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【市況】【↑】日経平均 大引け| 4日ぶり反発、値ごろ感から押し目買いが優勢 (3月23日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19048.84
高値  19105.11(14:58)
安値  18973.75(10:22)
大引け 19085.31(前日比 +43.93 、 +0.23% )

売買高  17億5963万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆1905億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は4日ぶり反発も戻りは鈍い
 2.円高逆風続くが、値ごろ感からの押し目買い優勢に
 3.トランプ政策への不透明感と「森友問題」も重荷
 4.値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を上回る
 5.業種別には地銀セクターの株価下落が目立つ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは6ドル安と5日続落。ハイテク株中心に買い戻しもトランプ政権の政策遂行に対する不透明感から売りが先行した。

 東京市場では為替が一段と円高に振れたことなどを受け、引き続き買い手控えムードは拭えなかったものの、値ごろ感からの押し目買いが優勢となった。

 23日の東京市場は、売り圧力に乏しく反発機運が芽生えたものの、戻り足の鈍さが目立った。前日の米国株市場ではNYダウが小幅安でとどまり、ナスダック指数が反発するなど下げ止まり感をみせたが、トランプ米大統領の政策遂行に不透明感が漂う状況は変わらない。そのなか、為替が一時1ドル=110円台に入るなど円高に傾いたことでリスク回避の売りが想定された。しかし、日経平均は前日の400円を超える下げを経て売り圧力が軽減されており、押し目買いや買い戻しの動きが優勢となった。ただ、上値も重い状況。「森友学園」の国有地取得を巡る問題などが重荷となった。業種別には地銀株の下げが目立った。一方、東証1部の売買代金は活況の目安とされる2兆円を5日連続で上回った。

 個別では、東芝<6502>が買い優勢だったほか、SUMCO<3436>も商いを集め上昇した。セブン&アイ・ホールディングス<3382>、花王<4452>などがしっかり。沢藤電機<6901>がストップ高に買われ、新川<6274>も急伸。ウィルグループ<6089>が大幅高となり、星光PMC<4963>も物色人気を集めている。このほか、東海カーボン<5301>、ムゲンエステート<3299>などが高く、北の達人コーポレーション<2930>も買われた。
 半面、任天堂<7974>は利益確定売りに6日ぶり反落となり、KDDI<9433>も軟調。カカクコム<2371>、ディー・エヌ・エー<2432>なども大きく値を下げた。ヤマシンフィルタ<6240>も安い。池田泉州ホールディングス<8714>が売られ、九州フィナンシャルグループ<7180>も下落した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、アサヒ <2502> 、日本ハム <2282> 、ユニファミマ <8028> 、ファナック <6954> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約29円。うち15円はファストリ1銘柄によるもの。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はKDDI <9433> 、スズキ <7269> 、ディーエヌエ <2432> 、TDK <6762> 、デンソー <6902> 。押し下げ効果は約14円。うち8円はKDDI1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち上昇は17業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)不動産業、(4)電気・ガス業、(5)食料品。一方、下落率の上位5業種は(1)その他製品、(2)海運業、(3)銀行業、(4)パルプ・紙、(5)倉庫運輸関連。

■個別材料株

△フィルC <3267> [東証M]
 1→2の株式分割を実施。
△トーカロ <3433>
 今期経常を一転11%増益に上方修正、配当も10円増額。
△インタートレ <3747> [東証2]
 標準ハナビラタケ株から抗がん剤に利用可能な細胞活性を発見。
△ディディエス <3782> [東証M]
 本人認証セキュリティーが168自治体で新規採用。
△Jマテリアル <6055>
 三菱UFJ証が投資判断を「買い」に新規設定。
△アクアライン <6173> [東証M]
 広島ガスと水回りサービスで業務提携。
△パートナーA <6181> [東証M]
 リクルートマーケティングパートナーと提携。
△野村マイクロ <6254> [JQ]
 東証が信用規制解除。
△新川 <6274>
 「18年3月期営業益は4倍」と報道。
△石井表記 <6336> [東証2]
 前期経常が上振れ着地・今期は85%増益。

▲アエリア <3758> [JQ]
 東証が信用規制を強化。
▲OKK <6205>
 今期経常を一転赤字に下方修正、配当も1円減額。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)沢藤電 <6901> 、(2)新川 <6274> 、(3)D・アクシス <4245> 、(4)ユーシン精機 <6482> 、(5)トーカロ <3433> 、(6)ウィルG <6089> 、(7)星光PMC <4963> 、(8)マクロミル <3978> 、(9)東芝 <6502> 、(10)MDV <3902> 。

 値下がり率上位10傑は(1)Sサイエンス <5721> 、(2)OKK <6205> 、(3)マネックスG <8698> 、(4)カカクコム <2371> 、(5)ツツミ <7937> 、(6)ディーエヌエ <2432> 、(7)品川リフラ <5351> 、(8)清水銀 <8364> 、(9)ネクステージ <3186> 、(10)ヤマシン―F <6240> 。

【大引け】

 日経平均は前日比43.93円(0.23%)高の1万9085.31円。TOPIXは前日比0.21(0.01%)高の1530.41。出来高は概算で17億5963万株。値上がり銘柄数は824、値下がり銘柄数は1037となった。日経ジャスダック平均は3025.86円(2.01円高)。

[2017年3月23日]

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