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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):東芝、ニトリHD、東エレク

東芝 <日足> 「株探」多機能チャートより
■東芝 <6502>  307.8円  -14.3 円 (-4.4%)  本日終値
 東芝<6502>が安い。同社は昼過ぎに、有価証券報告書の提出期限延長に関する承認申請書を提出したと発表した。同報告書の提出期限は今月末に迫っているが、決算・監査手続きの完了などが間に合わず延長を申請する。延長が承認された場合の提出期限は8月10日となる見通し。一方、NHKはこの日、「東京証券取引所は8月に東芝の株式を東証1部から2部に降格することを23日にも決定する見通し」と報道した。東証が同社の2部降格を発表した場合、7月末にはインデックスファンドの保有株から除外する売りが出ることが市場では懸念されている。昨年8月1日に東証1部から同2部に移ったシャープ<6753>の場合、6月23日に2部降格が発表され、7月12日に日経平均株価採用銘柄からの除外が公表されている。

■ニトリホールディングス <9843>  16,550円  -170 円 (-1.0%)  本日終値
 ニトリホールディングス<9843>が3日続落。22日の取引終了後に発表した6月度(5月21日~6月20日)の国内売上高で、既存店売上高が前年同月比4.0%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。新たな商品戦略として立ち上げた、生活に必要なグッズを低価格で気軽に揃えられるブランド「DayValue」シリーズのカーテンやタオル、収納用品は順調に売り上げを伸ばしたものの、例年に比べて気温が低かったため、接触冷感機能を持つ「Nクール」シリーズの敷パッドや肌布団、タオルケットなどの寝装品の売り上げが前年を割り込んだ。また、昨年より土曜日が1日少ない影響も約2.3ポイントほどマイナスに働いたとしている。

■東京エレクトロン <8035>  15,970円  -155 円 (-1.0%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>、ディスコ<6146>、ワイエイシイホールディングス<6298>、ローツェ<6323>など半導体製造装置を手掛ける銘柄群が総じて軟調。半導体需要の先行きに警戒感を唱える動きもでるなか、ここにきて海外投資家など一部の機関投資家がポジションを軽くする動きが、関連銘柄の上値を押さえている。前日の米国株市場では半導体関連株が冴えず、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が小幅ながら反落していることもマイナスに作用している。

■ライトオン <7445>  1,026円  -4 円 (-0.4%)  本日終値
 ライトオン<7445>が冴えない。22日の取引終了後に発表した6月度(5月21日~6月20日)の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比16.3%減と7カ月連続で前年実績を下回ったことが弱材料視されたようだ。メンズではビッグシルエットのトップス、ウィメンズではワイドパンツが堅調に推移したものの、例年に比べて気温が低い日が多かったことから、プリントTシャツなど夏物の販売が苦戦した。また、前年に比べて休日が1日少なかったことも響いた。

■タカタ <7312>  160円  +50 円 (+45.5%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 タカタ<7312>が急反騰、一時値幅制限上限の50円高は160円まで買われた。同社は26日にも東京地裁に民事再生法の適用を申請する方向にあることが伝わっている。株価はここ連日ストップ安ウリ気配を交え急落しており、前日は5日ぶりに取引時間中に値をつけたが、安値引けとなっていた。23日付の日本経済新聞で乗用車メーカー各社が同社に資金繰り支援を伝えたことが22日判明したと報じたことで、リバウンド狙いの短期資金が一気に流入する格好となった。

■土木管理総合試験所 <6171>  869円  +150 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 土木管理総合試験所 <6171> がストップ高に買われている。同社が22日、道路・軌道の路面下ビックデータ共有システム「ROAD-S(ロードス)」を開発し、来春からサービスの提供を始めると発表したことが買い材料視された。「ROAD-S」はAIを活用した地中情報の超高速診断を地図データと同期させて保存・共有するシステム。地中レーダー探査で得られた3次元の橋梁・舗装体の劣化診断、路面下の空洞診断、埋設物の敷設状況などのデータを大型データセンターに蓄積し、経年変化を把握することができるという。戦前・高度経済成長期に構築されたインフラストックの維持管理が急務とされる中、インフラ管理の費用削減につながるシステムの販売による業績への寄与に期待する買いが殺到した。

■駅探 <3646>  786円  +100 円 (+14.6%) ストップ高   本日終値
 駅探<3646>がストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社は22日、フジ・メディア・ホールディングス<4676>傘下で、訪日旅行者に特化した国内最大級のWebメディア「Japan Info」を運営するジャパンインフォ(東京都渋谷区)と業務提携することで合意したと発表。今後の事業展開などが期待されているようだ。この業務提携は、訪日旅行者を意識した海外向け情報発信における課題(コンテンツ作成やユーザー対応が困難、翻訳リソースの不足など)に悩む企業や団体に向けて、海外向けFacebook運用代行サービスを両社が協業して提供するもの。今後、既にパートナー関係にある公共交通事業者や自治体、観光系団体、企業に対して、新たなソリューションサービスとして提供するとしている。

●ストップ高銘柄
 UMNファーマ <4585>  525円  +80 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値
 タツミ <7268>  530円  +80 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 ネクストウェア <4814>  390円  -80 円 (-17.0%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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