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2017年04月16日09時15分

【市況】【杉村富生の短期相場観測】 ─肝要なのは現状を正しく認識すること!

株式評論家 杉村富生

●マーケットの気掛かり材料10項目!

 厳しい相場展開となっている。なにしろ、マーケットには多くの気掛かり材料がある。その数はざっと挙げただけでも10項目にのぼる。これでは買いは引っ込む。売りは加速する。

 もちろん、筆者は「ひたすら弱気」というわけではない。ただ、株式投資において肝要なのは現状を正しく認識し、リスク・マネジメントを徹底すること、これに尽きる。だからこそ、不安要因の分析が必要となる。そして、危機は必ず克服される、これは歴史の教訓である。

 ちなみに、10項目の気掛かり材料とは? 為替、需給、政治、通商、中国、東芝、トランプ政権の迷走、原油、中東、朝鮮(半島)である。特に、シリア(中東)空爆は「余計なことを……」といった感じである。朝鮮(北朝鮮の核・ミサイル開発、韓国の政治の混迷)は日本に近い。この緊迫化が投資資金のリスク・オフ→円高を招いている。

 トランプ政権の迷走も大きい。オバマケア代替法案は撤回を余儀なくされた。議会の勢力図(上院は共和党が52、民主党が48、下院は共和党が237、民主党が193、欠員5→共和党には“小さな政府”を唱えるティーパーティー系のフリーダム議員連盟30人がいる)を考えると、トランプ政権の政策(10年間に6.3兆ドルのバラまき)は「半分できれば上出来」ではないか。

●やはり、元気な小物を攻めようじゃないか!

 一方、肝心な投資戦術、物色動向についてはどうか。日経平均株価の下値メドは1万7600円絡み。投資方針は引き続いて短期・順張りに徹し、テーマ性を有する元気な小物を攻める作戦が有効だろう。

 政治は日本も揺れている。地政学上のリスクもある。米海軍の空母カール・ビンソンが日本海に進出している。突然、ミサイルを発射するなんてことはないだろうが、不測の事態は起こり得る。

 NY市場は今年もまた、Sell in May(株は5~6月に売れッ)となろう。信用取引の融資残高は5282億ドル(約59兆円)に膨らんでいる。さらに、CAPEレシオは1929年のブラックチューズデー、2000年のITバブル崩壊以来の水準に高まっている。

 さて、抜群に強い銘柄はサイバーステップ <3810> [東証M]、オービス <7827> [JQ]、ぷらっとホーム <6836> [東証2]など。元気ではないが、JMC <5704> [東証M]、レノバ <9519> [東証M]、スマートバリュー <9417> [JQ]、日本アセットマーケティング <8922> [東証M]の時価近辺は突っ込み買いのチャンスと思う。数週間後には「エッ、あんな安値があったのか」となろう。

2017年4月12日 記

株探ニュース

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