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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):東エレク、ファンケル、東ガス

東エレク <日足> 「株探」多機能チャートより
■ラクス <3923>  2,335円  +67 円 (+3.0%)  本日終値
 ラクス<3923>が続伸し、連日の分割考慮後の上場来高値更新となった。16日の取引終了後に発表した4月度の月次売上高(単独)が前年同月比20.9%増の4億5800万円と25カ月連続で前年を上回ったことが好材料視された。主力サービスである「楽楽精算」が同63.8%増となったほか、同じく「メールディーラー」も16.4%増となり大幅に伸長した。

■東京エレクトロン <8035>  15,690円  +395 円 (+2.6%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>は続伸し、連日の年初来高値更新となった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付でレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」に引き上げ、目標株価を1万1500円から1万8500円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では従来、3DNAND向け設備投資が1~3月期でいったんピークを迎え、しばらく減速すると予想していたが、追加的な新ラインや新工場建設の動きが出始めており、大きな落ち込みもなく設備投資は再加速する可能性が高いと指摘。また、18年後半以降は中国企業によるメモリ半導体の量産向け設備投資が始まる可能性が高くなり、半導体製造装置市場の規模は一段と拡大すると予想している。これに伴い、18年3月期の営業利益予想を1750億円から2200億円へ、19年3月期を同1700億円から2700億円へ引き上げている。

■ファンケル <4921>  2,017円  +50 円 (+2.5%)  本日終値
 ファンケル<4921>が8日続伸。16日の取引終了後、中国最大の医療・ヘルスケアグループである中国医薬集団総公司傘下の中国国際医薬衛生公司(北京市、以下「国薬国際」)と、中国におけるファンケルブランドの健康食品の販売代理店契約を締結することを発表しており、中国事業の拡大を期待した買いが入ったようだ。今回の代理店契約では、ファンケルは国薬国際に対して、中国におけるファンケルブランドの健康食品の独占販売権を付与し、中国で販売可能な健康食品を開発し供給するという。また現在、両社で販売戦略の検討を進めており、ECや店舗などの小売事業に加えて、予防医療事業の展開やBtoBビジネスとして健康増進サービスの展開を検討している。なお、18年3月期業績への影響は軽微としている。

■東京ガス <9531>  571.7円  +12.4 円 (+2.2%)  本日終値
 東京ガス<9531>が4日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付のリポートで、レーティング「オーバーウエート」を継続し、目標株価を590円から640円へ引き上げたことが好感された。同証券では、電力販売量見通しを引き上げることを会社側が発表したことにより、電力事業セグメント利益が増益になると予想。18年3月期営業利益を830億円から985億円(会社計画820億円)へ、19年3月期を同943億円から1138億円へそれぞれ見通しを引き上げた。

■日立国際電気 <6756>  2,569円  +54 円 (+2.2%)  本日終値
 日立国際電気<6756>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付でレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」に引き上げ、目標株価を2500円から3000円へ引き上げたことが好材料視された。同証券では従来、3DNAND向け設備投資が1~3月期でいったんピークを迎え、しばらく減速すると予想していたが、追加的な新ラインや新工場建設の動きが出始めており、大きな落ち込みもなく設備投資は再加速する可能性が高くなったと指摘。また、18年後半以降は中国企業によるメモリ半導体の量産向け設備投資が始まる可能性が高まり、半導体製造装置市場の規模は一段と拡大すると予想している。同証券では、投資ファンドのKKRなどによるTOB提案はこれらのポジティブな環境変化を織り込んでいないと判断し、環境変化を織り込んだ妥当な株式評価額への増額修正に期待しているとしている。

■UTグループ <2146>  1,609円  +32 円 (+2.0%)  本日終値
 UTグループ<2146>が3日続伸で新高値。岩井コスモ証券は16日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は2000円としている。製造業の生産ラインへの人材派遣サービスを展開。人手不足や改正労働者保険法の影響などを追い風に、スマートフォンや自動車関連などのメーカーから同社の人材派遣サービスへの需要が高まっている。同社の中期経営計画では21年3月期の営業利益82億円(前3月期は同34億円)を目標としており、中期的に大幅な増益が期待できる企業として注目している。

■コニシ <4956>  1,523円  +28 円 (+1.9%)  本日終値
 コニシ<4956>は続伸し、年初来高値を更新した。同社が4月28日に発表した18年3月期の連結業績予想は、売上高1300億円(前期比7.1%増)、営業利益73億9000万円(同8.1%増)を見込んでいる。株価は決算発表をきっかけに、急ピッチの上昇をみせているものの、PERは12倍台と依然として割安水準にある。今期は、住宅着工件数の減少が予想されるものの、リフォーム物件については需要の高まりが予想される。また、産業資材分野は堅調に推移するものと見込まれる。また、土木建設事業では、20年開催の東京オリンピックに向けて、新幹線をはじめとする鉄道の維持修繕、補強計画の予算化や老朽化する全国の道路橋などのインフラ整備の市場拡大、また、ビルやマンション、集合住宅など建築物のリニューアル物件についても需要の高まりが予想される。

■任天堂 <7974>  30,490円  +500 円 (+1.7%)  本日終値
 任天堂<7974>が3日続伸し連日の年初来高値更新となった。6月16日に発売予定の「ニンテンドースイッチ」向けソフト「ARMS」に関する情報を、5月18日朝7時からインターネット上で発表するとしており、同タイトルへの注目度が高まっているようだ。また、「スプラトゥーン2」の最新映像(約2分)についても同時に公開するとしており、ソフト販売拡大による業績への貢献が期待されている。

■ライオン <4912>  2,219円  +28 円 (+1.3%)  本日終値
 ライオン <4912> が6日続伸し、連日で上場来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で同社の投資判断「オーバーウエート(強気)」を継続し、目標株価を2100円→2500円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、収益基盤の着実な拡大で増益基調が継続すると指摘。オーラルケアを中心に付加価値戦略による国内利益率の改善、中国ECなどパーソナル事業の成長による海外事業利益上昇を評価している。また、増配による株主還元の向上も注目ポイントに挙げている。

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