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【市況】東京株式(大引け)=71円高、円安など受け続伸し年初来高値圏に再浮上

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 27日の東京株式市場は為替の円安などを背景に上値指向を継続、日経平均株価は3日続伸で2万200円台を回復。大引けにかけ伸び悩んだものの、取引時間中は年初来高値を上回って推移する場面もあった。

 大引けの日経平均株価は前日比71円74銭高の2万225円09銭と3日続伸。東証1部の売買高概算は15億7397万株、売買代金概算は2兆1420億5000万円。値上がり銘柄数は1215、対して値下がり銘柄数は654、変わらずは152銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが小幅ながら反発となったことや、足もとの外国為替市場でドルが買われ一時、1ドル=112円に入るドル高・円安となったことなどが追い風材料となった。また、きょうは6、12月決算企業の配当などの権利取り最終売買日にあたり、駆け込みでインカムゲイン狙いの買いなども観測され、株高を後押しした。値上がり銘柄数は1200を超え全体の6割を占めた。相変わらず任天堂が東証1部で突出した売買代金をこなしており、同社と売買代金2位のソフトバンクの2銘柄が全体商いに大きく貢献している。業種別には中国企業の収益回復期待を背景に鉄鋼株の上昇が目立った。

 個別では、任天堂<7974>が朝安後に下げ渋り、大引けはわずかながらプラス圏で着地。ソニー<6758>が堅調、村田製作所<6981>も上値追い。SUMCO<3436>が上昇したほか、ブリヂストン<5108>も値を上げた。enish<3667>、フィックスターズ<3687>がストップ高、トクヤマ<4043>も値を飛ばした。タツタ電線<5809>、関東電化工業<4047>も物色人気に。日本板硝子<5202>、曙ブレーキ工業<7238>も高く、新日鉄住金<5401>も買いを集めた。

 半面、オリエンタルランド<4661>が値を下げ、ローム<6963>も軟調。ジーンズメイト<7448>、土木管理総合試験所<6171>が急反落、OKI<6703>、ヤーマン<6630>なども値を下げた。アイフル<8515>が売られ、大日本住友製薬<4506>、ファンコミュニケーションズ<2461>なども安い。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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