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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):FJネクスト、アイフル、Lifull

FJネクスト <日足> 「株探」多機能チャートより
■エフ・ジェー・ネクスト <8935>  880円  +55 円 (+6.7%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 22日、エフ・ジェー・ネクスト <8935> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.71%にあたる90万株(金額で9億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月23日から12月29日まで。

■アイフル <8515>  408円  +19 円 (+4.9%)  本日終値
 アイフル<8515>が4日ぶり反発で400円台を回復してきた。株価は20日取引時間中に年初来高値418円まで買われた後、目先利益確定売りに値を下げていたが、きょうは買い直される展開となった。SMBC日興証券が22日付で同社株を投資評価「1」、目標株価455円で新規カバレッジ、これが株価を刺激する格好となった。過払い金の沈静化が高利益成長・繰延税金資産計上・復配の期待を醸成するとの見方で、利益成長プレミアムを評価の源泉としている。なお、SMBC日興証券はアコム<8572>も投資評価「1」目標株価620円でカバレッジを開始しており、アコムも反発に転じている。

■インベスターズクラウド <1435>  5,330円  +180 円 (+3.5%)  本日終値
 インベスターズクラウド<1435>が反発。22日の取引終了後、子会社iVacationが、総務省所管の情報通信研究機構(NICT)および総務省と協力し、スマートフォンアプリ「TATERU Phone」に音声翻訳機能を追加する実証実験を行うと発表しており、これを好感した買いが入った。iVacationでは、福岡市の後援で福岡市の「みのしま商店街」と協力し、訪日外国人旅行者の商店街への来店促進を目的にした「FUKUOKA OMOTENASHI Phone by TATERU Phone」を活用した実証実験を行なっている。今回は多言語音声翻訳機能の初回導入として、「FUKUOKA OMOTENASHI Phone by TATERU Phone」に機能を導入する予定で、今後は同社からレンタルを行う「TATERU Phone」にも導入を促進するとしている。

■Lifull <2120>  897円  +30 円 (+3.5%)  本日終値
 Lifull<2120>は大幅高で3日続伸。同社は22日、楽天<4755>と共同で新会社を設立し、民泊事業に参入すると発表した。これが引き続き評価されたようだ。両社が出資する「RAKUTEN LIFULL STAY」(出資比率は楽天51%、Lifull49%)の完全子会社として、「楽天LIFULL STAY」を設立。このほど成立した住宅宿泊事業法(民泊新法)に基づき、住宅宿泊仲介業者として観光庁長官の登録を受けたうえで、民泊施設を提供したい人と利用したい人を、インターネットを通じて結び付ける新たなプラットフォームを構築するとしている。

■住友大阪セメント <5232>  545円  +17 円 (+3.2%)  本日終値
 住友大阪セメント<5232>が4連騰で年初来高値を更新、太平洋セメント<5233>も4連騰で上放れを鮮明とするなどセメント専業大手が買われているほか、宇部興産<4208>、三菱マテリアル<5711>などセメント関連銘柄が軒並み強い動き。ここ大手ゼネコン株をはじめ建設関連株が高値圏で強い動きをみせていたが、建設資材関連もこれに追随する動きとなっている。セメント協会が22日発表した5月のセメント国内販売量は323万6409トン(前年比8.7%増)と2カ月ぶりにプラスに転じており、足もとの需要が増勢であることも株価を刺激する格好となった。

■太平洋セメント <5233>  390円  +11 円 (+2.9%)  本日終値
 太平洋セメント<5233>が高い。補正予算の執行に伴う公共投資拡大や、東京五輪に絡むインフラ工事、都市再開発の流れが活発化するなか、建設資材であるセメント需要の拡大が見込まれている。海外でも米国のほか、中国、ベトナム、フィリピンなどアジア地域に展開している。米国ではセメント需要が増勢で「今期見込みの9400万トンから数年後には1億トンを超えるとみられる」(国内中堅証券)と予想され、同社の米国事業の収益成長に貢献するとの見方が強い。また、3Dプリンターで自由な造形ができるセメントベースの無機系材料を開発し建設材への応用を目指すなど、その技術開発力にも注目が集まっている。

■任天堂 <7974>  38,440円  +1,040 円 (+2.8%)  本日終値
 任天堂<7974>はきょうも商い活況のなか上値追い態勢を継続。株価は新値街道を走り4万円大台を視野に入れるが、時価近辺は2008年10月のリーマン・ショック急落時の水準であり、滞留出来高に乏しく戻り売り圧力が限定的なこともプラスに働いている。市場では「『ニンテンドースイッチ』を7~8月に増産する構えにあることを会社側が示したことで、改めて投機資金の攻勢が強まった。スーパーマリオ関連など強力なソフトの投入により、一段と収益拡大への期待感が高まっている。きょうは22日付でみずほ証券が目標株価を4万4000円から5万2000円に引き上げたことも追い風となっている」(準大手証券ストラテジスト)という。

■FFRI <3692>  5,080円  +135 円 (+2.7%)  本日終値
 FFRI<3692>が買い優勢の展開。ランサムウエアの横行などで官民を問わずサイバー攻撃への対応が喫緊の課題となっている。そのなか、同社はヒューリスティックエンジンにより未知のウイルスを検知する技術に強みを持ち、標的型サイバー攻撃防御ソフトの需要が民間や官公庁向けなど中心に伸びており、中期成長力の高さが評価されている。18年3月期の連結売上高は17億6500万円、営業利益は2億8000万円を見込むが、今期から連結決算移行で、単独決算だった前期との単純比較はできないものの、売上高で前期実績に対して2割増、営業利益でも2ケタ近い伸びが予想されている。

■東洋紡 <3101>  210円  +3 円 (+1.5%)  本日終値
 東洋紡<3101>が反発し年初来高値を更新。東海東京調査センターが22日付で投資判断「アウトパフォーム」を新規に付与し、目標株価250円でカバーを開始したことが好材料視されたようだ。同センターでは、液晶用フィルムやエアバッグ用基布の利益成長に期待しているほか、既存の繊維事業などの構造改革も概ね終了したものと評価。18年3月期経常利益は会社計画の230億円を上回る251億円を予想しているが、液晶フィルムは販売数量増および販売ミックスの改善で増益、エアバッグ用基布はグローバル市場での拡販が今下半期以降加速すると予想しているためだという。また、19年3月期は、タイをはじめとしたグローバル拠点での売り上げ増加が本格化すると予想し同282億円を見込んでいる。

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