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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):山一電機、オープンH、ビジョン

山一電機 <日足> 「株探」多機能チャートより
■山一電機 <6941>  1,730円  +134 円 (+8.4%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 山一電機<6941>は大幅続伸。3月29日につけた年初来高値1694円を約1カ月半ぶりに更新した。同社は15日取引終了後、18年3月期の連結業績予想を発表した。売上高は275億円(前期比3.8%増)、営業利益は30億円(同10.5%増)、最終利益は23億3000万円(同11.5%増)を見込んでいる。この決算と同時に発表した18年3月期を初年度とする3カ年の新中期経営計画(最終年度は20年3月期)では、「お客様が満足いただける製品・サービスを提供できる会社」に成長することを引き続き目指すこととし、この経営目標の達成にあたり「グローバルに連携し、未来につながる製品の創造」という観点から取り組む。戦略としては、「成長戦略」と「構造改革」を核に推進し、顧客のニーズに応えられる企業に成長するとともに、より一層の財務体質の強化と将来の成長に向けた経営基盤の強化を図る。最終年度の売上高は295億円、営業利益は38億円をそれぞれ目標としている。なお、中期計画の前提となる為替レートは、1米ドル110円、1ユーロ120円を想定している。

■オープンハウス <3288>  3,340円  +250 円 (+8.1%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 オープンハウス <3288> が3連騰し、連日で上場来高値を更新した。15日に発表した17年9月期上期(16年10月-17年3月)業績の好調を材料視する買いが続いている。17年9月期上期の連結経常利益は前年同期比21.3%増の178億円と、従来計画の162億円を上回って着地。新築一戸建て住宅や土地の引き渡し件数が伸びたことが寄与した。新築マンション価格が依然高水準で戸建価格の優位性が高まっている。また、営業所を増加し販売力を強化した仲介事業の好調も収益を押し上げた。

■ビジョン <9416>  4,935円  +335 円 (+7.3%)  本日終値
 16日、ビジョン <9416> が6月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■三浦工業 <6005>  2,173円  +120 円 (+5.9%)  本日終値
 三浦工業<6005>は大幅続伸し、連日の年初来高値更新となった。三浦工業子会社のMLEが15日取引終了後、業務用洗濯機や乾燥機の開発・販売を手掛けるアイナックス稲本ホールディングス(東京都品川区)を7月3日に子会社化すると発表。これが引き続き好感された。アイナックス稲本HDおよび傘下の2社は、業務用洗濯機・乾燥機などの、開発・製造・販売・メンテナンス・機械設備エンジニアリングなどを行っており、国内の業界トップランナーとして強固な事業基盤を築いている。三浦工は、アイナックス稲本HDを通して国内市場でトップシェアを有する事業領域へ参入し、新たな事業軸の獲得を目指すとしている。

■あい ホールディングス <3076>  2,897円  +154 円 (+5.6%)  本日終値
 あい ホールディングス<3076>が全般軟調相場に抗して大幅高。同社はマンション向け監視カメラなどセキュリティー機器事業で業界首位、業績も17年6月期は営業利益段階で前期比12%増の91億円を見込むなど2ケタ成長が続く見通し。ROEが17.6%と高水準で機関投資家の組み入れ対象としても注目度が高く、今年2月以降継続的な実需買いが観測されている。前日は目先筋の売りに急な調整を入れたが、きょうはすかさず買い直され前日の下げ幅以上の戻りをみせている。東海東京調査センターでは16日付で同社株のレーティングを「アウトパフォーム」継続でフォローしている。なお、17年6月期の営業利益については会社側計画を上回る92億円を予想。

■物語コーポレーション <3097>  5,300円  +240 円 (+4.7%)  本日終値
 16日、物語コーポレーション <3097> が月次売上高を発表。4月の既存店売上高が前年同月比2.0%増と2ヵ月連続でプラスとなったことが買い材料視された。4月は「焼肉きんぐ」を主力とする焼き肉部門や「丸源ラーメン」を主力とするラーメン部門が好調だった。なお、全店ベースでは前年同月比15.3%増と今期に入り10ヵ月連続で前年実績を上回った。

■イオンファンタジー <4343>  3,060円  +108 円 (+3.7%)  本日終値
 16日、イオンファンタジー <4343> が月次業績を発表。4月既存店売上高は前年同月比7.5%増と5ヵ月連続で前年実績を上回ったことが買い材料視された。内訳は遊戯機械売上が同7.8%増、商品売上が2.7%増だった。部門別では、プライズ部門が13.8%増と好調を維持したほか、メダル部門も5.6%増に伸びた。なお、曜日調整後の既存店前年比は7.8%となり 16年3月以降14ヵ月連続で前年実績を上回っている。

■ミロク情報サービス <9928>  2,140円  +72 円 (+3.5%)  本日終値
 ミロク情報サービス<9928>が続伸。この日、子会社MJS Finance&Technologyと共同で、フィンテック分野のサービス提供を開始すると発表。また、このために韓国のブリリアンツ社(ソウル市)およびエヌエフシー社(ソウル市)と資本・業務提携契約を締結し、技術支援を受けるとともに、国内およびアジア各国での販売権を獲得したと発表しており、これを好感した買いが入った。今回、提携を発表したブリリアンツ社は、クレジットカードやポイントカードなど複数枚のカード情報を1枚のカード型デバイスに統合できるマルチスマートカードを開発・提供する企業で、技術支援を受けることでミロク情報では17年末までに大手カード会社をはじめとする企業・法人を通して、日本で初めてとなるマルチスマートカードの提供を予定しているという。一方、NFC社はスマートフォン同士を近づけることで決済ができるPhone2Phone決済技術を開発・提供する企業で同決済技術を中心としたモバイルPOS技術の活用もあわせて、フィンテック分野のサービス事業の創出を図るとしている。

■住友化学 <4005>  624円  +20 円 (+3.3%)  本日終値
 15日、住友化学 <4005> が決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比2.7%減の1666億円になったが、続く18年3月期は前期比11.0%増の1850億円に伸び、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は偏光フィルムやタッチセンサーパネル、海外向け農薬などの販売が拡大し、12.1%の大幅増収を見込む。前日終値ベースの予想PERが11.5倍→9.9倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

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