【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):エンジャパン、エボラブルA、旭ダイヤ
エンジャパン <日足> 「株探」多機能チャートより
エン・ジャパン<4849>が新高値。大和証券は16日、同社株の投資判断を「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」へ引き上げた。目標株価は2500円から3600円に見直した。11日発表の17年3月期の連結営業利益は前の期比34%増の68億円と好調だった。主力の転職サイト、エン転職が前期比36%増収と大幅に伸びた。国内転職市場では、広告経由比率が35%程度にとどまっているが、今後は職業安定所や縁故などの入職が減少し、よりビジネス化される可能性があるとみている。また、新規事業の収益化や解雇法規制緩和に向けた議論本格化にも期待している。
■エボラブルアジア <6191> 2,887円 +10 円 (+0.4%) 本日終値
エボラブルアジア<6191>がしっかり。16日の取引終了後、MS-Japan<6539>と業務提携し、MS-Japanが運営するコミュニケーションプラットフォーム「Manegy(マネジー)」へ、国内・海外航空券のOEM提供を開始したと発表しており、業績への寄与を期待した買いが入った。エボラブルアジアが提供する国内・海外航空券の旅行コンテンツ提供サービスは、専用のシステムを活用することで提供先の利用者に対し、そのユーザーインターフェースの利便性を維持したまま簡便にオリジナル旅行コンテンツとして利用することができるというもの。今回の提携により、マネジーユーザーは国内外の出張や旅行の際に使える航空券や新幹線チケット、宿泊施設などの予約受付サービスを購入できるようになる。
■旭ダイヤモンド工業 <6140> 791円 -99 円 (-11.1%) 本日終値 東証1部 下落率トップ
旭ダイヤモンド工業<6140>は急反落。同社は16日取引終了後、18年3月期の連結業績予想を発表した。売上高は420億円(前期比0.1%減)、営業利益は16億6000万円(同37.2%減)、最終利益は13億6000万円(同45.3%減)を見込んでいる。今期も主力商品の電着ダイヤモンドワイヤの販売価格低下に加え、同社グループのシステム改修に伴う一時費用などの計上が重しとなる。なお、17年3月期連結決算は、売上高420億2400万円(前の期比7.6%減)、営業利益26億4500万円(同44.3%減)、最終利益24億8700万円(同25.5%減)だった。
■住友精化 <4008> 4,745円 -285 円 (-5.7%) 本日終値 東証1部 下落率6位
16日に決算を発表。「今期経常は6%減益へ」が嫌気された。住友精化 <4008> が5月16日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比58.1%増の100億円に拡大したが、18年3月期は前期比6.1%減の94億円に減る見通しとなった。
⇒⇒住友精化の詳しい業績推移表を見る
■三越伊勢丹 <3099> 1,080円 -21 円 (-1.9%) 本日終値
三越伊勢丹ホールディングス<3099>が続落し新安値。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は16日、同社株のレーティングを「オーバーウエート」から「ニュートラル」へ引き下げた。目標株価は1490円から1100円に見直した。同証券では、同社の本格的な経費削減で18年3月期からの営業利益のV字回復を期待していた。しかし、「経営体制の変更によって同社が打ち出していたコスト削減策は棚上げになった印象を受ける」と指摘。「少なくとも、営業利益が回復するタイミングは18年3月期から1年以上遅れる」とみており、今3月期の連結営業利益は同証券の従来予想276億円を180億円(前期比25%減)へ引き下げている。
■国際石油開発帝石 <1605> 1,048.5円 -17 円 (-1.6%) 本日終値
国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、JXTGホールディングス<5020>など石油関連株が安い。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近6月物の時間外取引価格は、1バレル48ドル20ドル前後で推移。前日終値の48.66ドルを下回っており、これを受け石油関連株に売りが出ている模様だ。今晩発表の米石油在庫統計への警戒感も出ている様子だ。
■三菱UFJ <8306> 709.5円 -10.2 円 (-1.4%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが下落。前日発表された4月の米住宅着工件数が市場予想に反して前月比で減少、これが米経済の先行きに影を落としており、低リスク資産である債券に資金が流入、米10年債利回りは2.32%台まで下落した。三菱UFJをはじめとするメガバンクの運用環境にはネガティブ材料として意識されている。
■トヨタ自動車 <7203> 6,034円 -59 円 (-1.0%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>、SUBARU<7270>、ホンダ<7267>など自動車株が軟調。前日の市場コンセンサスを下回る米経済指標の発表で米長期金利が低下、日米金利差縮小の思惑からドル売り円買いの動きを誘発した。足もとは1ドル=112円台後半と円高水準で推移しており、これを受けて自動車セクターは輸出採算改善期待が後退、戻り売り圧力が再び顕在化している。
■ASJ <2351> 452円 +80 円 (+21.5%) ストップ高 本日終値
ASJ<2351>がストップ高。午後1時30分ごろ、「ランダムネットワークコーディング」に関する新技術の論文がIEEE(国際電子技術者学会)に承認されたと発表しており、これを好感した買いが入った。同論文は、同社グループの米現地法人ASUSA CorporationのCEOで工学博士の西田博史氏とオレゴン州立大学で共同研究していたもの。クラウドサービスを構築するために利用される主流のストレージサーバと比較して大幅な高速化を実現可能とし、ハードウエア容量を最大3分の1にする画期的な技術としている。
■エディア <3935> 2,880円 +500 円 (+21.0%) ストップ高 本日終値
エディア<3935>がストップ高。この日、移動時間をより楽しめる新サービスの提供を決定したと発表しており、今後の事業展開への期待感から買いが入ったようだ。新サービスは、同社が長年培ってきた位置情報技術とスマートフォンゲーム開発・運営のノウハウを融合させたサービスだという。同時に、タイトル第1弾として「MAPLUS++(仮称)」のティザーサイトを公開しており、今後、同サイトで情報を随時発表するとしている。
●ストップ高銘柄
マルコ <9980> 284円 +80 円 (+39.2%) ストップ高 本日終値
イデアインタ <3140> 1,710円 +300 円 (+21.3%) ストップ高 本日終値
ケアサービス <2425> 3,050円 +500 円 (+19.6%) ストップ高 本日終値
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
フード・プラネット <7853> 1円 0 円 (0.0%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース