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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ブリヂストン、小野薬、村田製

ブリヂストン <日足> 「株探」多機能チャートより
■ブリヂストン <5108>  4,727円  +75 円 (+1.6%)  本日終値
 ブリヂストン<5108>が6日ぶりに反発。この日から国内市販用タイヤの出荷価格を従来比で6~10%値上げしており、採算改善を期待した買いが入ったようだ。昨年来、タイヤの主要原材料である天然ゴムをはじめとして、合成ゴムなど石油化学系原材料の価格が高騰しており、企業努力だけでこれを吸収することは困難であるとして値上げを決定したという。また同社同様に6月から6~10%値上げした住友ゴム工業<5110>も堅調な展開となっている。

■小野薬品工業 <4528>  2,332.5円  +30.5 円 (+1.3%)  本日終値
 小野薬品工業<4528>が3日ぶりに反発。同社は31日の取引終了後、米Array Biopharma(アレイ社)が開発中のMEK阻害剤「Binimetinib」およびBRAF阻害剤「Encorafenib」に関して、日本と韓国で開発・商業化するライセンス契約を締結したと発表したことが好感された。MEK阻害剤であるBinimetinibおよびBRAF阻害剤であるEncorafenibについては、現在、 併用療法としてBRAF変異メラノーマとBRAF変異大腸がんを対象とした2つのグローバル第3相臨床試験を実施している。

■村田製作所 <6981>  15,515円  +165 円 (+1.1%)  本日終値
 村田製作所<6981>、ローム<6963>、日東電工<6988>など米アップルのサプライヤーリストに指定される電子部品株に買いが入った。名実ともに月替わりとなり、国内機関投資家の買い需要が発生しているとの見方が出ている一方、市場関係者の間では「6月6日に米アップルが新製品発表の場となる開発者向けイベント『WWDC』基調講演を予定しており、電子部品関連の株価にはポジティブに働く」(国内ネット証券アナリスト)との指摘があった。今秋発売予定のiPhone次世代機種に対する思惑も底流している。

■大和ハウス工業 <1925>  3,652円  +33 円 (+0.9%)  本日終値
 大和ハウス工業<1925>は続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は31日、同社株の「オーバーウエート」を継続するとともに、目標株価を3900円から4200円に引き上げた。事業施設(主に物流施設)、商業施設(ロードサイド商業、産業用施設、介護・保育施設、ホテル)など、新たな事業フロンティアの開拓により中期で利益成長が期待でき、その達成確率が高い点が強み、とみている。同証券では、20年3月期までの3年間の平均営業増益率は7.5%と予想。18年3月期の連結営業利益は従来予想3100億円から3226億円(前期比9.9%増)へ上方修正しており、20年3月期の同利益は3651億円と予想している。

■ADEKA <4401>  1,622円  +11 円 (+0.7%)  本日終値
 ADEKA<4401>が4日続伸。岩井コスモ証券は31日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は1900円としている。半導体のDRAMやフラッシュメモリーの3次元NANDの製造に使われる成膜材料を供給するほか、食品事業でマーガリンやショートニングの大手の一角で内需関連の側面も持つ。同社の18年3月期は売上高が前期比7%増の2400億円、純利益は同9%減の140億円と増収減益の見通し。固定費の増加や原燃料価格の上昇などによるコスト増が利益を圧迫することが見込まれているが、同証券では原燃料価格や為替の想定は保守的と指摘。今期の売上高は2430億円、純利益は159億円への増額修正を見込んでいる。

■ペプチドリーム <4587>  6,390円  +40 円 (+0.6%)  本日終値
 ペプチドリーム<4587>が4日続伸。5月31日の取引終了後、独自の創薬プラットフォームシステム「PDPS」の非独占的ライセンス許諾先である米ジェネンテック社への技術移転が全て終了したことに伴い、2回目の技術ライセンス料を受け取ることになったと発表しており、業績上振れへの期待感から買いが入ったようだ。ペプドリとジェネンテック社は、16年7月に非独占的ライセンス許諾契約を締結し、複数の段階に分けて設定していた技術ライセンス料、マイルストーンフィーおよび当該化合物が上市に至った時はロイヤルティーを受け取ることになっている。今回、ジェネンテック社がPDPSの運用を開始したことで、設定していた技術ライセンス料を受け取ることになるが、金額については非開示としている。

■パーク24 <4666>  2,918円  -172 円 (-5.6%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 パーク24<4666>は急落。5月31日の取引終了後に発表した第2四半期累計(16年11月~17年4月)連結決算が、売上高1074億5100万円(前年同期比14.7%増)、営業利益85億6000万円(同10.2%減)、純利益56億400万円(同6.8%減)と2ケタ営業減益となったことが嫌気された。国内駐車場事業、海外駐車場事業とも運営件数、運営台数を伸ばし売上高は伸長したものの、レンタカーやカーシェアリングを展開するモビリティ事業で安全装備への投資や増車ペースの加速などによるコストの増加があり、利益を圧迫した。なお、17年10月期通期業績予想は、売上高2320億円(前期比19.3%増)、営業利益242億円(同12.8%増)、純利益160億円(同14.6%増)の従来予想を据え置いている。

■ジャパンディスプレイ <6740>  194円  -4 円 (-2.0%)  本日終値
 ジャパンディスプレイ<6740>は続落。株価は年初来安値を更新した。ドイツ証券は、同社株の投資判断を「ホールド」から「セル」に引き下げた。目標株価は300円から160円に見直した。同証券では、18年3月期の連結営業損益の予想を139億円の黒字から157億円の赤字に修正した。減価償却費や工場経費が増えるほか、製品ミックスの変化も減益要因となる。特に白山工場に関連した費用が予想に比べ膨らむ。19年3月期の同損益は171億円の黒字から46億円の黒字に修正した。黒字は確保できるものの、収益の牽引役が不在で低収益にとどまると見ている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,009円  -9.5 円 (-0.9%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>など資源開発関連株やJXTGホールディングス<5020>など石油関連株に売りが先行。足もと原油市況が軟化、前日のWTI原油先物価格は前日比1ドル34セント安の1バレル=48ドル32セントと大幅続落、終値ベースで5月12日以来の安値水準となった。OPECの協調減産に参加していないリビアが増産しているとの報道が原油価格の下げを助長した。これを受けて、前日の米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が売られており、東京市場でも原油安で業績に悪影響が懸念される銘柄に売り圧力が表面化している。

●ストップ高銘柄
 コンセック <9895>  285円  +80 円 (+39.0%) ストップ高   本日終値
 アルメディオ <7859>  329円  +80 円 (+32.1%) ストップ高   本日終値
 enish <3667>  1,460円  +300 円 (+25.9%) ストップ高   本日終値
 ガーラ <4777>  424円  +80 円 (+23.3%) ストップ高   本日終値
 エムアップ <3661>  3,850円  +700 円 (+22.2%) ストップ高   本日終値
 など、12銘柄

●ストップ安銘柄
 なし


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