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【市況】今週の【早わかり株式市況】 3週ぶり反発、2万円大台回復・年初来高値更新もその後は膠着相場

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

 今週の株式市場は、ハイテク株の買い戻しで日経平均株価は3週ぶりに反発。2万円大台を回復し一時年初来高値を更新も、その後は再び膠着感が強まった。

 週初の19日は為替の円高一服でハイテク株が買い戻され日経平均は続伸し、6日ぶりに2万円大台を回復した。

 翌20日は円安進行を追い風にハイテク株の買いが続き、日経平均は3日続伸し、年初来高値を約半月ぶりに更新した。21日は米株安と原油安に加え、為替が円高に振れたことが嫌気され、4日ぶりに反落した。22日は日経平均が前日終値をはさんだ狭いゾーンで推移する中、原油安と円高が重荷となり小幅に続落した。

 週末の23日は手掛かり材料に乏しい中、若干の円安を追い風に小幅に反発した。

 日経平均株価は、前週比189円(0.95%)高の2万0132円と3週ぶりに反発して取引を終えた。2万円大台を回復し年初来高値を更新したものの、その後は大台近辺の狭いゾーンでの値動きとなり、再び膠着相場に戻った格好だ。週間の振れ幅は368円と、前週の259円から拡大した。


 来週も手掛かり材料に乏しいだけに、今週後半からの2万円大台近辺での膠着相場が続きそうだ。
 重要イベントとしては、国内では30日朝に発表される5月鉱工業生産指数と5月消費者物価指数が注目される。海外では30日発表の中国6月製造業PMIや米国5月個人消費支出に注視が必要だろう。

◆マーケット・トレンド(6月19日~23日)

【↑】 6月19日(月)―― 続伸・2万円台回復、円高一服でハイテク株買い戻される
 日経平均 20067.75( +124.49)  売買高14億8469万株 売買代金 1兆9867億円

【↑】 6月20日(火)―― 3日続伸・年初来高値更新、円安でリスクオンの買い
 日経平均 20230.41( +162.66)  売買高18億3654万株 売買代金 2兆5192億円

【↓】 6月21日(水)―― 4日ぶり反落、米株安・円高で利益確定売り
 日経平均 20138.79( -91.62)  売買高16億3436万株 売買代金 2兆2639億円

【↓】 6月22日(木)―― 小幅続落、終始小動きも原油安と円高が重荷に
 日経平均 20110.51( -28.28)  売買高15億5040万株 売買代金 2兆0771億円

【↑】 6月23日(金)―― 3日ぶり小反発、円安追い風も材料難で上値は重い
 日経平均 20132.67( +22.16)  売買高15億3220万株 売買代金 2兆0114億円

◆セクター・トレンド(6月19日~23日)

(1)任天堂 <7974> の上値追いでその他製品が上昇率トップ
(2)ソニー <6758> など電機、HOYA <7741> など精密機器といったハイテク株が買い戻された
(3)太平洋セメ <5233> などセメント、三菱ケミHD <4188> など化学といった素材株の一角が高い
(4)金融株はアコム <8572> などその他金融が堅調も、
  東京海上 <8766> など保険、野村 <8604> など証券、りそなHD <8308> など銀行株はさえない
(5)原油安でJXTG <5020> など石油、国際石開帝石 <1605> など鉱業株が売られた

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