市場ニュース

戻る
 

【市況】明日の株式相場見通し=利益確定売りで一服商状、円安頼りの地合いにこう着感

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(28日)の東京株式市場は、きょうまでの3日続伸の後を受けて、利益確定の売りが優勢となることが予想され、日経平均株価は一服商状となりそうだ。きょうは、6月、12月期決算企業の配当権利付き最終売買日で、権利取りとみられる買いが日経平均株価の堅調さを下支えする展開となった。6月、12月決算企業の日経平均株価でのあすの権利落ち分は約30円(市場推計)とされている。

 市場関係者からは「きょうは、外国為替市場で一時、1ドル=112円台前半まで円安・ドル高が進行したことで、輸出関連の主力銘柄に物色の矛先が向いた。ただ、後場に入ると上値を買う勢いは限定的でこう着状態となった。円安進行のほかに、買い手掛かり材料が見出せないなかでは、これ以上買い上がるのは難しそうだ」との見方が出ていた。

 27日の東京株式市場は、外国為替市場での円安進行などを背景に、上値指向を継続し、日経平均株価は3日続伸で2万200円台を回復した。終値は、前日比71円74銭高の2万225円09銭と3日続伸した。

 日程面では、東芝<6502>の株主総会に注目。海外では、米連邦準備制度理事会(FRB)による、米国銀行に対する包括的資本分析審査の結果発表が焦点になる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

株探からのお知らせ

    日経平均