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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):任天堂、新電元、FFRI

任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
■任天堂 <7974>  28,045円  +580 円 (+2.1%)  本日終値
 任天堂<7974>がしっかり。27日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想を発表しており、売上高7500億円(前期比53.3%増)、営業利益650億円(同2.2倍)、純利益450億円(同56.1%減)を見込む。市場予想平均の営業利益1050億円前後を下回ったことから、朝方は売りが先行したものの、好業績を素直に評価する動きが株価を下支えしているようだ。3月に発売した「ニンテンドースイッチ」が好調な滑り出しとなったことに加えて、同時発売の「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」の好調や、4月の「マリオカート8 デラックス」、6月の「ARMS」、7月の「Splatoon2」の発売も「ニンテンドースイッチ」の勢いの持続に寄与する見通しだ。また、新たなゲームアプリ投入で、スマートデバイス事業の拡大も図るとしている。なお純利益は、前期に米大リーグ・シアトルマリナーズの運営会社の持ち分売却益などを計上した反動が響き大幅減益を見込む。17年3月期決算は、売上高4890億9500万円(前の期比3.0%減)、営業利益293億6200万円(同10.7%減)、純利益1025億7400万円(同6.2倍)だった。期中平均為替レートは前期実績が1ドル=108円38銭、1ユーロ=118円79銭で、18年3月期の想定レートは1ドル=105円、1ユーロ115円としている。

■新電元工業 <6844>  517円  +10 円 (+2.0%)  本日終値
 27日、新電元工業 <6844> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の16億円→47億円に2.9倍上方修正。増益率が4.0倍→12倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。二輪車用電装品の販売が想定より伸びたことが寄与。円安による収益押し上げ効果や、コスト削減が進んだことも上振れに大きく貢献した。前日終値ベースの予想PERが40.2倍→14.9倍に急低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■FFRI <3692>  4,695円  +80 円 (+1.7%)  本日終値
 FFRI<3692>が4日続伸。27日の取引終了後、集計中の17年3月期連結業績について、売上高が従来予想の14億6000万円から14億7100万円(前の期比55.2%増)へ、営業利益が2億4000万円から2億5700万円(前の期3億4300万円の赤字)へ、純利益が1億9000万円から2億7100万円(同3億4100万円の赤字)へ上振れたようだと発表しており、これを好材料視した買いが入った。最近の良好な市況からセキュリティー対策製品販売が増加したことが上振れの要因。また、16年3月期に税務上の繰越欠損金を計上し、18年3月期の業績予想で最終黒字が見込まれることで繰越欠損金による課税所得の控除が見込まれ、この課税所得の控除について、17年3月期に税効果会計を適用した結果、繰延税金資産および法人税等調整額が計上される見込みとしている。

■トーモク <3946>  344円  +4 円 (+1.2%)  本日終値
 トーモク<3946>が高い。午後0時30分ごろ、集計中の17年3月期連結業績について、営業利益が69億円から72億9900万円(前の期比43.5%増)へ、純利益が34億円から45億2100万円(同26.4%増)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入った。売上高は1590億円から1521億5300万円(同0.5%増)へ下振れたものの、第2四半期に計上した子会社に対する債務保証損失引当金繰入損が期末の為替変動により戻入されたことが利益を押し上げたとしている。

■コマツ <6301>  2,972円  +25 円 (+0.9%)  本日終値
 コマツ<6301>は小動き。同社は27日取引終了後、18年3月期の連結業績予想を発表した。売上高は2兆1350億円(前期比18.4%増)、営業利益は1560億円(同10.4%減)、最終利益は920億円(同18.9%減)を見込んでいる。建設機械・車両部門で、ここ数年低迷していた鉱山機械需要の回復が見込まれるとともに、 今年4月に買収を完了した米国の大手鉱山機械メーカーのジョイ・グローバル社(新社名:コマツマイニング)の新規連結の効果により、売上高の増加が見込まれる。ただ、利益については、主にジョイ・グローバル社の買収に伴う一時費用(公正価値評価した棚卸資産の売上原価計上、無形固定資産の償却費など)が初年度に大きく発生するため、減益となる見通し。今期の想定為替レートは、1ドル=105円、1ユーロ=115円、1人民元=15円と、前期に比べてそれぞれ円高に見込んでいる。

■フジHD <4676>  1,592円  +8 円 (+0.5%)  本日終値
 フジ・メディア・ホールディングス<4676>がしっかり。27日の取引終了後、集計中の17年3月期連結業績について、純利益が従来予想の251億円から273億円(前の期比19.6%増)へ上振れたことが好感された。保有資産の売却による特別利益の計上と税金費用の減少が要因という。一方、売上高は従来予想の6524億円から6539億円(同2.1%増)へやや上振れたが、営業利益は244億円から223億円(同8.6%減)へ下振れたようだ。主力の放送事業セグメントや生活情報事業セグメントが計画を下回ったことが営業利益下振れの要因だが、織り込み済みとの見方が強い。

■日本金銭機械 <6418>  1,294円  +3 円 (+0.2%)  本日終値
 日本金銭機械<6418>は反発。27日の取引終了後、集計中の17年3月期連結業績について、売上高が従来予想の301億円から302億3000万円(前の期比1.6%増)へ、営業利益が17億円から17億5000万円(同16.9%増)へ、純利益が7億4000万円から10億1000万円(同2.8倍)へ上振れたようだと発表したことが好感された。 国内および海外のコマーシャル事業(金融・流通・交通市場向け貨幣処理機などの販売事業)で追加受注を受けたことなどが売上高・利益を押し上げたという。また、グループ各社の法人税等の精査をした結果、連結ベースでの法人税等の額が、予想数値を下回ったことも最終利益を押し上げた。

●ストップ高銘柄
 テモナ <3985>  9,600円  +1,500 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値
 アイビーシー <3920>  997円  +150 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値
 KDXサムス <1584>  667円  +100 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値
 トリニティ工業 <6382>  636円  0 円 (0.0%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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