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【市況】明日の株式相場見通し=海外イベント集中で手控え、円高進行へ警戒感強まる

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(8日)の東京外国為替市場は、英総選挙、欧州中央銀行(ECB)理事会、コミー前米連邦捜査局(FBI)長官の米議会での証言など海外の重要イベント集中を前にして、その結果を見極めたいとの思いから、一段と手控え姿勢が強まりそうだ。ただ、一部にはイベント通過後に、上値圧迫要因が取り払われることによる“反動高”を想定する向きもあり、持ち高縮小の売りは限定的となりそうだ。

 市場関係者からは「投資家の関心は外国為替市場の円相場に集まっている。これは、米長期金利の指標となる米10年債の利回りが2.14%と、米大統領選直後の昨年11月10日以来の水準まで低下しており、円高・ドル安進行懸念が高まっているためだ。円が1ドル=108円台まで上昇すると、フシ目となる4月17日の1ドル=108円台前半の水準に急接近するため、株価への警戒感も強まりそうだ」との見方が出ていた。

 7日の東京株式市場は、前場は売り優勢の推移となったが、後場は切り返しに転じ、終盤戻り売りに押されたものの日経平均株価は小幅プラス圏で引けた。日経平均株価終値は、前日比4円72銭高の1万9984円62銭と3日ぶり小幅反発した。

 日程面では、1~3月期のGDP改定値、4月の国際収支、5月の景気ウォッチャー調査、静岡県知事選告示(25日投開票)に注目。海外では、英総選挙、欧州中央銀行(ECB)理事会およびドラギ総裁会見、米連邦捜査局(FBI)のコミー前長官が米議会で証言、中国5月の貿易統計が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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