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【市況】日経平均は小幅続落、材料乏しく戻りは限定的/相場概況

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均は小幅続落。21日の米国市場では引き続き原油価格の下落が嫌気され、NYダウは57ドル安となった。為替相場も朝方は前日の取引時間中とほぼ変わらず、手掛かり材料に乏しいなかだったが、日経平均は自律反発の動きが先行して15円高からスタートした。その後、円相場が一時1ドル=110円台まで強含んだことから日経平均は上値が重く、前場は前日終値を挟んだもみ合いとなった。後場に入ると20191.42円(前日比52.63円高)まで上昇する場面があったが、上値を追う動きは限定的だった。

大引けの日経平均は前日比28.28円安の20110.51円となった。東証1部の売買高は15億5040万株、売買代金は2兆0771億円だった。業種別では、保険業、鉱業、電気・ガス業が下落率上位だった。一方、ゴム製品、医薬品、鉄鋼が上昇率上位だった。

個別では、KDDI<9433>、東芝<6502>、キヤノン<7751>、東京海上<8766>、JT<2914>などがさえない。SOMPO<8630>は3%超安と下げが目立った。保険株は米金利低下がマイナス視されたようだ。また、制限値幅の下限が拡大されたタカタ<7312>が5割超の大幅安となり、トーセ<4728>や沢藤電<6901>も東証1部下落率上位に顔を出した。一方、売買代金トップの任天堂<7974>やソフトバンクG<9984>、三菱UFJ<8306>、トヨタ自<7203>、三井住友<8316>などがしっかり。村田製<6981>が2%超高となるなど電子部品株が引き続き買われた。一部証券会社の目標株価引き上げが観測されたVテク<7717>は商いを伴って急伸。また、中国での合弁会社設立を発表したスターティア<3393>がストップ高となり、カーバイド<4064>やティアック<6803>も東証1部上昇率上位に顔を出した。
《HK》

 提供:フィスコ

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