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【注目】前週末28日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

マックス <日足> 「株探」多機能チャートより

■マックス <6454>  1,630円 (+88円、+5.7%)

 マックス <6454> が続急伸。27日大引け後(15:00)に決算を発表。「今期経常は3%増益、前期配当を3円増額・今期も42円継続へ」が好感された。17年3月期の連結経常利益は前の期比11.4%増の64.5億円になり、18年3月期も前期比3.0%増の66.5億円に伸びる見通しとなった。5期連続増収になる。同時に、前期の年間配当を39円→42円(前の期は39円)に増額し、今期も42円を継続する方針とした。

■三菱鉛筆 <7976>  6,180円 (+330円、+5.6%)

 三菱鉛筆 <7976> が大幅に6日続伸。27日後場、6月30日時点の株主に対して1対2株の株式分割を実施すると発表したことを引き続き好感する買いが流入した。効力発生日は7月1日。同時に発表した17年12月期第1四半期(1-3月)の連結純利益は前期比22%増の29億2200万円だった。

■ビジョン <9416>  3,930円 (+190円、+5.1%)

 ビジョン <9416> が急反発。27日、同社が海外渡航者向けに外貨を電子マネーに交換するサービスを展開するポケットチェンジと戦略的業務提携したと発表したことが買い材料視された。

■アルプス電気 <6770>  3,275円 (+145円、+4.6%)

 アルプス電気 <6770> が大幅反発。27日に決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比14.6%減の427億円になったが、続く18年3月期は前期比18.2%増の505億円に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期は主力の電子部品事業の収益が拡大する見通しだ。スマートフォン向けカメラ用アクチュエーターやスイッチの新製品などの販売が拡大するほか、車載向けモジュール製品やセンサーデバイスも伸びる。なお、前提為替レートは1ドル=108円に設定している。業績回復に伴い、今期の年間配当は前期比4円増の34円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■クラボウ <3106>  249円 (+11円、+4.6%)

 クラボウ <3106> が7日続伸。27日取引終了後、17年3月期の連結利益予想の増額修正を発表したことが好感された。売上高は1650億円から1618億円(前の期比6.6%減)に修正したが、営業利益は45億円から61億円(同40.3%増)へ、最終利益は30億円から35億円(同34.2%増)へ増額した。売上高は、環境メカトロニクス事業のエンジニアリング分野で大型物件の完工が遅れることが響くが、利益面では繊維事業の原糸分野やユニフォーム分野、化成品事業の住宅建材分野、それに半導体製造向け高機能樹脂加工品などが好調で従来予想から増額修正している。

■NTTドコモ <9437>  2,688円 (+100.5円、+3.9%)

 NTTドコモ <9437> が続伸。同社は27日、18年3月期の年間配当を前期比20円増の100円とすると発表した。同社の増配は4年連続。足もとの株価は、配当利回りが3.7%と高水準となることが好感された。同日公表された18年3月期の連結純利益は前期比0.4%増の6550億円が見込まれている。

■グリー <3632>  895円 (+21円、+2.4%)

 グリー <3632> が反発し年初来高値を更新。27日の取引終了後に発表した第3四半期累計(16年7月-17年3月)連結決算は、売上高461億3500万円(前年同期比15.0%減)、営業利益55億9000万円(同53.5%減)と大幅営業減益となったが、最終利益が142億6700万円(同2.2倍)となったことが好感された。利益率の高いウエブゲームのコイン消費減少などが響き大幅営業減益となったが、為替差益の発生に加えて、投資有価証券売却益の計上や、子会社株式の譲渡に伴い過去に計上した関係会社株式評価損や貸倒引当金繰入額が税務上認容される見込みとなり、法人税等が減少したことが最終利益を押し上げた。同時に、未定としていた17年6月期通期業績予想を発表しており、売上高620億円(前期比11.3%減)、営業利益70億円(同50.8%減)、最終利益150億円(同78.5%増)と第3四半期までの基調継続を見込むが、計10本の開発が進行中であり、17年夏には「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ~メモリア・フレーゼ~」など人気アニメのネイティブゲームアプリをリリース予定であることから、来期業績への期待感も株高につながったようだ。

■任天堂 <7974>  28,045円 (+580円、+2.1%)

 任天堂 <7974> が反発。27日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想を発表しており、売上高7500億円(前期比53.3%増)、営業利益650億円(同2.2倍)、純利益450億円(同56.1%減)を見込む。市場予想平均の営業利益1050億円前後を下回ったことから、朝方は売りが先行したものの、好業績を素直に評価する動きが株価を下支えしているようだ。3月に発売した「ニンテンドースイッチ」が好調な滑り出しとなったことに加えて、同時発売の「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」の好調や、4月の「マリオカート8 デラックス」、6月の「ARMS」、7月の「Splatoon2」の発売も「ニンテンドースイッチ」の勢いの持続に寄与する見通しだ。また、新たなゲームアプリ投入で、スマートデバイス事業の拡大も図るとしている。なお純利益は、前期に米大リーグ・シアトルマリナーズの運営会社の持ち分売却益などを計上した反動が響き大幅減益を見込む。17年3月期決算は、売上高4890億9500万円(前の期比3.0%減)、営業利益293億6200万円(同10.7%減)、純利益1025億7400万円(同6.2倍)だった。期中平均為替レートは前期実績が1ドル=108円38銭、1ユーロ=118円79銭で、18年3月期の想定レートは1ドル=105円、1ユーロ=115円としている。

■新電元工業 <6844>  517円 (+10円、+2.0%)

 新電元工業 <6844> が上伸。27日、同社が17年3月期の連結経常利益を従来予想の16億円→47億円に2.9倍上方修正。増益率が4.0倍→12倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。二輪車用電装品の販売が想定より伸びたことが寄与。円安による収益押し上げ効果や、コスト削減が進んだことも上振れに大きく貢献した。27日終値ベースの予想PERが40.2倍→14.9倍に急低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■FFRI <3692>  4,695円 (+80円、+1.7%)

 FFRI <3692> [東証M]が4日続伸。27日の取引終了後、集計中の17年3月期連結業績について、売上高が従来予想の14億6000万円から14億7100万円(前の期比55.2%増)へ、営業利益が2億4000万円から2億5700万円(前の期3億4300万円の赤字)へ、純利益が1億9000万円から2億7100万円(同3億4100万円の赤字)へ上振れたようだと発表しており、これを好材料視した買いが入った。最近の良好な市況からセキュリティー対策製品販売が増加したことが上振れの要因。また、16年3月期に税務上の繰越欠損金を計上し、18年3月期の業績予想で最終黒字が見込まれることで繰越欠損金による課税所得の控除が見込まれ、この課税所得の控除について、17年3月期に税効果会計を適用した結果、繰延税金資産および法人税等調整額が計上される見込みとしている。

■トーモク <3946>  344円 (+4円、+1.2%)

 トーモク <3946> が5日続伸。28日午後0時30分ごろ、集計中の17年3月期連結業績について、営業利益が69億円から72億9900万円(前の期比43.5%増)へ、純利益が34億円から45億2100万円(同26.4%増)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入った。売上高は1590億円から1521億5300万円(同0.5%増)へ下振れたものの、第2四半期に計上した子会社に対する債務保証損失引当金繰入損が期末の為替変動により戻入されたことが利益を押し上げたとしている。

※28日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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