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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:アイビー、アウトソシン、ACCESS

アイビー <日足> 「株探」多機能チャートより
■アイビー化粧品 <4918>  17,350円  +2,640 円 (+18.0%) 一時ストップ高   11:30現在
 アイビー化粧品 <4918> [JQ]が昨日ストップ高まで買われたのに続き、本日も一時前日比3000円ストップ高の1万7710円まで上昇し、上場来高値を更新した。24日、同社が17年3月期の上代金額(定価ベース受注額)が200億円超を達成したと発表したことが引き続き材料視された。創業40周年目で初となる上代金額200億円を達成した。今期は生産が追いつかないほどの受注を獲得した浸透美活液「レッドパワー セラム」をはじめ、好評を得た商品が多数あった。来期は今期の2倍となる上代金額400億円を目標に、また5年後には業界No.1の訪問販売化粧品会社を目指すとしている。発表を受けて、今期の業績上振れや来期以降の高成長を期待する買いが続いている。

■アウトソーシング <2427>  4,335円  +255 円 (+6.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 アウトソーシング<2427>が急反発。同社は製造ラインへの人材派遣や製造請負、研究開発の受託を主力業務とするが、国内外で積極的なM&Aを手掛け業容拡大を続けている。17年3月期はIFRSに基づき作成しているため、前期との単純比較はできないが、営業利益95億円予想(前期実績37億3600万円)と成長路線をまい進する。直近27日に、同社が1月6日に発行した行使価額修正条項付き第17回新株予約権(発行株数の49%相当)の行使がすべて完了したことを発表、これが株式需給面でポジティブに働いている。

■ACCESS <4813>  1,038円  +53 円 (+5.4%)  11:30現在
 ACCESS<4813>が8連騰。岩井コスモ証券が27日付のリポートで、投資判断「A」、目標株価1200円でカバレッジを開始したことが好感されている。同社は、携帯電話などのデジタル情報機器に組み込むインターネット関連ソフトの開発に強みをもつソフトウエア開発会社。「ガラケー」の携帯電話向けから、IoT分野などへ成長ドライバーをシフトしたことに加え、任天堂<7974>の新型ゲーム機「スイッチ」関連のライセンス収入増加が見込めることから、同証券では18年1月期営業利益について会社計画8億円を上回る10億円の着地を予想している。

■東亜建設工業 <1885>  2,137円  +88 円 (+4.3%)  11:30現在
 27日、東亜建設工業 <1885> が非開示だった17年3月期の連結最終損益は72億円の赤字(前期は60.3億円の黒字)に転落する見通しと発表したが、材料出尽くし感から買いが先行している。東京国際空港等の地盤改良工事で発生した施工不良に関して、施工不良関連損失として特別損失に約156億円を計上する。業績悪化に伴い、従来未定としていた期末一括配当を見送り、4期ぶりに無配転落する方針とした。

■保土谷化学工業 <4112>  3,745円  +150 円 (+4.2%)  11:30現在
 保土谷化学工業<4112>が5日ぶりに反発。岩井コスモ証券が27日付で投資判断「A」を継続しつつ、目標株価を4000円から5000円へ引き上げたことが好材料視されている。同証券では、有機EL材料の成長ポテンシャルを織り込みながら、株価の上昇トレンドが続くと予想。また、会社側の17年3月期業績予想を保守的と判断し、営業利益16億円(会社予想14億円)を見込み、18年3月期も同21億5000万円と予想している。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,112.5円  +36.5 円 (+3.4%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連や、JXホールディングス<5020>など石油株に買いが集まっている。業種別騰落率では「鉱業」がトップで「石油」が2位となっている。資源エネルギー関連は最近の原油市況下落の影響から株価は調整色を強めていたが、目先リバウンド狙いの買いが流入した。WTI原油価格は前日に24セント安の1バレル=47ドル73セントと下値を探る展開だが、47ドル近辺で底堅さを発揮しており、関連銘柄は空売り筋の買い戻しを誘っているもよう。例えば国際帝石は信用取組でも売り残に厚みがあり、17日申し込み現在で信用倍率1.4倍台、またJXは売り長の状態で信用倍率0.8倍台と需給妙味を内包している。

■クレスコ <4674>  2,852円  +85 円 (+3.1%)  11:30現在
 クレスコ<4674>は4日ぶり反発。27日の取引終了後、従来26円を予定していた17年3月期の期末配当について、3円増額して29円にすると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。なお、これにより年間配当は55円(従来予想52円)となり、前期実績の50円に対しては5円の増配となる予定だ。

■ノーリツ鋼機 <7744>  907円  +24 円 (+2.7%)  11:30現在
 27日、ノーリツ鋼機 <7744> が17年3月期第4四半期に投資有価証券売却益10.8億円を金融収益に計上すると発表したことが買い材料視された。子会社が保有する投資有価証券の一部を売却する。会社側は通期業績への影響について、業績予想の修正が必要と判断される場合には速やかに開示するとしている。

■東京エレクトロン <8035>  11,960円  +310 円 (+2.7%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、信越化学工業<4063>、SUMCO<3436>、ローツェ<6323>など半導体関連株が軒並み上昇。外国為替市場で円高が一服し輸出株に買い戻しが入りやすくなっているが、特に半導体関連については物色意欲が強い。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が前日に続伸、米国株市場でNYダウが8日続落と下値模索を続けるなか、上昇基調をキープしており最高値奪回が目前、この流れが東京市場にも波及している。ビッグデータの普及本格化に加え、IoT時代の到来、スマートフォンのハイエンド化や自動車のエレクトロニクス化進展などがかつてない半導体市場の活況を生み出しており、シリコンサイクルから脱却したスーパーサイクルに突入したとの見方も出ている。関連銘柄へのマークも再度強まる方向にある。

■日本郵船 <9101>  240円  +5 円 (+2.1%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>、NSユナイテッド海運<9110>、明治海運<9115>など海運株が総じて高い。海運市況は中国の景気減速懸念の後退などを背景に回復歩調にある。ここ最近は、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が再び上昇基調を強めている。前日は42ポイント高の1282と3日続伸、3月に入ってから同指数が前日比マイナスだった日はわずか2日しかない。同指数と株価連動性の高い海運株は足もと見直し買いが優勢となっている。

■マブチモーター <6592>  6,360円  +130 円 (+2.1%)  11:30現在
 27日、マブチモーター <6592> が発行済み株式数の1.17%にあたる80万1600株の自社株を消却すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は4月14日。

■関東電化工業 <4047>  989円  +16 円 (+1.6%)  11:30現在
 関東電化工業<4047>が反発。3月中旬以降の全般下げ相場に流され下値を探る展開となったが、1000円大台割れ水準は押し目買いが優勢。半導体は世界的な需要増加局面にあるが、そのなか半導体向け特殊ガスを手掛ける同社のビジネスチャンスも広がっている。特にメモリーの大容量・高速化に対応した3次元NANDは立体方向に積層化された構造で従来品よりも特殊ガスの使用量が大きく増える。同社は半導体向け配線材料ガスであるWF6を大増産体制にあり、来期業績への反映が期待されている。

■三菱UFJ <8306>  714.7円  +10.1 円 (+1.4%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が反発。トランプ米大統領の打ち出す経済政策に懐疑的なムードが広がったことで、米長期金利は低下基調を強めており、金融規制撤廃などの実現性にも疑問符が付く状況。そのなかトランプ相場の象徴として買われた同社の株価も3月下旬に入り下げ足を速め、21日、22日と連続でマドを開けて下落するなど目先筋の投げ売りが観測されていた。しかし、足もとは全般地合いの持ち直しを受けて買い戻しが優勢となった。2.5%の高配当利回りも権利取りの買いを引き寄せている。ただ、上値も重い。

●ストップ高銘柄
 澤藤電機 <6901>  677円  +100 円 (+17.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ANAP <3189>  562円  +80 円 (+16.6%) ストップ高   11:30現在
 寺崎電気産業 <6637>  1,059円  +150 円 (+16.5%) ストップ高   11:30現在
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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