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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

アカツキ <日足> 「株探」多機能チャートより

■アカツキ <3932>  8,440円 (-760円、-8.3%)

 アカツキ <3932> が続落。27日の取引終了後、青春体験型野球ゲーム「八月のシンデレラナイン」(略称「ハチナイ」)の配信を開始したと発表したが、目先の材料出尽くし感から利益確定売りが優勢となった。「ハチナイ」は、「青春×女子高生×高校野球」をテーマにしたゲームで、プレイヤーは同級生監督として、魅力的な女子キャラクター達を指導・育成しながら、共に「甲子園」という夢を追いかけるというストーリー。昨年8月1日から行っていた事前登録では29万4000人を突破したことから、ヒット化が期待されている。

■パソナG <2168>  1,033円 (-63円、-5.8%)

 パソナグループ <2168> が急反落。27日の取引終了後、集計中の17年5月期連結業績について、最終損益が従来予想の5億円の黒字から1億3000万円の赤字(前の期2億4300万円の黒字)へ下振れたようだと発表しており、これを嫌気した売りが出た。第3四半期に固定資産の減損損失を計上したことや、一部子会社が赤字幅改善に至らず税負担が増えたことなどが損益悪化につながったとしている。一方、営業利益は43億円から45億円(前の期比16.6%増)へ上振れた。売上高はほぼ計画通りで着地したものの、アウトソーシング事業が好調に推移したことなどが寄与し営業利益を押し上げたとしている。

■ACCESS <4813>  867円 (-26円、-2.9%)

 ACCESS <4813> [東証M]が反落。28日、同社の教科書・教材用ビューア「Lentrance Reader(レントランス リーダー)」が、学校図書(東京都北区)のデジタル教科書用ビューアとして採用されたと発表したが、市場の反応は限定的のようだ。「Lentrance Reader」は、EPUB準拠と高度な表現力を兼ね備え、指導者用・学習者用の双方に利用できるビューア。今回の学校図書による採用は、文部科学省による教科書検定を経て、来春より教科となる「小学校道徳」の教科書のデジタル化を視野に入れてのことで、学校用教科書・教材出版社として7社目の採用となるという。

■東芝 <6502>  287.6円 (-5.4円、-1.8%)

 東芝 <6502> が7日続落。23日に8月1日からの東証2部への降格が発表されており、一部目先筋からは見切り売りが出たようだ。同社は28日、東京地裁に米ウエスタンデジタル(WD)社に対する訴訟を提起したと発表した。市場ではWD社との係争が続いていることが嫌気されているほか、17年3月期の有価証券報告書の提出期限が8月10日となったことから、この期限までに監査法人の承認を得て同報告書を提出できるかが関心を集めている。

■富士フイルム <4901>  4,038円 (-48円、-1.2%)

 富士フイルムホールディングス <4901> が反落。28日午後0時20分ごろ、17年3月期の有価証券報告書の提出期限延長にかかる承認申請書を関東財務局に提出したと発表しており、これを嫌気した売りが出たようだ。連結子会社の富士ゼロックスで不正会計問題が発覚し、会計監査に時間がかかっているため、提出期限である6月30日までに提出できないと判断したという。なお、申請が認められれば提出期限は7月31日となる。

■三菱電機 <6503>  1,602.5円 (-16.5円、-1.0%)

 三菱電機 <6503> が反落。28日の午前中に、18年3月期第1四半期に営業外収益として投資有価証券売却益を計上すると発表したが、全般相場の軟化もあって市場の反応は限定的のようだ。ルネサスエレクトロニクス <6723> 株の売り出しによる売却株数が2879万6000株に確定したことに伴い、売却益約190億円を計上する予定だという。なお、18年3月期の業績見通しには4月28日公表時点で売却益を約100億円と見込んでいたが、他の要因も含めて業績予想の修正が必要な場合は速やかに開示するとしている。

※28日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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