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【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり小反発、重要日程前に手控えも押し目買い優勢 (6月7日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19951.68
高値  20023.24(14:08)
安値  19908.07(09:51)
大引け 19984.62(前日比 +4.72 、 +0.02% )

売買高  17億1817万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆3239億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日ぶりに小反発
 2.英総選挙やECB理事会、前FBI長官の証言待ちで手控え
 3.為替動向に神経質な展開となるも、押し目買いが売りを吸収
 4.値上がり数1100超で日経平均は2万円台を回復する場面も
 5.メガバンク堅調、物色意欲旺盛で中小型株にストップ高相次ぐ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは47ドル安と続落。英総選挙やFBIコミー前長官の議会証言などを控えてリスク回避の売りが優勢だった。

 東京市場では前場は売り優勢の地合いだったが、後場は切り返しに転じ、終盤戻り売りに押されたものの日経平均株価は小幅プラス圏で着地した。

 7日の東京市場は前日の米国株市場が軟調だったほか、外国為替市場でも1ドル=109円台前半まで円高傾向に振れたことを受け、主力株中心に売りが先行した。8日に欧州で英総選挙やECB理事会、米国ではコミー前FBI長官の議会証言が予定されるなど重要イベントが重なっており、機関投資家などにポジションを軽くする動きが出て全体相場の重荷となっている。しかし、後場は売りが一巡、為替の円高一服を受けて戻り足に転じた。日経平均は一時2万円大台に復帰する局面もあったが、引けにかけ再度為替が円高に傾き、これを横目に値を消した。ただ、わずかながらプラス圏は確保している。値上がり銘柄数は1100を超えた。東証1部の売買代金は活況の目安とされる2兆円を6日連続で上回った。

 個別では、東京エレクトロン<8035>が堅調なほか、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクもしっかり。コナミホールディングス<9766>も高い。三井ハイテック<6966>、サイバーコム<3852>、スターティア<3393>がいずれもストップ高に買われたほか、ルネサスエレクトロニクス<6723>、グリー<3632>も値を飛ばした。ジャパンディスプレイ<6740>も物色人気を集めた。
 半面、任天堂<7974>が軟調、ソニー<6758>、NTT<9432>なども売りに押された。アインホールディングス<9627>、スタートトゥデイ<3092>が急落したほか、安藤ハザマ<1719>も大幅安となった。大成建設<1801>が値を下げ、大和ハウス工業<1925>、イーレックス<9517>などの下落も目立った。サンドラッグ<9989>も安い。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はコナミ <9766> 、セコム <9735> 、東エレク <8035> 、トレンド <4704> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約29円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、信越化 <4063> 、ユニファミマ <8028> 、大和ハウス <1925> 、KDDI <9433> 。押し下げ効果は約25円。

 東証33業種のうち上昇は21業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)非鉄金属、(3)証券商品先物、(4)鉄鋼、(5)パルプ・紙。一方、下落率の上位5業種は(1)建設業、(2)小売業、(3)その他製品、(4)精密機器、(5)陸運業。

■個別材料株

△ヒップ <2136> [JQ]
 今期最高益予想を48%上乗せ。
△鳥貴族 <3193>
 5月既存店売上高は5.1%増。
△PRTIME <3922> [東証M]
 「music.jpニュース」と連携で記事素材データを自動ストック。
△アカツキ <3932> [東証M]
 デジタル卓球アクティビティ第1弾「PONG!PONG!」を発表。
△ユーザベース <3966> [東証M]
 SMBC日興が目標株価を引き上げ。
△クミアイ化 <4996>
 上期経常を一転3%増益・最高益に上方修正。
△ウエスコHD <6091> [東証2]
 今期最終を23期ぶり最高益に2.2倍上方修正。
△三井ハイテク <6966>
 今期業績と配当予想を上方修正、自社株取得も発表。
△MrMax <8203>
 5月既存店売上高が8ヵ月連続で前年実績を上回る。
△ARM <8769> [JQ]
 「健康経営銘柄」の5割が同社サービスを採用と発表。

▲安藤ハザマ <1719>
 「原発事故の除染費不正取得の疑い」と報道。
▲アインHD <9627>
 18年4月期営業利益14%増予想も利益確定売りが優勢。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)三井ハイテク <6966> 、(2)スターティア <3393> 、(3)大光 <3160> 、(4)Sサイエンス <5721> 、(5)サイバーコム <3852> 、(6)ルネサス <6723> 、(7)Jディスプレ <6740> 、(8)ヤーマン <6630> 、(9)グリー <3632> 、(10)オープンドア <3926> 。

 値下がり率上位10傑は(1)キムラタン <8107> 、(2)安藤ハザマ <1719> 、(3)アインHD <9627> 、(4)東京個別 <4745> 、(5)沢藤電 <6901> 、(6)スタートトゥ <3092> 、(7)サンドラッグ <9989> 、(8)トーエネク <1946> 、(9)キユソ流通 <9369> 、(10)りたりこ <6187> 。

【大引け】

 日経平均は前日比4.72円(0.02%)高の1万9984.62円。TOPIXは前日比0.65(0.04%)高の1597.09。出来高は概算で17億1817万株。値上がり銘柄数は1150、値下がり銘柄数は693となった。日経ジャスダック平均は3222.12円(11.94円高)。

[2017年6月7日]

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