【市況】30日の米国市場ダイジェスト:ダウ62ドル高、銀行株やハイテク株に買い
NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
■NY株式:ダウ62ドル高、銀行株やハイテク株に買い
NYダウ ナスダック
終値:21349.63 終値:6140.42
前日比:+62.60 前日比: -3.93
始値:21426.12 始値:6170.62
高値:21325.08 高値:6129.03
30日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は62.60ドル高の21349.63、ナスダックは3.93ポイント安の6140.42で取引を終了した。長期金利の上昇で金融株が選好されたほか、昨日に売りが目立ったハイテク株にも買い戻しが広がったものの、引けにかけて上げ幅を縮小した。セクター別では、耐久消費財・アパレルや運輸が上昇する一方で半導体・半導体製造装置や医薬品・バイオテクノロジーが下落した。
スポーツ用品のナイキ(NKE)は決算で一株利益が予想を上回り、大幅上昇。革製品のコーチ(COH)は一部アナリストによる買い推奨を受け、買われた。総合食品メーカーのハイン・セレスチャル・グループ(HAIN)は、アクティビスト(物言う投資家)が約10%の保有を明らかにし、上昇した。一方で、半導体のマイクロン・テクノロジー(MU)も決算は予想を上回ったものの、複数アナリストが利益の持続可能性に懐疑的な見方を示し、売られた。
著名投資家のウォーレン・バフェット氏率いる投資会社のバークシャー・ハサウェイは、保有するバンク・オブ・アメリカ(BAC)の優先株を普通株に転換し、筆頭株主になることが明らかとなった。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米シカゴPMIが3年ぶり高水準、米債利回り上昇でドル高、112.60円/1.1392ドル
30日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円86銭から112円60銭へ上昇して112円43銭で引けた。米6月シカゴ購買部協会景気指数が3年ぶり高水準に達したほか、5月個人所得が予想を上回ったため米債利回りが上昇、ドル買いに拍車がかかった。また、月末、四半期末需要と見られるドルの実需買いも目立った。
ユーロ・ドルは、1.1428ドルから1.1396ドルまで下落し1.1420ドルで引けた。ロンドンフィキシングに向けて月末要因と見られるユーロ売りが強まった。ユーロ・円は、127円68銭から128円60銭へ上昇。原油高、株高を好感しリスク選好の円売りに拍車がかかった。ポンド・ドルは、1.2946ドルへ下落後、1.3028ドルまで上昇。ドル・スイスは、0.9562フランへ下落後、0.9598フランへ上昇した。
■NY原油:大幅続伸で46.04ドル、米国内のシェールオイル生産減少などを材料視
6月30日のNY原油先物8月限は大幅続伸(NYMEX原油8月限終値:46.04 ↑1.11)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は前日比+1.11ドルの46.04ドルで取引を終えた。終値ベースでは7日続伸となった。ユーロ高・米ドル安が続いたことや米国株高を意識した買いが入ったが、米国のシェールオイル探査会社の石油リグ(掘削装置)稼働数が過去最高水準から減少したことも材料視された。市場関係者の間では、石油輸出国機構(OPEC)主導の減産合意は順守されており、6月も高い順守率(100%超)となることが予想されていることから、短期筋などのポジション調整的な買いはしばらく続く可能性があるとみられている。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 24.26ドル -0.06ドル(-0.25%)
モルガン・スタンレー(MS) 44.56ドル -0.19ドル(-0.42%)
ゴールドマン・サックス(GS)221.9ドル -2.51ドル(-1.12%)
インテル(INTC) 33.74ドル +0.20ドル(+0.60%)
アップル(AAPL) 144.02ドル +0.34ドル(+0.24%)
アルファベット(GOOG) 908.73ドル -9.06ドル(-0.99%)
フェイスブック(FB) 150.98ドル -0.06ドル(-0.04%)
キャタピラー(CAT) 107.46ドル +1.82ドル(+1.72%)
アルコア(AA) 32.65ドル -0.53ドル(-1.60%)
ウォルマート(WMT) 75.68ドル -0.25ドル(-0.33%)
スプリント(S) 8.21ドル +0.06ドル(+0.74%)
《HT》
提供:フィスコ