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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ALサービス、T-BASE、くら

ALサービス <日足> 「株探」多機能チャートより
■ALサービス <3085>  4,280円  +585 円 (+15.8%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
  アークランドサービスホールディングス<3085>が急騰。7日の取引終了後、6月30日を基準日として1対2株の株式分割を実施するとしたほか、従来中間・期末各12円50銭を予定していた配当を、中間16円、期末8円(株式分割前換算16円)に引き上げると発表したことが好感されている。なお、年間配当は24円(同32円)となり、前期実績の25円に対しては実質7円の増配となる予定だ。さらに、株主優待制度について、従来は年2回、所有株数に応じて100株以上1000株未満で食事券2200円分、1000株以上で同1万1000円分を贈呈していたが、17年12月末時点の株主からは年2回、100株以上200株未満で同1100円分、200株以上1000株未満で同2200円分、1000株以上で1万1000円分贈呈するとしており、実質的に拡充することも好材料視されているようだ。

■TOKYO BASE <3415>  3,720円  +190 円 (+5.4%)  11:30現在
 TOKYO BASE<3415>が大幅高で、2日につけた直近戻り高値3720円を奪回、上昇波動を強めている。全体相場は頑強な動きをみせているものの、英国総選挙や政局含みのトランプ政権、それに付随する為替の円高警戒から、輸出主力株が手掛けにくい環境にある。相対的に資金を誘導しているのが内需系の成長株で、同社はその代表格として物色資金が向かっている。アパレルで国内ブランド・生産に特化したセレクトショップを展開、営業利益が前の期比ほぼ倍増した17年2月期に続き、18年2月期も36%増の17億5700万円予想と好調を継続、市場では「プロパー(正価)消化率の上昇に伴う粗利益改善やeコマース販売比率の上昇が販管費を押し下げており、売り上げの伸びが一段と利益に反映されやすく、今期会社側予想は保守的」(国内中堅証券)と指摘されている。

■くらコーポレーション <2695>  5,000円  +240 円 (+5.0%)  11:30現在
 くらコーポレーション<2695>は小幅続伸。同社は7日取引終了後、17年10月期第2四半期累計(16年11月~17年4月)の連結決算を発表。売上高は601億3900万円(前年同期比8.8%増)、経常利益は36億7700万円(同1.1%増)、最終利益は25億円(同8.1%増)となった。商品提案を積極的に実施し、17年3月には「シャリカレーうどん」や「シャリカレーパン」など累計700万食を突破した「シャリカレーシリーズ」の新商品「海賊シャリカレー」と「甘辛Wシャリカレー」を販売した。販売促進面では、人気寿司ネタの「とろ」「熟成まぐろ」「極上うなぎ」「サーモンVSえび」などのフェアを実施した。店舗開発では、岡山県津山市や、愛知県稲沢市など同社の店舗が少ないエリアに出店したのに加え、秋田県初進出となる「秋田茨島(ばらじま)店」など、西日本地区で7店舗、東日本地区で3店舗の計10店舗を新規出店し、1店舗を移転のため閉店した結果、国内店舗数は394店舗となった。米国子会社では、16年5月、カリフォルニア州以外で初めてテキサス州に出店し、現在テキサス州2店舗、カリフォルニア州9店舗の計11店舗を運営している。台湾子会社では、第2四半期末6店舗を運営しており、合計の店舗数は全て直営で411店舗となっている。業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高1190億500万円(前期比4.7%増)、営業利益65億5000万円(同0.3%増)、最終利益45億2800万円(同2.2%増)を見込んでいる。

■東芝 <6502>  283円  +12.2 円 (+4.5%)  11:30現在
 東芝<6502>が急伸。株価は1月中旬以来、約5か月ぶりに280円台に上昇している。一部で、今月15日にも半導体メモリー事業売却への優先交渉先を選定する見通しで、金銭面で好条件を示す米半導体大手のブロードコムが優勢、と報道されている。ブロードコムは米投資ファンドと組み2兆2000億円の買収価格を提示している模様。東芝は今月28日開催予定の株主総会に向け、今月後半までに「東芝メモリ」の売却先を決定するとみられている。

■日本駐車場開発 <2353>  165円  +7 円 (+4.4%)  11:30現在
 日本駐車場開発<2353>が商い急増のなか上値追い。同社は駐車場のサブリースを国内外で展開しており、業績は絶好調。子会社の日本スキー場開発<6040>の業績が急速に改善していることも収益面にプラス寄与している。同社が7日取引終了後に発表した17年7月期第3四半期累計(16年8月~17年4月)の連結決算は、売上高が173億3500万円(前年同期比23.2%増)、営業利益は29億500万円(同48.4%増)、最終利益は17億9100万円(同36.0%増)と高水準の伸びを示した。これがポジティブサプライズとなった。通期業績予想は従来見通しを据え置いているが、通期営業利益30億円(同51.7%増)に、第3四半期時点でほぼ到達してしまっていることから増額修正期待が高まっている。

■ペプチドリーム <4587>  7,010円  +130 円 (+1.9%)  11:30現在
 ペプチドリーム<4587>が4日続伸で年初来高値。7日の取引終了後、同社独自の創薬プラットフォームシステム「PDPS」の非独占的ライセンス許諾先である米リリー社への技術移転が全て終了し、2回目の技術ライセンス料を受け取ることになったと発表しており、業績への寄与を期待した買いが入っている。ペプドリとリリー社は、16年3月に非独占的ライセンス許諾契約を締結し、複数の段階に分けて設定していた技術ライセンス料、マイルストーンフィーおよび当該化合物が上市に至った時は売上高に応じたロイヤルティーを受け取ることになっている。今回、リリー社がPDPSの運用を開始したことで、設定していた技術ライセンス料を受け取ることになるが、金額については非開示となっている。

■極東開発工業 <7226>  1,825円  +19 円 (+1.1%)  11:30現在
 極東開発工業<7226>が3日ぶり反発。7日、日立造船<7004>を代表企業として同社などを含む企業グループで、滋賀県大津市からごみ処理施設2施設の建設工事および運営事業を受注したと発表しており、業績への寄与を期待した買いが入っている。受注総額は約435億円で、建設工事は日立造を代表企業とし極東開など4社からなる特定建設工事共同企業体が実施し、なかで極東開は各施設のリサイクル設備(破砕設備・選別設備)の整備・運営を担当するという。また建設後の施設運営は、構成企業7社で設立した大津環境テクノロジーが実施するとしている。

■三菱UFJ <8306>  720.5円  +6 円 (+0.8%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクがいずれも続伸歩調。前日の米国株市場では、ゴールドマン・サックスが、傘下のネット銀行が貯蓄口座の金利を引き上げたことなどを受けて買われたほか、JPモルガン、シティグループなど大手金融株が総じて堅調だった。目先リスクオフの流れが一服し債券が売られ、米長期金利が上昇に転じたことも好感された。この流れが東京市場にも波及、メガバンクは目先底入れから上値慕いの動きをみせている。

■パルHD <2726>  2,849円  +18 円 (+0.6%)  11:30現在
 隠れ“消費勝ち組”銘柄としてパルグループホールディングス<2726>に注目したい。同社は女性向けの衣料品やバッグブランドを傘下に持つ企業だが、最近は300円中心の雑貨を販売する「3coins」が成長の柱となっている。10~20代女性向けに可愛くてSNS映えするデザインのキッチン・バス・インテリア・靴下・アクセサリーなどを取り揃え、消費者の支持を得ており、他の100円ショップブランドとは一線を画する存在だ。新規出店は前期に続いて慎重な計画を維持しているものの、粗利益率の改善は順調に進み18年2月期営業利益予想は80億2000万円(前期比30.1%増)と大幅増益を見込んでいる。PERが15倍台と同業種と比較して割安に位置していることに加え、株価は6月に入ってから出直り局面に移行しており、2800円近辺のもみ合いは仕込み場といえそうだ。(藍)

■ジャパンディスプレイ <6740>  207円  -7 円 (-3.3%)  11:30現在  東証1部 下落率6位
 ジャパンディスプレイ<6740>が反落。7日の取引終了後、昨年12月に発表した有機EL開発会社JOLEDの子会社化について、子会社化の最終契約締結日を従来予定していた今年6月下旬から18年6月下旬へ変更したほか、子会社化完了の時期も今年12月下旬から未定としたことが嫌気されている。同社は現在、中期経営戦略の見直しを進めており、JOLEDの開発する印刷方式の有機ELディスプレーの事業化に関してはさらなる検討の継続が必要と判断したという。なお、JOLEDへの開発委託は継続するとしている。

■電通 <4324>  5,530円  -160 円 (-2.8%)  11:30現在  東証1部 下落率10位
 電通<4324>が続落。7日の取引終了後に発表した5月度の単体売上高で、全社売上高が前年同月比6.8%減の1033億9900万円となり、2カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されているようだ。マーケティング/プロモーションは堅調に推移したが、テレビが同8.4%減となったほか、新聞、雑誌、クリエーティブが2ケタ減となったことが響いた。

■平和不動産 <8803>  1,823円  -50 円 (-2.7%)  11:30現在
 平和不動産<8803>が4日続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は7日、同社株のレーティングを「バイ」から「ホールド」に引き下げた。目標株価は従来の2130円から2110円に見直した。株価の上昇を受け、レーティングを引き下げた。中期的に再開発による成長が期待できるとみているが、日本橋兜町・茅場町再開発は当初計画の20年末の竣工が21年半ばの竣工に再延期となる見通しであり、業績貢献は遅れるとみている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,026.5円  -6 円 (-0.6%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、日本海洋掘削<1606>など資源開発関連株に売りが先行している。前日に原油市況が急落、WTI原油先物価格は前日比2ドル47セントの1バレル=45ドル72セントと大幅な下げをみせ、約1カ月ぶりの安値をつけた。発表された原油在庫が事前の予測に反して大幅に増加、これを受けて需給の緩みが懸念された。前日の米国株市場ではNYダウは3日ぶりに反発したものの、エクソンモービルやシェブロンなどのエネルギー関連株が売られ上値を重くした。この流れが東京市場にも波及している。

■ピクセラ <6731>  229円  +50 円 (+27.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ピクセラ<6731>がストップ高買い気配。前日まで商い急増のなか6連騰と物色人気を集め、この間に株価は倍化していた。大株主であるOak キャピタル<3113>が7日取引終了後に、ピクセラの次世代テレビ事業の進捗状況について開示、開発力は米グーグルに評価され、グーグルが展開する新しいテレビ事業におけるパートナー10社のうちの1社として紹介されたと報告しており、これを手掛かり材料に投機資金の攻勢が加速している。

●ストップ高銘柄
 21LADY <3346>  461円  +80 円 (+21.0%) ストップ高   11:30現在
 買取王国 <3181>  633円  +100 円 (+18.8%) ストップ高   11:30現在
 リバーエレテック <6666>  655円  +100 円 (+18.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 トーセ <4728>  1,103円  +150 円 (+15.7%) ストップ高   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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