市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):フタバ、アンリツ、ネットワン

フタバ <日足> 「株探」多機能チャートより
■フタバ産業 <7241>  931円  +150 円 (+19.2%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 フタバ産業 <7241> がストップ高で年初来高値を更新した。同社は27日に決算を発表。17年3月期の連結経常利益が前の期比12倍の75.4億円と、従来予想の39億円を大幅に上回って着地したことが買い材料視された。北米でトヨタ向けの自動車マフラーの販売が伸びたことが寄与。国内事業の合理化改善が想定より進んだことなども利益上振れに貢献した。同時に発表した18年3月期は前期比0.6%減の75億円とほぼ横ばい見通しとなったが、55億円前後の市場予想を上回っており、これを評価する買いも向かったようだ。

■アンリツ <6754>  901円  +94 円 (+11.7%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 27日、アンリツ <6754> が決算を発表。17年3月期の連結税引き前利益は前の期比33.2%減の36.2億円に落ち込んだが、従来予想の14億円を上回って着地。続く18年3月期は前期比15.8%増の42億円にV字回復する見込みとなったことが買い材料視された。今期は自動重量選別機などの産業機械が引き続き伸びるほか、主力の計測機器も増加に転じ、増収増益を達成する見通しとしている。

■ネットワンシステムズ <7518>  1,017円  +103 円 (+11.3%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 27日、ネットワンシステムズ <7518> が決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比2.2倍の57億円に急拡大し、従来予想の45億円を上回って着地。続く18年3月期も前期比26.3%増の72億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。今期は法人向けにセキュリティ対策やクラウド基盤のシステム設計などの受注が伸び、大幅増益を見込む。

■ファンケル <4921>  1,875円  +180 円 (+10.6%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 ファンケル<4921>は大幅反発し年初来高値更新。同社は27日取引終了後、18年3月期の連結業績予想を発表した。売上高は1050億円(前期比9.0%増)、営業利益は60億円(同2.7倍)、最終利益は40億円(同22.3%減)を見込んでいる。化粧品関連事業は、ファンケル化粧品では大手コンビニチェーンへの導入、マチュア世代向け化粧品「ビューティブーケ」の本格展開、アテニア化粧品の積極的な広告投下による客数・売り上げの伸長、bosciaブランドのさらなる売上増により増収となる見込み。 栄養補助食品関連事業は、機能性表示食品の「スマホえんきん」、「大人のカロリミット」の発売効果により、増収となる見込み。

■愛三工業 <7283>  1,001円  +96 円 (+10.6%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 27日、愛三工業 <7283> が決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比20.8%減の74億円になったが、続く18年3月期は前期比18.8%増の88億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。同社はトヨタ系自動車部品メーカーで、電子式燃料噴射装置部品やポンプなどを主力とする。今期は北米など海外で製品の販売が伸びる見通し。なお、前提為替レートは1ドル=105円に設定している。業績回復に伴い、今期の年間配当は前期比3円増の28円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■イビデン <4062>  1,960円  +180 円 (+10.1%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 イビデン<4062>が急動意。同社が27日取引終了後に発表した18年3月期の連結業績予想は、売上高が2900億円(前期比8.8%増)と増収を確保し、営業利益は160億円(同2.2倍)、最終損益は110億円の黒字(前期628億4800万円の赤字)と急回復を見込んでいる。また、同日にデンソー<6902>との資本・業務提携を発表、自動車の環境規制強化への対応や、次世代自動車の研究開発で協業する計画で、これがポジティブサプライズとなった。

■高砂熱学工業 <1969>  1,726円  +131 円 (+8.2%)  本日終値
 高砂熱学工業<1969>が堅調。27日の取引終了後、集計中の17年3月期連結業績について、売上高が従来予想の2570億円から2602億円(前の期比3.5%増)へ、営業利益が95億円から123億8000万円(同33.3%増)へ、純利益が66億円から86億6000万円(同30.2%増)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入った。受注が概ね予想通り推移したことに加えて、工事の進捗が順調に推移したことが上振れの要因。また、単独業績で採算性が改善するなどしたことも寄与した。

■曙ブレーキ工業 <7238>  356円  +25 円 (+7.6%)  本日終値
 27日、曙ブレーキ工業 <7238> が17年3月期の連結経常損益を従来予想の4億円の黒字→7億円の黒字(前の期は68.1億円の赤字)に75.0%上方修正したことが買い材料視された。自動車用ブレーキの販売増加や円安による収益押し上げ効果が寄与した。原価低減やコスト削減の進展も利益を押し上げた。

■コニシ <4956>  1,423円  +98 円 (+7.4%)  本日終値
 コニシ<4956>が後場一段高し年初来高値更新。午前11時40分ごろに発表した18年3月期の連結業績予想が、売上高1300億円(前期比7.1%増)、営業利益73億9000万円(同8.1%増)、純利益45億8000万円(同4.4%増)と増収増益を見込んでいることが好感された。住宅着工件数は減少が予想されているものの、リフォーム物件の需要の高まりが予想されているほか、産業資材分野も堅調に推移すると予想。また、土木建設事業では、20年の東京五輪開催に向けて、新幹線をはじめとする鉄道における維持修繕、補強計画の予算化や老朽化する全国の道路橋などのインフラ整備の市場拡大などが期待でき、主力のボンド需要の拡大が見込まれている。なお、17年3月期決算は、売上高1213億4900万円(前の期比2.1%増)、営業利益68億3600万円(同7.2%増)、純利益43億8700万円(同16.6%増)だった。

■日本ピラー工業 <6490>  1,563円  +106 円 (+7.3%)  本日終値
 27日に業績修正を発表。「前期経常を6%上方修正・最高益予想を上乗せ」が好感された。日本ピラー工業 <6490> が4月27日大引け後(15:00)に業績修正を発表。17年3月期の連結経常利益を従来予想の49億円→52億円(前の期は34.9億円)に6.1%上方修正し、増益率が40.3%増→48.9%増に拡大し、従来の16期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。
  ⇒⇒日本ピラー工業の詳しい業績推移表を見る

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均