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【特集】トプコン Research Memo(7):卓越したテクノロジー、高いグローバル性が強み

トプコン <日足> 「株探」多機能チャートより

■強み

トプコン<7732>は、卓越したテクノロジー、高いグローバル性、高いマーケットシェアが強みと説明している。技術力では世界初のミリメートル精度のGPS機器、世界初の3D OCT、世界最速のICT自動化施工システム3D-MC2などがある。マーケットシェアではトータルステーション、眼底カメラなどの主力級の製品類で世界シェアナンバー1の地位を維持し続けている。グローバル性については同社の所在地別連結売上高を見ると明らかで、2016年3月期連結売上高130,735百万円のうち、日本の占める割合は21.4%に過ぎず、北米が27.8%、ヨーロッパが25.9%、中国が6.2%、アジア・オセアニアが11.4%、その他が7.3%と多くの収益が海外から得られていることが分かる。また、開発は日米欧豪の28拠点で行っているほか、生産は17拠点、販売は34拠点でアフリカを含む全世界をカバーしている。同社がグローバル企業であることを裏付けるように、同社の全社員の65%がノンジャパニーズであり、エンジニアに至っては同じく75%に及ぶ。

買収とグローバル化に上手く対応できていることも強みと言える。沿革でも述べたように多くの会社を買収しているが、自前の技術や製品を補完・補強し融合に成功している。日本企業が海外企業を買収する例は珍しくないが、投資額に対して満足な効果が得られているケースは多くはなく、また、人的融合・統合が上手くいかず見込んだ効果が実現できないケースも散見される。同社は、海外連結子会社の社長を日本人ではない人財に任せていることでグローバル経営に対応しているようだ。

(執筆:フィスコアナリスト 清水 さくら)

《HN》

 提供:フィスコ

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