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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):タムラ、ワールド、ハニーズHD

タムラ <日足> 「株探」多機能チャートより
■タムラ製作所 <6768>  550円  +41 円 (+8.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 タムラ製作所<6768>が全般地合い悪に抗して急動意。同社は電子部品のトランスやリアクタを主力に、はんだ材料、導電・絶縁材料などの電子化学材料全般で業界上位の競争力を誇っている。次世代パワー半導体として有力視されるβ型酸化ガリウムパワー半導体では、同社からカーブアウトして設立されたベンチャー企業ノベルクリスタルテクノロジーが研究開発で先駆するなど、パワーデバイス分野の技術力でも注目度が高い。強みを持つトランスやリアクタは米国のデータセンター向けで需要を取り込んでおり、収益押し上げに貢献している。

■ワールド <3612>  2,605円  +151 円 (+6.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 ワールド<3612>は急伸。8日取引終了後、25年2月期連結業績予想について純利益を85億円から111億円(前期変則決算のため増減率の記載なし)へ上方修正すると発表。あわせて配当予想を75円から80円に増額しており、これを好感した買いが膨らんだ。第3四半期累計期間の収益が計画を超過したことが寄与する。また、三菱商事ファッションの連結加入(2月予定)や持ち分法適用会社によるライトオン<7445>の子会社化、連結子会社だったラクサス・テクノロジーズ<288A>の新規上場に伴う影響などを織り込んだ。なお、通期の売上高見通しについては従来予想を据え置いた。

■ハニーズHD <2792>  1,712円  +97 円 (+6.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 ハニーズホールディングス<2792>が急反発。同社は8日取引終了後、25年5月期通期の連結売上高予想を従来の590億円から595億円(前期比5.2%増)に上方修正したことが買い手掛かりとなったようだ。あわせて発表した第2四半期累計(24年6~11月)の連結決算は、売上高が前年同期比7.0%増の294億8800万円、営業利益が同8.4%減の32億9500万円で着地。夏物や晩夏商品の販売が好調だった一方、利益面では販管費の増加が重荷となった。

■ispace <9348>  890円  +46 円 (+5.5%)  本日終値
 ispace<9348>は5連騰。この日正午ごろ、民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」のミッション2の打ち上げ予定日を発表した。日時は日本時間の1月15日午後3時11分。米フロリダ州のケネディー宇宙センターから打ち上げる。これが材料視された。

■サワイGHD <4887>  2,237.5円  +112 円 (+5.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位
 サワイグループホールディングス<4887>が大幅反発。傘下の沢井製薬が8日、インフルエンザ治療薬「タミフル」のジェネリック医薬品の供給を一時停止したと複数メディアで報じられており、これが材料視された。昨年12月中旬以降、全国でインフルエンザの流行が急拡大したことで需要が想定を大幅に上回り、製造が追いついていないという。なお、供給再開は1月下旬の予定としている。

■エニマインド <5027>  1,095円  +51 円 (+4.9%)  本日終値
 AnyMind Group<5027>が堅調。同社は9日、NIL(神奈川県秦野市)が販売するヘアケア製品の「SUNA」ブランドについて、タイとマレーシアに続き、ベトナムへの展開も支援することとなったと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。ECモール・サイトの構築や運用のほか、インフルエンサーマーケティングや生成AIライブコマースプラットフォームによるマーケティング・販売施策の実施などを通じ、現地でのビジネス展開を後押ししていく。

■オンワード <8016>  602円  +23 円 (+4.0%)  本日終値
 オンワードホールディングス<8016>が5営業日ぶりに急反発。8日の取引終了後に発表した12月度の月次売上概況で、既存店売上高が前年同月比7.9%増となり、増収基調が続いたことが好感されたようだ。気温の低下で高まった冬物衣料への需要を捉えつつ、各種の販促施策を実施した結果、防寒アウターやニットを中心に販売が伸びた。オンワードパーソナルスタイルでは、デジタルマーケティングの強化が新規顧客の獲得につながり、売り上げが大幅に伸長した。また、全店売上高は10月から新たに連結対象となったウィゴーの業績が加わり、同36.7%増に拡大した。なお、同社はきょう25年2月期第3四半期の決算発表を予定している。

■ウエルシア <3141>  2,105.5円  +79.5 円 (+3.9%)  本日終値
 ウエルシアホールディングス<3141>が大幅反発した。8日の取引終了後に発表した25年2月期第3四半期累計(3~11月)の連結決算は、売上高が前年同期比4.6%増の9519億1600万円、経常利益が同23.2%減の263億5200万円となった。人件費の増加などが利益の圧迫要因となった。ツルハホールディングス<3391>との経営統合の協議に関し、新たな情報は特に示されなかったが、販管費が計画内に収まったことで、営業利益の水準については想定通りとなったとしている。サプライズ感の乏しい決算内容を受け、売り持ち高を構築した投資家の買い戻しが入り、株高に弾みがついたとみられる。

■ギフトホールディングス <9279>  3,315円  +115 円 (+3.6%)  本日終値
 ギフトホールディングス<9279>は5営業日ぶりに反発。8日の取引終了後に発表した12月度の直営店売上速報で、既存店売上高が前年同月比5.7%増となり、増収基調が続いたことが好感された。平年通りの気温だったものの、昨年と比べて平日が1日多かったこともあって客数は同1.7%減少したが、客単価が同7.5%上昇したことが寄与した。なお、全店売上高は同26.7%増だった。

■アークス <9948>  2,616円  +76 円 (+3.0%)  本日終値
 アークス<9948>が大幅高で4営業日ぶりに反発。8日の取引終了後、配当方針を変更したうえで、25年2月期の年間配当を従来計画の68円から72円(前期は68円)に増額修正すると発表。これが好材料視された。配当方針に単年度の業績の影響を受けにくい「自己資本配当率(DOE)」を意識すること、目標配当性向を40%とすること、及び累進配当を目指すことを追加した。なお、同時に発表した24年3~11月期の連結経常利益は前年同期比8.6%減の112億8100万円だった。既存店客単価の上昇で増収を確保したものの、人件費や減価償却費の増加などが利益を圧迫した。

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