【市況】【↓】日経平均 大引け| 反落、円高進行で利益確定売り優勢 (5月17日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 19806.78
高値 19842.78(11:13)
安値 19764.63(09:09)
大引け 19814.88(前日比 -104.94 、 -0.53% )
売買高 19億6447万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆4927億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反落、利益確定売りが終始優勢
2.円高の進行を嫌気し、騰落レシオなど指標面での過熱感も影響
3.ロシアへの機密情報漏洩疑惑でトランプ政権の先行きに不安
4.石油株や金融関連株の下落が相場の足を引っ張る
5.食品や電力ガスなどのディフェンシブセクターが支え役に
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは2ドル安と小反落。米トランプ政権の政策運営に対する不透明感が重荷となった。
東京市場では売り優勢の展開となり、日経平均株価は為替の円高進行を横目に1万9800円台を割り込む場面があった。
17日の東京市場は、取引時間中に外国為替市場で1ドル=112円台前半まで円高が進行、これが投資家心理を悪化させ利益確定売りを誘発した。東証1部の騰落レシオは前日時点で145%台まで上昇、目先過熱感が強まっていたことで、主力株中心に広範囲に売りがかさんだ。トランプ米大統領のロシアへの機密情報漏洩疑惑がトランプ政策に対する先行き不透明感につながり、相場の重荷となっている。米長期金利低下を背景に東京市場でも保険株をはじめ金融セクターが値を下げたほか、原油市況が時間外で軟化したことを受け石油関連株も安い。一方、食料品や電力ガスなどの内需のディフェンシブセクターに海外投資家などの買いが観測され、全体地合いを支えた。東証1部の売買代金は2兆4900億円強と活況の目安とされる2兆円を18日連続で上回り、高水準を維持している。
個別では、トヨタ自動車<7203>が軟調、ファーストリテイリング<9983>、電通<4324>も値を下げた。旭ダイヤモンド工業<6140>、ディー・エル・イー<3686>が急落、コスモエネルギーホールディングス<5021>も大幅安。ルネサスエレクトロニクス<6723>、参天製薬<4536>などの下げも目立った。第一生命ホールディングス<8750>、T&Dホールディングス<8795>など生保株も安い。
半面、任天堂<7974>がきょうも売買代金トップで高く、エムアップ<3661>は大幅高で13連騰と気を吐いた。東京エレクトロン<8035>、ブイ・テクノロジー<7717>なども買われた。武田薬品工業<4502>が買い優勢、住友化学<4005>も上昇した。ジーンズメイト<7448>は一時連日のストップ高に買われ、ヨコオ<6800>、山一電機<6941>なども急伸。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、武田 <4502> 、ソフトバンク <9984> 、テルモ <4543> 、NTTデータ <9613> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約28円。うち15円は東エレク1銘柄によるもの。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、アステラス <4503> 、電通 <4324> 、アドテスト <6857> 、日東電工 <6988> 。押し下げ効果は約37円。
東証33業種のうち上昇は4業種のみで、上昇率の上位から(1)食料品、(2)電気・ガス業、(3)その他製品、(4)建設業。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)海運業、(3)保険業、(4)証券商品先物、(5)鉱業。
■個別材料株
△物語コーポ <3097>
4月の既存店売上高が2ヵ月連続増加。
△オープンH <3288>
上期業績の好調を引き続き材料視。
△ソケッツ <3634> [東証M]
「Hulu」の日本国内向けサービスに映像データベースを提供。
△CRI <3698> [東証M]
矢崎エナジーシステムのガス警報器に音声ミドルウエアが採用。
△住友化 <4005>
今期経常は11%増で2期ぶり最高益更新へ。
△イオンファン <4343>
4月既存店売上高は7.5%増。
△ワタベ <4696>
眞子さま婚約で関連銘柄物色。
△新日建物 <8893> [JQ]
前期配当は5円で9期ぶり復配、今期も5円で継続。
△ビジョン <9416>
1→2の株式分割を実施。
△ミロク情報 <9928>
フィンテック分野のサービス開始のため韓国社と資本・業務提携。
▲旭ダイヤ <6140>
今期経常は35%減益。
▲アバール <6918> [JQ]
今期経常は9%減益。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ジンズメイト <7448> 、(2)オルトP <3672> 、(3)エムアップ <3661> 、(4)ヨコオ <6800> 、(5)エスクロAJ <6093> 、(6)山一電機 <6941> 、(7)RSテクノ <3445> 、(8)CTS <4345> 、(9)オープンH <3288> 、(10)オークネット <3964> 。
値下がり率上位10傑は(1)旭ダイヤ <6140> 、(2)DLE <3686> 、(3)ダイコク電 <6430> 、(4)コスモHD <5021> 、(5)アルコニクス <3036> 、(6)住友精化 <4008> 、(7)出光興産 <5019> 、(8)プレス工 <7246> 、(9)enish <3667> 、(10)アルファCo <3434> 。
【大引け】
日経平均は前日比104.94円(0.53%)安の1万9814.88円。TOPIXは前日比8.41(0.53%)安の1575.82。出来高は概算で19億6447万株。値上がり銘柄数は630、値下がり銘柄数は1287となった。日経ジャスダック平均は3088.57円(0.66円高)。
[2017年5月17日]
株探ニュース