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【市況】日経平均は反落、こう着もハイテクの一角が堅調に推移/ランチタイムコメント

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

 日経平均は反落。47.56円安の19169.92円(出来高概算8億4000万株)で前場の取引を終えた。29日の米国市場では、主要経済指標の発表がないなか、トランプ政権による税制改革などの行方を見極めようとする動きが続いている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円安の19165円、円相場は1ドル111円10銭辺りでの推移。これにサヤ寄せする格好から売りが先行した。

 ただし、ハイテクの一角が堅調に推移し、これが日経平均を下支えする格好から、一時プラスに転じる場面もみられるなど底堅い展開。東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは石油石炭、鉱業、非鉄金属、鉄鋼、電気機器、空運、海運がしっかり。半面、パルプ紙、水産農林、その他製品、建設、食料品、情報通信、小売、不動産、陸運が冴えない。

 日経平均は5日線レベルでのこう着が続いており、昨日同様、5日線と75日線とのレンジ内での推移に。一目均衡表では転換線、基準線に上値を抑えられるなか、支持線として意識されている雲上限を下回っての推移に。ただし、指数インパクトの大きいハイテクの一角が堅調に推移しており、センチメントはそれ程悪くないだろう。

 こう着感の強い相場展開のなか、マザーズ、ジャスダックは小幅ながらプラス圏で推移しており、中小型株に向かいやすい需給状況である。後場は日銀のETF買い入れが意識されそうだが、寄付き後を見極めつつ、次第に中小型株にシフトしてこよう。(村瀬 智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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