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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):マーベラス、クレハ、ソフトバンク

マーベラス <日足> 「株探」多機能チャートより
■マーベラス <7844>  1,117円  +18 円 (+1.6%)  本日終値
 マーベラス<7844>が4日続伸。21日の取引終了後、アイディアファクトリー(東京都豊島区)およびKADOKAWA(東京都千代田区)と共同で展開するスマートフォン向けゲームアプリ「戦刻ナイトブラッド」が、累計200万ダウンロード(DL)を突破したと発表しており、滑り出し好調が好感された。「戦刻ナイトブラッド」は、3社による女性向け大型プロジェクト「『戦ブラ』プロジェクト」の第1弾ゲームアプリ。天下統一を目指す吸血鬼や人狼の武将達がプレイヤーである「私」を巡り熱く激しい戦いを繰り広げる“戦国恋愛ファンタジー”で、5月29日にサービスを開始。6月9日には100万DLを突破していた。

■クレハ <4023>  5,590円  +90 円 (+1.6%)  本日終値
 クレハ<4023>は3日続伸。岩井コスモ証券は21日、同社株の投資判断を新規「A」としてカバレッジを開始した。目標株価は7200円に設定した。懸案だったシェールオイル関連部材のポリグリコール酸樹脂(PGA樹脂)が黒字転換となる見通し。リチウム2次電池用正極バインダなども伸び18年3月期の連結純利益は前期比21%増の112億円(会社計画110億円)への増益を見込んでいる。特に、シェールオイル関連のPGAの採用拡大などに期待している。

■ソフトバンクグループ <9984>  9,250円  +68 円 (+0.7%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>は反発。同社は21日に提示株主総会を開き、孫正義社長は、サウジアラビアなどと共同で設立した10兆円規模の投資ファンド「ビジョン・ファンド」に関して、出資先などグループ企業を5000社規模に広げ「同志的結合による起業家集団を作りたい」と語ったと報じられている。また、同社の出資先である中国EC(電子商取引)サイト最大手、アリババグループの株価は21日に3%高と急伸したことも好感されている。

■ペプチドリーム <4587>  7,190円  +50 円 (+0.7%)  本日終値
 ペプチドリーム<4587>が続伸、そーせいグループ<4565>は4連騰となるなど時価総額上位のバイオベンチャー株への物色意欲が再燃している。東証1部では日経平均が2万円台固めの展開にあるが、為替動向などを横にらみに主力株が手掛けづらい地合いで、個人投資家などの短期資金はボラティリティが高く、ここ動意含みのバイオ関連株に向かっている。特に、収益面で黒字体質を定着させている買い安心感のある銘柄が物色対象として注目されている。ペプチドリームはたんぱく質の一種である「特殊ペプチド」を活用した創薬支援を行い、国内外のメガファーマと数多くの共同契約を締結していることで注目度が高い。また、そーせいも需要が高水準である肺疾患やアルツハイマー向け医薬品を開発、世界的な提携戦略の推進や自社開発製品の進捗などが評価されている。

■任天堂 <7974>  37,400円  +200 円 (+0.5%)  本日終値
 任天堂<7974>は反発し、年初来高値を更新した。この日、「ニンテンドースイッチ」の7、8月の出荷量を増やすと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。会社側によると、両月は「スプラトゥーン2セット」の継続出荷も含めて6月よりも出荷量を増やすほか、「秋以降も、生産体制をさらに強化する」としており、年末商戦に向けて生産を拡大することを明らかにしている。供給不足による収益機会逸失への回避の動きが好材料視されたようだ。

■三菱UFJ <8306>  723.2円  +3.4 円 (+0.5%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が反発。野村証券は21日、同社株のレーティングの「バイ」とセクター内でのトップピックの位置づけを継続した。目標株価は1050円から1100円に引き上げた。業績動向や構造改革への取り組み姿勢など、相対優位性が顕著になっており、株価は連結PBR0.6倍台とバリュエーションに割高感はないとみている。18年3月期の連結経常利益はに対し、1兆4416億円と会社目標1兆3900億円を上回ると見込んでいる。

■テルモ <4543>  4,510円  +15 円 (+0.3%)  本日終値
 テルモ<4543>は7日続伸。野村証券は21日、同社株のレーティングの「バイ」を継続するとともに目標株価を5600円から5700円に引き上げた。主力の心臓血管および血液システムが従来に比べ好調な業績が期待できると予想。18年3月期の連結営業利益を従来予想の850億円から860億円(会社予想820億円)に見直した。また、今後の注目点は、治療用カテーテル領域での成長と指摘している。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,022円  -16 円 (-1.5%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連株が続落、下値模索の展開にある。ここ原油市況の下落歩調が顕著となっている。前日のWTI原油先物価格は98セント安の1バレル=42ドル53セントと、ここにきて下げが加速、一時2016年8月以来約10カ月ぶりの安値水準まで下落した。米国株市場ではシェブロンが2%近い下げをみせたほかエクソンモービルも売られ、エネルギー関連株の軟調が全体相場の足を引っ張っている。この流れを受け東京市場も関連銘柄に売り優勢の展開が続いている。

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