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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):リミックス、GMOクラウ、東京エレク

リミックス <日足> 「株探」多機能チャートより
■リミックスポイント <3825>  890円  +150 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値
 リミックスポイント<3825>やインフォテリア<3853>が急伸。ビットコインなどに絡む仮想通貨関連の人気が継続している。REMIXは30日まで4日連続ストップ高を演じた後、31日は一服したが、この日は再度ストップ高に買われ年初来高値を更新した。インフォテリアも急騰し新高値に買われた。1日付の日本経済新聞は、仮想通貨取引所ビットフライヤーとコインチェックは、利用者が取引所に保有する口座から通貨を盗まれた場合の被害を補償するサービスを始める、と報道。今後の仮想通貨市場の拡大につながるとの期待が膨らんだ。また、政府が6月にまとめる成長戦略に「フィンテック推進」が掲げられ、キャッシュレス決済比率を引き上げる方針が示される見通しにあることも期待材料となっている。REMIXは傘下にビットコイン取引所を運営するビットポイントジャパンを擁しており、今後の展開が注目されている。インフォテリア は同じくビットコイン取引所「Zaif」を展開するテックビューロなどと組み為替が安定した仮想通貨を志向したデジタルトークン「Zen」の展開を進めている。

■GMOクラウド <3788>  4,545円  +375 円 (+9.0%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 GMOクラウド<3788>が後場上げ幅を拡大し、06年3月以来約11年3カ月ぶりの高値水準となった。この日、自動車をインターネットにつなぐコネクテッドカーに関する実証実験を、6月8日から全国各地で開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入っているようだ。  同社では、車載コネクタを通じて「車両コンディションの自動解析」および「自動車の遠隔診断」を実現する、自動車向けIoTソリューションを開発。今回の実証実験はその実用化に向けて、自動車販売事業者や、自動車整備事業者などの協力のもと、国産・輸入を問わず既存の全メーカー・全車種の自動車を対象に実証実験を行うとしている。

■LINK&M <2170>  844円  +60 円 (+7.7%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 リンクアンドモチベーション<2170>が4連騰で新値追い。同社はきょう、アドバンテッジパートナーズがサービスを提供するファンドが出資する特別目的会社を通じ、学習塾大手の「やる気スイッチグループホールディングス」(東京都中央区)への出資が完了したことを明らかにした。同社は傘下に小・中・高校を対象とした外国語指導講師の配置を行うリンク・インタラックや、外国人材の採用・育成・生活サポート機能を提供するリンクジャパンキャリアを持っており、これらのノウハウを提供することで、やる気スイッチグループが展開する英語教育関連事業の成長・発展を支援することによるシナジー創出を検討するとしている。

■東京エレクトロン <8035>  16,375円  +685 円 (+4.4%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>が大幅高、2000年5月以来約17年ぶりの高値圏に突入。また、アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置関連が買われた。市場では「月替わりで国内機関投資家とみられる買いが電機・精密・機械セクターなどの時価総額の大きい銘柄に入っている。前日にMSCIの入れ替えに伴う売り圧力が反映されたこともあって、その反動もあるようだ」(国内ネット証券)と指摘されている。半導体メモリーは世界的に需要高水準で、米国ではフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が前日こそわずかにマイナスだったものの最高値近辺での推移が続いており、相対的に出遅れる日本の半導体関連株の水準訂正余地が意識されている。

■スタンレー電気 <6923>  3,455円  +120 円 (+3.6%)  本日終値
 スタンレー電気 <6923> が大幅続伸し、上場来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が5月31日付で同社の投資判断「Hold(中立)」を継続し、目標株価を2780円→3200円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、業績面での不安は少なく、安定成長が続くだろうと報告。ここ数年課題だった、自動車照明用光源のLED採用拡大を契機とする設計や製造工数の増加などへの対応は解決に向け着実に進展していると指摘。また、二輪用LED化によるラインアップ拡充に加え、非自動車分野も事業領域が広がっていることも評価した。

■IIJ <3774>  2,236円  +73 円 (+3.4%)  本日終値
 インターネットイニシアティブ<3774>が3日続伸。この日、子会社IIJグローバルソリューションズが東洋ビジネスエンジニアリング<4828>と共同で、辻・本郷税理士法人(東京都新宿区)にクラウド型の国際会計サービス基盤「GLASIAOUS Pro(グラシアス プロ)」を提供したと発表しており、これを好材料視した買いが入ったようだ。GLASIAOUS Proは、IIJグローバルがクラウドサービスの「IIJ GIO(ジオ)サービス」上に東洋BENGの海外向けERPパッケージ「A.S.I.A.(エイジア)」を実装し、会計事務所向けに提供する国際会計サービス基盤。海外現地法人の管理に必要な機能を豊富に備えているほか、多言語、多通貨、多会計基準に対応しているのに加え、クラウド型サービスのため、システムの構築や運用が不要な点などが特徴という。

■サンフロンティア不動産 <8934>  1,207円  +39 円 (+3.3%)  本日終値
 5月31日、サンフロンティア不動産 <8934> が株主優待制度を新設すると発表したことが買い材料視された。毎年3月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、4月に開業した「日和ホテル舞浜」に割引料金で宿泊できる優待券を贈呈する。なお、今後同社が新規開発・運営するホテルは随時優待対象としていく予定という。発表を受けて、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。

■キヤノン <7751>  3,903円  +123 円 (+3.3%)  本日終値
 5月31日、キヤノン <7751> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.3%にあたる1400万株(金額で500億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月1日から7月14日まで。

■野村総合研究所 <4307>  4,340円  +125 円 (+3.0%)  本日終値
 野村総合研究所<4307>が連日の新高値。同社はコンサルティング、システム開発・運用まで一貫したサービスを展開、特に金融機関向けのITソリューション提供で実績を重ねている。18年3月期営業利益は前期比9.4%増益の640億円予想と好調だ。立花証券が5月31日付で同社株を新規に「やや強気」でフォローしているが、中長期では、野村総合研究所が人工知能(AI)を用いた金融機関の業務自動化を行うことや、IoTをセキュリティー分野などに活用することに加え、ブロックチェーン技術を証券市場に適用することを模索しており、同社の業績追い風要因として注目しているもよう。


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