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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ディディエス、関西電、ニトリHD

ディディエス <日足> 「株探」多機能チャートより
■ディー・ディー・エス <3782>  1,124円  +109 円 (+10.7%)  11:30現在
 ディー・ディー・エス<3782>が4日ぶり急反発。25日移動平均線との上方カイ離修正を経て切り返し急となっている。同社は指紋認証をはじめとした独自の生体認証技術を展開するが、28日にインターネット技術の国際標準化団体「W3C」に加盟したことを発表。オンライン認証技術であるFIDO認証の普及を推進する。これを材料視する買いが集中する格好となっている。

■関西電力 <9503>  1,402円  +119 円 (+9.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 関西電力<9503>が大幅高。同社は28日取引終了後、17年3月期の年間配当を25円とし、12年3月期以来5期ぶりの復配を実施することを発表、これがポジティブサプライズとなった。なお、17年3月期連結売上高は3兆100億円の黒字(前期3兆2459億600万円の黒字)、営業利益が2050億円の黒字(同2567億200万円の黒字)、最終利益が1330億円の黒字(同1408億円の黒字)になりそうだと発表した。最終損益段階で2期連続の黒字を確保したことに加え、来期以降についても大阪地裁で高浜原発3、4号機の再稼働禁止仮処分命令を取り消す決定が下されたことで、同原発の再稼働が可能となり、収益を支えるとの見方が、株価を強く刺激している。

■東電HD <9501>  447円  +23 円 (+5.4%)  11:30現在
 東京電力ホールディングス<9501>が急動意。東電をはじめ電力株は軒並み高となっており、業種別騰落率でも値上がりトップとなっている。同社と中部電力<9502>は28日、火力発電事業の全面統合で合意したことを発表、これが株価の押し上げ材料となった。きょうは、再編思惑に加え、個別に関西電力<9503>が5期ぶりの復配や高浜原発再稼働の思惑から、一時東証1部値上がり率トップに買われるなど、電力株に投資家の視線が集まりやすくなった。チャート的にも出遅れている銘柄が多く、リターンリバーサル狙いの買いを引き寄せている。

■ニトリホールディングス <9843>  13,900円  +640 円 (+4.8%)  11:30現在
 ニトリホールディングス <9843> が大幅反発し、約8ヵ月ぶりに上場来高値を更新した。同社は28日に決算を発表。17年2月期の連結経常利益は前の期比16.7%増の875億円に伸びて着地。続く18年2月期も前期比14.2%増の1000億円に伸び、31期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期は「Nクール」「Nウォーム」といった高機能自社商品が好調で既存店売上高が5.5%増に伸びたほか、国内で48店舗を新規出店したことなどが寄与した。今期も都心を中心に新規出店を進める。併せて、前期の年間配当を70円→82円(前の期は65円)に増額。30期連続の増収増益を記念して配当12円を上積みする。今期も前期比10円増の92円に増配する方針を示した。

■FFRI <3692>  5,010円  +170 円 (+3.5%)  11:30現在
 FFRI<3692>が5日ぶりに反発。28日の取引終了後、北米における自社製品の販売を目的に、4月3日の予定で100%子会社を設立すると発表しており、海外展開への期待感から買いが入っているようだ。新会社「FFRI ノース アメリカ」は、未知の脅威から効果的にシステムを守る「FFRI yarai」の北米での販売を目的に設立する。17年3月期業績に与える影響は軽微だが、北米のサイバー・セキュリティー市場は日本の約10倍の規模と推定されていることに加えて、競合となる製品の普及が限られていることなどから、中長期的に企業価値の向上に資すると見込んでいるという。

■トリドール <3397>  2,477円  +83 円 (+3.5%)  11:30現在
 トリドールホールディングス<3397>は続伸。岩井コスモ証券が28日付で投資判断「A」、目標株価3400円を継続しており、時価とのカイ離が大きいことから、これを好材料視した買いが入っている。同証券では、丸亀製麺をはじめとする既存店売上高が好調を持続していることや、新規出店の順調、さらに海外収益も改善して営業利益の最高益更新が続く見通しであることなどを評価。また、新業態も含めて国内での出店を再び積極化させていることなどにも注目しているもよう。なお、同証券では17年3月期営業利益を会社計画の87億6000万円を上回る96億円と予想。18年3月期は同106億円と見込んでいる。

■大日本塗料 <4611>  254円  +8 円 (+3.3%)  11:30現在
 大日本塗料 <4611> が大幅続伸し、昨年来高値を更新した。28日、同社は17年3月期に固定資産売却益16.8億円を特別利益に計上すると発表。これを受けて業績上振れを期待する買いが先行している。経営資源の有効活用を図るため、子会社の大東ペイントが神奈川県厚木市に保有する土地・建物を売却、これにより売却益が発生する。なお、会社側は通期業績への影響は現在精査中としている。

■エボラブルアジア <6191>  2,863円  +72 円 (+2.6%)  11:30現在
 28日、エボラブルアジア <6191> [東証M]が格安航空券などの検索サイトを運営するスカイスキャナーと国内航空券検索で提携したと発表したことが買い材料視された。スカイスキャナーは国内外の航空券やホテル、レンタカー情報を一括して比較・検索できる旅行検索サイトを運営している。今回の提携により、スカイスキャナーのサイト上で同社が提供する国内航空券の情報を検索できるようになるという。発表を受けて、国内線航空券の販路拡大による業績への寄与に期待する買いが向かった。

■日本郵船 <9101>  241円  +3 円 (+1.3%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手海運株が物色人気を集めている。中国の経済成長減速の懸念後退に加え、グローバルな景況感の回復を背景にここにきて海運市況の改善傾向が強まってきた。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数は2月中旬以降、鮮烈な戻り足をみせている。前日までの直近30日間で前日比マイナスだった日はわずかに3日間しかない。前日の同指数は51ポイント高の1333と急伸、約2年4カ月ぶりの1300台に水準を切り上げてきており、これを受けて同指数と株価連動性の高い海運株に物色の矛先が向いている。

■SUMCO <3436>  1,827円  +19 円 (+1.1%)  11:30現在
 半導体関連株に再び人気が集まり始めた。米半導体大手マイクロン・テクノロジーの第3四半期に対する衝撃的な好業績見通しが米国株市場で注目されたが、東京市場にも海外投資家とみられる買いが波及している。そのなか物色対象の裾野も広がりをみせ、総花的な上昇につながっている。SUMCO<3436>や信越化学工業<4063>などシリコンウエハー大手やその原料となる多結晶シリコンを製造するトクヤマ<4043>、フォトレジストを展開する東京応化工業<4186>、半導体業界向け高誘電材料を手掛けるトリケミカル研究所<4369>など半導体材料を手掛ける銘柄に投機資金が攻勢をかけ、いずれも上値指向が鮮明だ。

■アスクル <2678>  3,220円  +30 円 (+0.9%)  11:30現在
 アスクル<2678>が続伸。28日の取引終了後に発表した3月度(2月21日~3月20日)の月次売上高(単体ベース)は前年同月比9.0%減となり、24カ月ぶりに前年割れとなったが、2月の物流センター火災発生以来株価は調整していたことから、アク抜け感が強まっているようだ。主力分野のBtoB事業は3.9%減となったが、前年同月度比で平日が1日少ない影響を除くと0.8%増と実質伸長が続いているもよう。一方、成長分野のLOHACOは火災のあった「Logi PARK 首都圏」で取り扱っていた物量が62%と非常に大きいことから影響も大きく同47.0%減と大きく落ち込んだ。

■gumi <3903>  1,210円  +10 円 (+0.8%)  11:30現在
 gumi<3903>が続伸している。28日の取引終了後、デンマークに拠点を置くノルディスク・フィルム(ヘルシンキ市)と共同で、北欧においてバーチャルリアリティー(VR)技術を活用したプロダクト開発を行うスタートアップに対して全般的な支援を提供する合弁会社を4月に設立すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同社ではこれまでにも「Tokyo VR Startups」や「Seoul VR Startups」を設立し、インキュベーションプログラムを実施してきたが、北欧においてもモバイルゲーム市場を牽引するグローバルな企業が数多く存在し、VRゲーム市場でも多くの有力企業が創出されることが想定されることから、今回の合弁会社設立に至ったという。新会社ノルディックVRスタートアップス(NVS)は、gumi60%、ノルディスク・フィルム40%で設立。スタートアップに対して資金提供だけではなく、エンターテインメント業界のノウハウの提供、経営や開発などのアドバイスの提供、ワーキングスペースの無償提供などの事業協力を行うとしている。

■東京エレクトロン <8035>  12,055円  +65 円 (+0.5%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連の上値追いが続いている。米国株市場ではこれまでのインフラ関連や金融関連株の上値が重くなる一方で、半導体・ITセクターの銘柄に買いの勢いが増している。半導体スーパーサイクル突入が意識されるなか、半導体銘柄で構成されたフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は過去最高値圏でなお上値を慕う動きに変化がない。東京市場でも3次元NAND型メモリーなど最先端の半導体増産に対応したメーカーの設備投資増強の思惑が、製造装置関連の株価を再び押し上げる展開となっている。

■イーブック <3658>  1,391円  +300 円 (+27.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 イーブックイニシアティブジャパン<3658>がストップ高。28日の取引終了後、親会社のヤフー<4689>と、電子書籍ストア運営に関して業務委託契約を締結したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っているようだ。同契約に基づき、イーブックは4月1日からヤフーが運営する「Yahoo!ブックストア」のストア運営業務を受託。「Yahoo!ブックストア」の販売促進に向けた施策の企画・立案を受け持つほか、ウエブページの編集・制作、ならびに出版社との取引に関する業務などを担当するとしている。

■ハピネス・アンド・ディ <3174>  1,052円  +150 円 (+16.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 28日、ハピネス・アンド・ディ <3174> [JQ]が決算を発表。17年8月期上期(16年9月-17年2月)の経常利益(非連結)が前年同期比79.9%増の3.9億円に拡大して着地したことが買い材料視された。低価格品の拡充や好立地への移転効果などで、年末年始商戦が好調だったことが寄与。不採算店舗の閉店で利益率が向上したことも大幅増益に貢献した。通期計画の1.9億円を既に2倍も上回っており、通期業績の上振れを期待する買いが向かった。併せて、発行済み株式数の1.57%にあたる4万株(金額で4000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表。株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

●ストップ高銘柄
 澤藤電機 <6901>  873円  +196 円 (+29.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ネポン <7985>  229円  +48 円 (+26.5%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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