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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):東エレク、保土谷、東亜建

東エレク <日足> 「株探」多機能チャートより
■クレスコ <4674>  2,848円  +81 円 (+2.9%)  本日終値
 クレスコ<4674>は4日ぶり反発。27日の取引終了後、従来26円を予定していた17年3月期の期末配当について、3円増額して29円にすると発表しており、これを好材料視した買いが入った。なお、これにより年間配当は55円(従来予想52円)となり、前期実績の50円に対しては5円の増配となる予定だ。

■東京エレクトロン <8035>  11,990円  +340 円 (+2.9%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、信越化学工業<4063>、SUMCO<3436>、ローツェ<6323>など半導体関連株が軒並み上昇。外国為替市場で円高が一服し輸出株に買い戻しが入りやすくなっているが、特に半導体関連については物色意欲が強い。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が前日に続伸、米国株市場でNYダウが8日続落と下値模索を続けるなか、上昇基調をキープしており最高値奪回が目前、この流れが東京市場にも波及した。ビッグデータの普及本格化に加え、IoT時代の到来、スマートフォンのハイエンド化や自動車のエレクトロニクス化進展などがかつてない半導体市場の活況を生み出しており、シリコンサイクルから脱却したスーパーサイクルに突入したとの見方も出ている。関連銘柄へのマークも再度強まる方向にある。

■保土谷化学工業 <4112>  3,690円  +95 円 (+2.6%)  本日終値
 保土谷化学工業<4112>が5日ぶりに反発。岩井コスモ証券が27日付で投資判断「A」を継続しつつ、目標株価を4000円から5000円へ引き上げたことが好材料視された。同証券では、有機EL材料の成長ポテンシャルを織り込みながら、株価の上昇トレンドが続くと予想。また、会社側の17年3月期業績予想を保守的と判断し、営業利益16億円(会社予想14億円)を見込み、18年3月期も同21億5000万円と予想している。

■東亜建設工業 <1885>  2,100円  +51 円 (+2.5%)  本日終値
 27日、東亜建設工業 <1885> が非開示だった17年3月期の連結最終損益は72億円の赤字(前期は60.3億円の黒字)に転落する見通しと発表したが、材料出尽くし感から買いが先行している。東京国際空港等の地盤改良工事で発生した施工不良に関して、施工不良関連損失として特別損失に約156億円を計上する。業績悪化に伴い、従来未定としていた期末一括配当を見送り、4期ぶりに無配転落する方針とした。

■NECネッツエスアイ <1973>  2,227円  +46 円 (+2.1%)  本日終値
 NECネッツエスアイ<1973>が反発。この日、日本国内における販売および技術サポートについてパートナー契約を締結している韓国ダボムソフト(ソウル市)のWebサービスパフォーマンス可視化ソリューションの国内販売を開始したと発表しており、業績への寄与を期待した買いが入った。今回発売するソリューションは、リアルユーザモニタリング(RUM)ソフトウエア「ENPHAROS RUM(エンファロス アールユーエム)」。同社では、自社の強みであるITネットワーク構築・運用のノウハウと「ENPHAROS RUM」および姉妹製品であるWebアプリケーション稼働監視ソフト「ENPHAROS JAVA」を組み合わせることで、Webアプリケーションの品質低下や障害予兆の即時検出、およびユーザの利用速度の測定や統計データの取得・分析など、ユーザ視点を踏まえた効果的で安定的なWebサービスの実現を支援するとしている。

■マブチモーター <6592>  6,360円  +130 円 (+2.1%)  本日終値
 27日、マブチモーター <6592> が発行済み株式数の1.17%にあたる80万1600株の自社株を消却すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は4月14日。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,095.5円  +19.5 円 (+1.8%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連が高い。資源エネルギー関連は最近の原油市況下落の影響から株価は調整色を強めていたが、目先リバウンド狙いの買いが流入した。WTI原油価格は前日に24セント安の1バレル=47ドル73セントと下値を探る展開だが、47ドル近辺で底堅さを発揮しており、関連銘柄は空売り筋の買い戻しを誘っているもよう。例えば国際帝石は信用取組でも売り残に厚みがあり、17日申し込み現在で信用倍率1.4倍台、またJXは売り長の状態で信用倍率0.8倍台と需給妙味を内包している。

■リクルート <6098>  5,750円  +100 円 (+1.8%)  本日終値
 リクルートホールディングス<6098>が反発。27日の取引終了後、クラウド人材管理サービスを運営・提供するカオナビ(東京都港区)株式の一部を取得し、持ち分法適用関連会社としたと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。カオナビは、顔写真が並ぶクラウド人材管理サービス「カオナビ」を提供する企業。近年、「HR Tech」と呼ばれる、企業の人事・採用業務を支援するITサービスの市場が急成長を遂げていることを受けて、カオナビとHR Tech領域における事業提携の検討・協議を開始するとしている。

■三井物産 <8031>  1,652円  +25 円 (+1.5%)  本日終値
 三井物産<8031>や三菱商事<8058>、伊藤忠商事<8001>といった大手商社株が高い。この日は3月期決算企業の配当権利取りの最終日であり、高配当利回りの商社株には駆け込みの権利取りの動きも出た様子だ。三井物産の今期予想配当利回りは約3.0%、三菱商事は同2.8%、伊藤忠は同3.4%の水準にある。

■大和ハウス工業 <1925>  3,247円  +48 円 (+1.5%)  本日終値
 大和ハウス工業<1925>が反発。27日の取引終了後、オリエンタルランド<4661>と、「東京ディズニーランド」「東京ディズニーシー」におけるスポンサー契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。12月1日から東京ディズニーランドの「スティッチ・エンカウンター」と東京ディズニーシーの「キャラバンカルーセル」の両施設を提供するという。なお、同社の参加により、東京ディズニーランドの参加企業は26社、東京ディズニーシーの参加企業は25社となるという。

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