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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

堀田丸正 <日足> 「株探」多機能チャートより

■堀田丸正 <8105>  184円 (+50円、+37.3%) ストップ高

 堀田丸正 <8105> [東証2]が4連騰、ストップ高で年初来高値を更新した。同社は23日引け後、RIZAPグループ <2928> と資本・業務提携することを発表しており、これがポジティブサプライズとなった。中国をはじめとする海外展開やEC販売の強化、新商品の開発などで連携する見通し。資本面では、RIZAPを引受先とする3500万株の第三者割当増資を実施(発行価格は55円)、RIZAPは議決権ベースで62.27%を保有する筆頭株主となる。堀田丸正は和装を中心とする繊維商社だが、RIZAP傘下に入り企画・生産・販売を一貫して手掛ける事業体制を構築することで、業容拡大が見込まれる。

■中野冷 <6411>  3,365円 (+504円、+17.6%) ストップ高

 中野冷機 <6411> [JQ]が急騰、ストップ高で年初来高値を更新した。23日、同社が発行済み株式数(自社株を除く)の18.95%にあたる115万株(金額で32億9015万円)を上限に、24日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は23日終値の2861円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■ユーザーロカ <3984>  10,110円 (+1,500円、+17.4%) ストップ高

 ユーザーローカル <3984> [東証M]が続急騰でストップ高。同社は24日、SNS「マストドン」に特化した検索エンジン「マストドンリアルタイム検索」の提供を開始すると発表。これが材料視されたようだ。「マストドン」はドイツのオイゲン・ロッコ氏が開発し、ソフトウエアをオープンソースとして公開している分散型SNS。国内でも利用者が増えており、この1ヵ月間で40万人のユーザーが利用を開始している。「マストドンリアルタイム検索」では、いまマストドンで流行っているキーワードが自動集計され、話題になっている情報などを素早くキャッチすることが可能になる。

■デジアーツ <2326>  3,885円 (+505円、+14.9%)

 東証1部の上昇率2位。デジタルアーツ <2326> が急騰、上場来高値を更新した。同社は閲覧制限ソフトなどを手掛け、ネットセキュリテイー関連として注目されており、業績も15年3月期以降、一貫して大幅増収増益基調を続け収益成長力に対する評価も高い。23日に企業・官公庁・自治体向けのクライアント型メールセキュリティー製品で誤送信防止機能のセキュリティー面の強化などを行った新バージョン「m-FILTER MailAdviser(エムフィルター メールアドバイザー)Ver.3.4」を、6月27日から提供開始することを発表、これを買い手掛かりに投機資金が流入した。

■ブロッコリー <2706>  893円 (+74円、+9.0%)

 ブロッコリー <2706> [JQ]が急反発。24日、同社のコンテンツ「うたの☆プリンスさまっ♪」が6月24日に原作ゲーム第1作プレイステーションポータブル専用ソフト「うたの☆プリンスさまっ♪」の発売から7周年を迎えるのを記念して、同日に「7周年企画」の内容を発表するとしており、これを好材料視した買いが入ったようだ。会社側では「『うたの☆プリンスさまっ♪』ワールドの疾走&拡大」を掲げていることから、業績へのインパクトも期待されているもよう。

■メタップス <6172>  3,285円 (+255円、+8.4%)

 メタップス <6172> [東証M]が3連騰。人工知能(AI)関連株人気に乗り一時275円高の3305円まで上昇、日足一目均衡表で雲抜け、株式需給面でも滞留出来高の厚かった3200円近辺を抜き真空地帯に入ってきた。AIを活用したビッグデータ解析で強みを持つ。データ分析プラットフォーム「Metaps Analytics」を提供し、アプリ事業者の広告収入の拡大を支援するほか、決済関連事業ではみずほフィナンシャルグループ <8411> などと資本・業務提携し、ビッグデータを活用した決済ウォレットアプリ事業の新会社を設立するなど展開力を強めている。

■稀元素 <4082>  1,309円 (+101円、+8.4%)

 第一稀元素化学工業 <4082> [東証2]が3日ぶり急反発、1300円を突破し上場来高値更新(分割修正値)となった。自動車触媒向けなどにジルコニウム化合材を手掛け、世界トップメーカーとして注目度が高い。東海東京調査センターが23日付で同社のレーティングを「アウトパフォーム」継続、目標株価を1790円に設定している。18年3月期営業利益は前期比13.2%減の44億円を会社側では計画しているが、同調査センターではこれを保守的とし、触媒事業での販売数量増やミックス改善効果を織り込み会社側予想に6億円上乗せした50億円を予想している。

■じげん <3679>  1,597円 (+117円、+7.9%)

 じげん <3679> [東証M]が急反発、年初来高値を更新した。24日午前11時15分ごろ、NTTドコモ <9437> と業務提携を締結し、仕事探しのプラットフォーム「dジョブ」を共同で企画・制作すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。「dジョブ」は、ドコモが運営するコンテンツプラットフォーム「dマーケット」内で提供され、ドコモユーザーだけではなく、他社のスマートフォンユーザーも幅広い仕事探しを行うことができるサービス。じげんが提供する「アルバイトEX」、「転職EX」、「派遣EX」の求人情報に加えて、アンケート回答やクラウドソーシングといったスキマ時間で手軽にできるネット完結型の仕事「スマホワーク」が掲載される予定で、これにより「働き方」の区別なく上記3サイトに掲載される多様な仕事情報を一括で検索・応募できるなどの特徴があるという。なお、サービス開始は今秋ごろを予定しているという。

■LINK&M <2170>  727円 (+51円、+7.5%)

 リンクアンドモチベーション <2170> が3連騰。分割修正値で4月3日につけた上場来高値740円を視野に入れている。安倍政権が推進を図る「働き方改革」では組織変革や人事コンサルティングで業界を先駆、オンリーワン的な存在の同社の収益機会拡大に対する期待が高まっている。「17年12月期はコンサル・アウトソース事業が牽引するかたちで大幅増益が濃厚、会社側が計画する営業利益30億円(前期実績19億2400万円)は大きく上乗せされる公算が大きい」(国内準大手証券)とみられている。

■Vテク <7717>  22,490円 (+1,380円、+6.5%)

 ブイ・テクノロジー <7717> が急伸。23日の取引終了後、海外の大手フラットパネルディスプレー(FPD)メーカーから、FPD製造装置を約130億円で受注したと発表しており、中長期的な業績への貢献を期待した買いが入った。同社によると、今回の受注は販売実績やアフターサービス体制などが高く評価され成約となったという。なお同受注は、18年3月期および19年3月期以降の業績に貢献する見通しで、18年3月期業績への影響は確定次第発表するとしている。

■ドリコム <3793>  1,845円 (+68円、+3.8%)

 ドリコム <3793> が反発。大和証券が23日付で投資判断を「3」から「2」とし、目標株価を1230円から2230円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。5月10日に発表された17年3月期決算と5月19日に発表されたバンダイナムコエンターテインメントとの業務提携などを踏まえて、18年3月期営業利益予想を28億8800万円から42億4800万円へ、19年3月期を同28億3600万円から50億7400万円へ上方修正した。バンダイナムコエンターテインメントとの業務提携を受けて、同社の収益化の手腕には間接的に期待が持てると判断。これまで含めていなかったネイティブアプリ「みんゴル」の収益寄与をネイティブアプリ「ダービースタリオンマスターズ」と同等の四半期10億円へ設定したことが要因としている。

※24日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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