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【市況】明日の株式相場見通し=都議選を前に買い手控え、新規上場3社に関心

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(30日)の東京株式市場は、週末に伴う持ち高調整の売りに加え、7月2日投開票の東京都議選を前に、その結果への警戒感も重なって買い手控え姿勢が強まりそうだ。日経平均株価は反落が予想される。

 市場関係者からは「東京都議選について、報道機関各社の世論調査で自民党の苦戦が伝えられるなか、稲田朋美防衛相の自衛隊を政治利用するかのような不適切な発言や、学校法人加計学園を巡る懸念の広がりなどにより、選挙結果への関心が高まっている。自民党の“負け方”次第では、国政への先行き懸念に波及し外国投資家の売り姿勢が強まる可能性も否めない」との見方が出ていた。

 29日の東京株式市場は、前日の米国株高や外国為替市場での円安進行を受けて、日経平均株価は終始買い優勢の展開となった。ただ、上値は重く、買い一巡後は狭いレンジの往来相場となった。日経平均株価は、前日比89円89銭高の2万220円30銭と反発した。

 日程面では、アルバイト・パートを中心とした採用コンサルティング、採用活動支援サービス、求人情報メディアの企画・運営などを手掛けるツナグ・ソリューションズ<6551>、ゲームに関する総合メディア・コミュニティの開発・運営のGameWith<6552>の2社が東証マザーズ市場に、ITシステム開発(グローバル製造業、社会情報インフラ、モバイル)およびITソリューション・サービスの提供を中核とする総合情報サービス事業を展開するSYSホールディングス<3988>は東証ジャッダック市場にそれぞれ新規上場する。

 このほかに、5月の鉱工業生産指数・消費者物価指数・家計調査・有効求人倍率・新設住宅着工戸数、5月の自動車生産・輸出実績に注目。海外では、中国6月の製造業PMI、米5月の個人所得・個人支出が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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