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【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり小反発、円安追い風も材料難で上値は重い (6月23日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  20152.58
高値  20152.58(09:00)
安値  20089.54(09:10)
大引け 20132.67(前日比 +22.16 、 +0.11% )

売買高  15億3220万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆0114億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日ぶりに小幅反発、閑散に売りなしの展開
 2.欧米株まちまちで、若干の円安追い風も手掛かり材料難意識
 3.下値では外国人の買いも観測され、日経平均は終盤強含む
 4.売買代金減少傾向の中、値下がり銘柄数が値上がりを上回る
 5.個別に任天堂が断トツの売買代金をこなし上昇、異彩を放つ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは12ドル安と3日続落。オバマケア代替法案の公表を受けヘルスケア関連株が買われたものの、金融株の下落が相場の重しとなった。

 東京市場では売り買い交錯のなか方向感に乏しい展開となり、日経平均株価は前日終値近辺でのもみ合いが続いた。日経平均の振れ幅はわずか63円だった。

 23日の東京市場は、前日の海外市場を引き継ぐ形で方向感の定まらない狭いレンジでの値動きに終始した。前日の欧米株市場は高安まちまち、米国株市場ではNYダウが小幅安でナスダック指数は小幅高と強弱拮抗となり、買い手掛かり材料に欠けた。為替は前日より若干円安含みで推移したものの、主力株全般への買いには反映されなかった。ただ、市場参加者不足のなか下値を売り込む動きも限定的であり、一部の海外投資家に押し目を拾う動きも観測され、後場終盤に日経平均は強含んだ。東証1部の売買代金は活況の目安とされる2兆円をかろうじて上回ったものの、売買高は15億株台にとどまり閑散商状に近い。日経平均、TOPIXともにプラス圏を確保したが、値下がり銘柄数のほうが値上がりよりも多かった。

 個別では、任天堂<7974>が群を抜く売買代金をこなして1000円超の上昇をみせたほか、村田製作所<6981>も堅調。ダイキン工業<6367>、キーエンス<6861>などもしっかりだった。タカタ<7312>がストップ高に切り返した。土木管理総合試験所<6171>は気配値のまま値幅制限上限まで上値を伸ばし、大引けにストップ高配分された。東京鉄鋼<5445>、アイフル<8515>、ジーンズメイト<7448>が物色人気となり、イー・ガーディアン<6050>も活況高。
 半面、東芝<6502>が軟調、キリンホールディングス<2503>も値を下げた。東京エレクトロン<8035>も冴えなかった。オルトプラス<3672>、スターティア<3393>が急落、M&Aキャピタルパートナーズ<6080>、ハピネット<7552>も大幅安。フォーカスシステムズ<4662>、川崎汽船<9107>も下落した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はダイキン <6367> 、ファストリ <9983> 、日東電 <6988> 、アステラス <4503> 、ファナック <6954> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約24円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄は東エレク <8035> 、コナミHD <9766> 、ユニファミマ <8028> 、キリンHD <2503> 、資生堂 <4911> 。押し下げ効果は約17円。

 東証33業種のうち上昇は22業種。上昇率の上位5業種は(1)その他製品、(2)その他金融業、(3)ガラス土石製品、(4)非鉄金属、(5)機械。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)水産・農林業、(3)食料品、(4)鉄鋼、(5)サービス業。

■個別材料株

△スターマイカ <3230> [東証2]
 上期最高益予想を41%上乗せ。
△駅探 <3646> [東証M]
 国内最大級のWebメディアと業務提携。
△セブンシーズ <3750> [東証2]
 14.32%を上限に自社株買いを実施。
△ネオジャパン <3921> [東証M]
 株主優待制度を新設。
△東京鉄 <5445>
 エフィッシモが1.69ポイント買い増し、筆頭株主に。
△イーガーディ <6050>
 いちよし証券が新規に買い推奨。
△日立 <6501>
 SMBC日興が目標株価を引き上げ。
△ザイン <6769> [JQ]
 「来期3期ぶり営業黒字」との報道。
△タカタ <7312>
 「自動車メーカー各社が資金繰り支援」との報道。
△FJネクスト <8935>
 2.71%を上限に自社株買いを実施。

▼久光薬 <4530>
 「3-5月期営業益は13%減」と報道。
▼オプトエレ <6664> [JQ]
 上期経常は41%減益で下振れ着地。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)タカタ <7312> 、(2)土木管理 <6171> 、(3)大光 <3160> 、(4)東京鉄 <5445> 、(5)日新 <9066> 、(6)FJネクスト <8935> 、(7)カナデン <8081> 、(8)アコム <8572> 、(9)東邦鉛 <5707> 、(10)バリューHR <6078> 。

 値下がり率上位10傑は(1)オルトP <3672> 、(2)スターティア <3393> 、(3)芦森工 <3526> 、(4)ボルテージ <3639> 、(5)ホーチキ <6745> 、(6)ティアック <6803> 、(7)スバル <9632> 、(8)M&Aキャピ <6080> 、(9)ハピネット <7552> 、(10)トーセ <4728> 。

【大引け】

 日経平均は前日比22.16円(0.11%)高の2万0132.67円。TOPIXは前日比0.96(0.06%)高の1611.34。出来高は概算で15億3220万株。値上がり銘柄数は853、値下がり銘柄数は1005となった。日経ジャスダック平均は3242.97円(20.78円安)。

[2017年6月23日]

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