して高かった。ここ半導体関連は米国株のハイテク株売りに歩調を合わせる形で調整色を強めていたが、7日は値ごろ感からの押し目買いや空売り筋の買い戻しが優勢となった。6日に日本半導体製造装置協会(SEAJ)が発表した2017~19年度の半導体製造装置需要予測では日本製半導体装置の販売高は19年度まで成長が継続する見通しを示しており、これが手掛かりとなって物色資金を誘導した。

■スシローGH <3563>  3,335円 (+40円、+1.2%)

 スシローグローバルホールディングス <3563> が反発。岩井コスモ証券は6日、同社株の投資判断を新規「B+」でカバレッジを開始した。目標株価は3700円とした。回転ずし業界大手で「スシロー」を直営展開。09年に非上場となり今年3月に再上場を果たした。17年9月期第2四半期(16年10月-17年3月)の連結営業利益は前年同期比0.5%増の44億円だったが、会社計画を上回る好調な着地だった。また、5月は寄生虫のアニサキス報道があったが、6月には概ね回復したと分析。同証券では、外食の勝ち組である回転ずし業界で、成長が期待できる企業として評価している。

■コスモス薬品 <3349>  21,560円 (+250円、+1.2%)

 コスモス薬品 <3349> が反発。6日、同社が17年5月期の連結最終利益を従来予想の135億円→182億円に34.9%上方修正。増益率が8.6%増→46.5%増に拡大し、従来の9期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。消費者の節約志向が続くなか、低価格戦略の強化などが奏功し、売上が計画を上回ったことが寄与。熊本地震の被害に係る保険金受領に加え、法人税が想定を下回ったことも最終利益を押し上げた。業績上振れに伴い、前期の年間配当を従来計画の70円→80円(前の期は65円)に増額修正したことも支援材料となった。

※7日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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