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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ABCマート、三菱UFJ、レナ

ABCマート <日足> 「株探」多機能チャートより
■エービーシー・マート <2670>  3,121円  -133 円 (-4.1%)  本日終値
 エービーシー・マート<2670>が続落。同社は8日の取引終了後、25年2月期第3四半期累計(3~11月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比9.8%増の2770億7800万円、経常利益は同14.7%増の496億2800万円となった。同通期の業績予想は据え置きながらも、期末配当予想については4円増額した。国内ではインバウンド需要が追い風となっている同社だが、昨年9月末時点で325店舗を抱える韓国など海外では、インフレ対策でセールを実施し、在庫の消化に努めたという。韓国では政情不安に伴う消費活動へのネガティブな影響を懸念する声もあり、決算と配当予想の増額を受けて買い向かう姿勢は限られ、買い持ち高を圧縮する目的の売りが優勢となったとみられている。

■三菱UFJ <8306>  1,917.5円  -1.5 円 (-0.1%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクは前日終値近辺で売り買いを交錯、やや弱含みで推移。ここ日米欧で金利上昇傾向が強まっている。前日の米債券市場で米10年債利回りは一時4.7%台前半まで上昇した。国内でも前日は新発10年債利回りが1.175%まで上昇、これは13年半ぶりの高水準となった。メガバンクにとっては、日米での運用利ザヤ拡大の追い風が意識されやすい状況にある。株価的には目先上昇一服ムードも出やすいタイミングで、三菱UFJは前日まで6日続伸しており、利益確定の売り圧力も拭えず上値は重くなっている。

■レナサイエンス <4889>  382円  +80 円 (+26.5%) ストップ高   本日終値
 レナサイエンス<4889>がストップ高。同社は9日、米エイリオン社に対しライセンス契約を締結している「RS5441」に関し、これを主成分とした外用薬「ET-02」の男性型脱毛症及び加齢性脱毛症に対する第1相臨床試験の結果が出たと発表した。ET-02の5%溶液で有意な反応が観察されたほか、5週目の終了時点においてプラセボと比較し、非軟毛の毛数が6倍に増加した、などとしている。治験結果を好感した買いが入ったようだ。エイリオン社は第2相臨床試験を今年中に開始する予定。レナは26年3月期において、第2相試験で最初の患者登録が行われた際に、20万ドルのマイルストーンを受領する予定だとしている。

■コーディア <190A>  391円  +80 円 (+25.7%) ストップ高   本日終値
 Chordia Therapeutics<190A>がストップ高。米食品医薬品局(FDA)が1月8日付で、同社のCLK阻害剤をオーファン・ドラッグ(希少疾患薬)に指定したことが明らかになり、材料視されたようだ。FDAのホームぺージにおいて公開されたデータによると、急性骨髄性白血病の治療向けの指定となっている。

■くふうカンパ <4376>  245円  +35 円 (+16.7%)  本日終値
 くふうカンパニーホールディングス<4376>が急動意。この日午前、伊藤忠商事<8001>と業務提携契約を締結したと発表した。傘下のくふうカンパニーが運営する家計簿アプリ「Zaim」のレシートデータと、伊藤忠のデータ分析システム「FOODATA(フーデータ)」を連携させ、新サービス「FOODATA レシート」として伊藤忠が提供を始める。この発表が材料視された。

■キューブ <7112>  570円  +80 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値
 キューブ<7112>が大幅続伸。8日の取引終了後に発表した12月度の直営店売上速報で、既存店売上高が前年同月比9.7%増となり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。気温の低下に伴いアウターなど冬物商品の販売が進んだ。既存店は実店舗、ECそれぞれにおいてロイヤルカスタマー向け施策を展開したことで客数が増加した。また、全店売上高は同22.0%増だった。拡張リニューアルオープンしたGINZA SIX店と大丸心斎橋店が引き続き牽引したほか、各地で出店したPOPUP STOREも寄与した。

■SOLIZE <5871>  1,697円  +93 円 (+5.8%)  本日終値
 SOLIZE<5871>が続伸。同社はきょう、米3Dシステムズ<DDD>の最新3Dプリンター「PSLA 270」の販売及び装置導入サポートを開始すると発表。これが新たな買い手掛かりとなったようだ。また、8日に自社の次世代ナレッジマネジメントAIソリューション「SpectA DKM」がデンソー<6902>に採用されたと発表したことも材料視されたもよう。このソリューションは、日々組織内で大量に作成される開発・設計に関する成果物実績から業務目的に沿った情報のみを抽出し、最適なナレッジとして再構築して「判断」へ活用することで、ジャストインタイム(必要な情報を、必要な時に、必要なだけ)で組織横断的な知識獲得や問題解決を可能にするという。

■IKホールディングス <2722>  416円  +19 円 (+4.8%)  本日終値
 IKホールディングス<2722>が切り返し急。同社は9日、12月度の月次売上状況を発表した。連結売上高は16億5900万円と前年同月比20.0%増となった。連結対象から外れた事業を前年の売上高から控除した調整後ベースでは同23.4%増と好調に推移しており、評価されたようだ。セールスマーケティング事業は韓国コスメ関連をけん引役として同10.9%増の11億4900万円となった。ダイレクトマーケティング事業はTV・ECルートが大きく伸びて、同65.8%増の5億900万円となった。

■T&Gニーズ <4331>  995円  +34 円 (+3.5%)  本日終値
 テイクアンドギヴ・ニーズ<4331>は3日続伸。8日取引終了後に配当方針を変更すると発表した。継続的な成長を実現するための投資を行いつつ、安定的な配当額を維持するとの従来方針は維持した上で、新たに株主資本配当率(DOE)を3%以上とする目標を導入した。これに伴い、25年3月期の期末配当予想を10円から30円に引き上げた。中間配当の10円と合わせ、年間合計では40円(前期20円)となる見通し。株主還元強化の姿勢が評価され買われた。

■マークラインズ <3901>  2,170円  +46 円 (+2.2%)  本日終値
 マークラインズ<3901>が反発した。8日の取引終了後、情報プラットフォームの契約企業数の月次推移に関する開示を行った。契約企業数は前月比で46社増の5616社と、増加基調を継続したことが株価を支援したようだ。このうち海外企業は12月末現在で3289社となり、比率は58.6%と23年12月末の56.5%から上昇した。

●ストップ高銘柄
 レナサイエンス <4889>  382円  +80 円 (+26.5%) ストップ高   本日終値
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 日本ラッド <4736>  857円  -300 円 (-25.9%) ストップ安   本日終値
 エヌエフHD <6864>  1,402円  -400 円 (-22.2%) ストップ安   本日終値
 visumo <303A>  1,840円  -500 円 (-21.4%) ストップ安   本日終値
 リベルタ <4935>  4,390円  -1,000 円 (-18.6%) ストップ安   本日終値
 Sapeet <269A>  3,160円  -700 円 (-18.1%) ストップ安   本日終値
 以上、5銘柄

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