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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):神戸物産、東急不HD、FJネクスト

神戸物産 <日足> 「株探」多機能チャートより
■神戸物産 <3038>  4,475円  +70 円 (+1.6%)  本日終値
 神戸物産<3038>が反発。22日の取引終了後に発表した2月の月次実績で、単独売上高が前年同期比3.3%増の167億1600万円、営業利益が同43.8%増の8億4400万円で着地したことが好感された。店舗数が2月末で751店舗となり、前年同期より30店舗増加したことによる新店効果に加えて、既存店売上高が前年同期比で0.6%増と堅調に推移したことが寄与したという。また、NB商品をPB商品へ切り替えたことによる利益率の改善が売上総利益や営業利益の増益に貢献したという。

■東急不HD <3289>  617円  +7 円 (+1.2%)  本日終値
 東急不動産ホールディングス<3289>が反発。22日の取引終了後、傘下の東急不動産が、埼玉県春日部市で「(仮称)春日部物流センター」に、また三重県桑名市で「(仮称)桑名プロジェクト」にそれぞれ着手し、物流施設開発事業に参入したと発表しており、業容拡大への期待から買いが入っているようだ。Eコマースの拡大に伴い、先進的な物流施設のニーズは今後も拡大が継続するとみられることから参入を決めたという。同社では今後、総合デベロッパーとして培ったノウハウを生かして、物流効率化という社会ニーズに対応するとしている。

■エフ・ジェー・ネクスト <8935>  1,004円  +10 円 (+1.0%)  本日終値
 22日、エフ・ジェー・ネクスト <8935> が株主優待制度を拡充すると発表したことが買い材料視された。100株以上を保有する株主を対象とした株主優待に長期保有優遇制度を導入する。現行の百貨店セレクト商品、温泉旅館利用券に加え、1000株以上を3年以上継続保有する株主には、追加でカタログギフト(3000円相当)を贈呈するという。発表を受けて、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。

■ナノキャリア <4571>  770円  +6 円 (+0.8%)  本日終値
 ナノキャリア<4571>が後場反発。この日の午後2時ごろ、台湾のTPG Biologics社への出資と共同研究契約を締結すると発表したことが好感された。TPG社は、抗体などバイオ医薬品の製造に関連した技術を持っており、ナノキャリアのADCMに適したセンサーや内包する活性タンパク質を探索する。今回の共同研究により、新たな製品価値を確立し、新規のパイプライン拡充が期待できるほか、候補タンパク質について、ADCMのセンサーとして応用することに加え、低分子医薬品や核酸医薬品とは異なる活性本体(薬物)としてミセルに内包して開発することも見込めるという。なお、同件による17年3月期業績への影響はないとしている。

■ベルーナ <9997>  850円  +6 円 (+0.7%)  本日終値
 22日、ベルーナ <9997> が発行済み株式数の14.09%にあたる1594万8092株の自社株を消却すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は3月31日。

■アエリア <3758>  4,230円  -340 円 (-7.4%)  本日終値
 22日、東証と日証金がアエリア <3758> [JQ]について23日売買分から信用取引に関する臨時措置を強化すると発表したことが売り材料。東証は委託保証金率を現行の50%以上(うち現金を20%以上)→70%以上(うち現金を40%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の50%(うち現金を20%)→70%(うち現金を40%)とする。発表を受けて、信用規制強化による人気離散を警戒した売りが向かった。同日、スマホ向けゲーム新規タイトル「秘密の宿屋」の事前登録数が1万人を突破したが買い材料視されなかった。

■日本製鋼所 <5631>  1,843円  -46 円 (-2.4%)  本日終値
 日本製鋼所<5631>が7日続落。同社は22日取引終了後、17年3月期の最終損益を従来予想の80億円の黒字から40億円の赤字(前期は166億円の赤字)となる見通しだと発表した。原子力発電所向け鋼材の不振などを背景に約175億円の減損損失(特別損失)を計上することが響く。同社の最終赤字は3期連続となる。期末配当予想は1株12円50銭で据え置いている。この日は、同社の業績悪化を嫌気する売りが膨らんだ。

■西松屋チェーン <7545>  1,249円  -29 円 (-2.3%)  本日終値
 西松屋チェーン<7545>は3日続落。22日の取引終了後に発表した3月度(2月21日~3月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比7.5%減と3カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。新学期催事関連は好調に推移したものの、繊維商品部門で前年との気温差の影響から春物実需、初夏物先行販売が大きく出遅れたほか、大型育児用品、玩具などの雑貨商品も伸び悩んだ。

■任天堂 <7974>  26,830円  -575 円 (-2.1%)  本日終値
 任天堂<7974>が反落。22日の取引終了後に提出された大量保有報告書で、米資産運用大手のブラックロックの日本法人であるブラックロック・ジャパンが5.17%を保有していることが判明したことを受けて朝方は続伸して始まったが、前場中ごろからはマイナスに転じている。為替市場で円相場が上昇していることに加えて、前日まで5連騰していたことから、利益確定売りが出ているもよう。またこの日、マリオシリーズ初のスマートフォンアプリ「スーパーマリオラン」のAndroid版の配信をスタートしたことで、目先の材料出尽くし感も台頭しているようだ。

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