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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ポーラHD、三菱UFJ、郵船

ポーラHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■ポーラHD <4927>  10,760円  +150 円 (+1.4%)  本日終値
 ポーラ・オルビスホールディングス<4927>は堅調。同社はきょう、グループのポーラ化成工業と理化学研究所が共同研究契約を結んだことを明らかにした。共同研究契約は、発生・再生分野の最先端研究機関である理研多細胞システム形成研究センター(CDB)細胞外環境研究チームとともに、皮膚再生に関わる基礎研究および技術開発に取り組み、ポーラ化成工業の強みである肌科学研究分野のさらなる発展・強化を図ることが主な目的。特にエイジングの肌悩みであるシワやタルミの改善につながるような美容分野や医療関連分野における独自価値の創出を目指すとしている。

■三菱UFJ <8306>  713.9円  +9.3 円 (+1.3%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が反発。トランプ米大統領の打ち出す経済政策に懐疑的なムードが広がったことで、米長期金利は低下基調を強めており、金融規制撤廃などの実現性にも疑問符が付く状況。そのなかトランプ相場の象徴として買われた同社の株価も3月下旬に入り下げ足を速め、21日、22日と連続でマドを開けて下落するなど目先筋の投げ売りが観測されていた。しかし、足もとは全般地合いの持ち直しを受けて買い戻しが優勢となった。2.5%の高配当利回りも権利取りの買いを引き寄せている。ただ、上値も重い。

■日本郵船 <9101>  238円  +3 円 (+1.3%)  本日終値
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>、NSユナイテッド海運<9110>、明治海運<9115>など海運株が総じて高い。海運市況は中国の景気減速懸念の後退などを背景に回復歩調にある。ここ最近は、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が再び上昇基調を強めている。前日は42ポイント高の1282と3日続伸、3月に入ってから同指数が前日比マイナスだった日はわずか2日しかない。同指数と株価連動性の高い海運株は足もと見直し買いが優勢となっている。

■ヤーマン <6630>  5,330円  +60 円 (+1.1%)  本日終値
 ヤーマン<6630>が反発。ビックカメラ<3048>がこの日、同社と共同開発した家庭用光美容器「レイボーテ SAKURA」を4月3日から発売すると発表しており、業容拡大の期待感から買われたようだ。同美容器は、エステサロンのような体感を自宅で素早く、簡単にムダ毛ケアができる最上級の光美容器をコンセプトに、ヤーマンが提供しているレイボーテシリーズの技術を生かし、型やデザインの段階から機能に至るまで共同企画開発したモデルとなっている。

■関東電化工業 <4047>  983円  +10 円 (+1.0%)  本日終値
 関東電化工業<4047>が反発。3月中旬以降の全般下げ相場に流され下値を探る展開となったが、1000円大台割れ水準は押し目買いが優勢。半導体は世界的な需要増加局面にあるが、そのなか半導体向け特殊ガスを手掛ける同社のビジネスチャンスも広がっている。特にメモリーの大容量・高速化に対応した3次元NANDは立体方向に積層化された構造で従来品よりも特殊ガスの使用量が大きく増える。同社は半導体向け配線材料ガスであるWF6を大増産体制にあり、来期業績への反映が期待されている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,218円  +60 円 (+1.0%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、富士重工業<7270>、ホンダ<7267>など自動車株が高い。ここ軟調な米国株市場の動向や為替相場の円高基調を背景に、下値模索の展開にあったが、目先は売り物も枯れてきた。為替は足もと1ドル=110円80銭近辺の推移と円安方向に振れており、これが主力輸出株の代表的セクターである自動車株を買い戻す動きにつながった。ただ、依然として円高警戒感は根強く上げ幅も限定的。

■すかいらーく <3197>  1,646円  -73 円 (-4.3%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 27日、すかいらーく <3197> が筆頭株主の米ベインキャピタルが保有株の一部を売り出すと発表したことが売り材料視された。28日未明の発表によると売り出し株式数は2143万3400株と発行済み株式数の11%におよぶ規模とあって、株式の需給悪化が懸念された。売出価格は1635円で27日終値を4.89%下回る水準。

■倉庫精練 <3578>  138円  +14 円 (+11.3%)  本日終値
 27日、倉庫精練 <3578> [東証2]に対して丸井織物(非上場)がTOB(株式公開買い付け)を実施し、子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を19.4%上回る1株148円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は3月28日から4月24日まで。

■オーテック <1736>  1,660円  +133 円 (+8.7%)  本日終値
 27日、オーテック <1736> [JQ]が配当修正を発表。17年3月期の期末一括配当を従来計画の30円→48円(前期は38円)に大幅増額修正したことが買い材料視された。堅調な業績や財務状況などを踏まえ、株主への利益還元を増やす。配当増額に伴い、前日終値ベースの期末配当利回りは3.14%に急上昇。本日が権利付き最終日とあって配当取りを狙う買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 FCホールディングス <6542>  1,007円  +150 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 澤藤電機 <6901>  677円  +100 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値
 ANAP <3189>  562円  +80 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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