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【市況】今週の【早わかり株式市況】 3週ぶり反落も“2万円台”死守、重要イベント前に手控えムード続く

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

 今週の株式市場は、重要イベントを前に手控えムードの中、日経平均株価は3週ぶりに反落したものの、2万円大台を死守した。

 週初の5日は為替の円高基調で朝方は売りが先行、その後は押し目買いが入り持ち直したものの戻しきれず、日経平均は3日ぶりに小反落した。

 翌6日は円高がさらに進んだことが嫌気され先物主導で売りが膨らみ、日経平均は3日ぶりに2万円大台を割り込んだ。7日は英国総選挙やECB理事会、前FBI長官の議会証言といった重要イベントを前に手控えムードが強いながらも押し目買いが入り小幅に反発した。8日は朝方こそ買い優勢で一時2万円大台を回復したが、その後は売り物に押される展開。後場後半は為替が円高方向に振れ一段安となった。

 週末の9日はコミー前FBI長官の議会証言が波乱なく通過したことで安心感が広がり、終始買い優勢で日経平均は終値ベースで4日ぶりに2万円大台を回復した。

 日経平均株価は、前週比164円(0.81%)安の2万0013円と3週ぶりに反落したものの、2万円大台は死守して取引を終えた。週間の振れ幅は328円と、前週の669円から縮小した。


 日米で金融政策会合が開催される来週も様子見ムードが続くとみられ、引き続き2万円大台を挟んだ攻防となりそうだ。
 重要イベントとしては、国内では12日朝に発表される4月機械受注統計や15日-16日に開催される日銀金融政策決定会合が注目される。海外では13日-14日に開催される米FOMCや14日発表の中国5月鉱工業生産に注視が必要だろう。

◆マーケット・トレンド(6月5日~9日)

【↓】   6月 5日(月)―― 3日ぶり小反落、円高で売り先行も押し目買いで持ち直す
 日経平均 20170.82(  -6.46)  売買高16億4811万株 売買代金 2兆3784億円

【↓】   6月 6日(火)―― 続落・2万円大台割れ、急速な円高でリスク回避の売り
 日経平均 19979.90( -190.92)  売買高17億0482万株 売買代金 2兆4671億円

【↑】   6月 7日(水)―― 3日ぶり小反発、重要日程前に手控えも押し目買い優勢
 日経平均 19984.62(  +4.72)  売買高17億1817万株 売買代金 2兆3239億円

【↓】   6月 8日(木)―― 反落、朝方2万円回復も後場後半の円高で下押す
 日経平均 19909.26(  -75.36)  売買高19億8375万株 売買代金 2兆5299億円

【↑】   6月 9日(金)―― 反発・2万円回復、前FBI長官の証言波乱なく買い安心感
 日経平均 20013.26( +104.00)  売買高22億6387万株 売買代金 3兆2000億円

◆セクター・トレンド(6月5日~9日)

(1)郵船 <9101> など海運やヤマトHD <9064> など陸運株は大幅反落
(2)トヨタ <7203> など自動車、HOYA <7741> など精密といった輸出株も売られた
(3)金融株は三菱UFJ <8306> など銀行株が堅調も
  野村 <8604> など証券、オリックス <8591> などその他金融、東京海上 <8766> など保険株はさえない
(4)三井不 <8801> など不動産、大和ハウス <1925> など建設株は安い
(5)原油安でJXTG <5020> など石油株は下押すも、JAL <9201> など空運株は上昇


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