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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ディディエス、トーカロ、マクロミル

ディディエス <日足> 「株探」多機能チャートより
■ディー・ディー・エス <3782>  1,099円  +133 円 (+13.8%)  本日終値
 ディー・ディー・エス<3782>が続急騰。同社は指紋認証機器の大手で、生体認証の市場が広がるなかでビジネスチャンスを広げている。22日、本人認証セキュリティープラットフォームが16年度に168自治体で新規採用され、その結果、保守契約中の自治体と合わせて合計242自治体で稼働中であることを発表、これを評価する買いを呼び込んでいる。

■トーカロ <3433>  2,886円  +256 円 (+9.7%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 22日、トーカロ <3433> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の46億円→56億円に21.7%上方修正。従来の8.5%減益予想から一転して11.4%増益見通しとなったことが買い材料視された。半導体・液晶分野向け溶射加工の受注が想定より伸びることが寄与。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の75円→85円(前期は75円)に増額修正したことも支援材料となった。また、前日終値ベースの予想PERが13.4倍→10.6倍に低下し、割安感が強まっている。

■マクロミル <3978>  1,805円  +125 円 (+7.4%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 マクロミル<3978>は急伸。同社は22日に東証1部市場に新規上場しており、この日で取引開始から2日目。上場初日は公開価格1950円に対し4.3%安の1867円で初値をつけ、一時1651円まで値を下げた。同社はインターネットを通じたマーケティングリサーチの国内最大手で14年に上場廃止となった後、再度IPOを果たした「再上場銘柄」。上場時の筆頭株主である米投資ファンド、ベインキャピタル系を中心とした売り出し株の規模は大きく市場には荷もたれ感も出ている。ただ、この日は一時、公開価格から約16%安の1640円まで値を下げたが、1600円台の株価には値ごろ感も強く売り一巡後は一時1800円台まで値を上げている。

■東芝 <6502>  207.3円  +13.3 円 (+6.9%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 東芝<6502>が急反発。同社が分社して設立する半導体メモリーの新会社「東芝メモリ」について、早ければ2018年度の株式上場を前提に売却手続きを進めていることが複数のメディアを通じて伝わっている。早期上場計画を示すことは対投資ファンドで有利に働く。東芝は売却に伴い最低1兆円の資金調達を目指す構えとも伝わっており、これが株価面でポジティブ材料となった。

■VTホールディングス <7593>  598円  +25 円 (+4.4%)  本日終値
 VTホールディングス<7593>が大幅高。東海東京調査センターが22日付でレーティング「アウトパフォーム」、目標株価800円でカバレッジを開始しており、これを好材料視した買いが入ったようだ。同センターでは、整備事業の強化やリストラによる海外ディーラーの収益改善、国内新車販売台数の増加、国内ホンダディーラーの店舗改装一巡による利益率の改善などを評価。17年3月期営業利益は会社計画75億円を上回る77億円を見込んでいるほか、18年3月期は同97億円を予想している。

■ジャパンマテリアル <6055>  1,702円  +66 円 (+4.0%)  本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が22日付でジャパンマテリアル <6055> の投資判断を「Buy(買い)」、目標株価を2100円に新規設定したことが買い材料視された。リポートでは、最大顧客の東芝が計画するNANDの設備能力拡張や生産量拡大などを踏まえ、中長期で高成長すると予想。株価は10-12月期の営業減益や東芝メモリの資本構成の不透明さなどから調整中だが、時間の経過とともにNAND関連の成長企業としての評価が高まるとしている。

■SUMCO <3436>  1,664円  +54 円 (+3.4%)  本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が22日付でSUMCO <3436> の投資判断を「アンダーウエート(弱気)→ニュートラル(中立)」に引き上げ、目標株価を850円→1600円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、いずれかのウエハーメーカーが300mmウエハーの生産能力を増強すると考えていたが、現時点まで本格的な能力増強投資に着手していないと報告。これを受けて300mmウエハー価格の値上げ幅が想定よりもかなり大きくなるとし、価格前提を16%上昇に変更した。同証券では、17年12月期の連結営業利益を240億円→380億円、18年12月期を270億円→440億円にそれぞれ上方修正した。

■日本車輌製造 <7102>  317円  +9 円 (+2.9%)  本日終値
 日本車両製造<7102>が3日ぶり反発。22日の取引終了後、愛知県豊川市などにある鉄道車両や橋梁などの全3工場を親会社のJR東海<9022>に売却すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。売却するのは、豊川製作所(愛知県豊川市)、衣浦製作所(愛知県半田市)、鳴海製作所(名古屋市緑区)の3工場の土地・建物で、米国向け大型鉄道車両案件などで多額の損失を計上する見込みであることから、これに対応するのが狙い。なお、売却後はJR東海と賃貸借契約を結び、継続して使用するという。また、名古屋熱田区など3カ所に保有する非事業用資産を売却するとあわせて発表した。譲渡先は非公表で売却益90億円を18年3月期業績に特別利益として計上するという。これらは、長期借入金全額(貸借対照表計上額241億7300万円)の繰り上げ返済に充てるほか、財務状況の改善を図る方針だ。

■伊藤園 <2593>  4,145円  +115 円 (+2.9%)  本日終値
 伊藤園<2593>が反発。SMBC日興証券が22日付で投資判断「2」を継続しつつ、目標株価を3230円から3590円へ引き上げたことが好材料視された。食品株全体の株価水準上昇に伴って、目標株価算出に用いる食品株平均PBRが上昇したことが要因。また、北米の飲料事業やコーヒー事業(DLTC)、国内子会社タリーズコーヒーの利益予想を増額したことなどから、17年4月期営業利益予想を245億4000万円から249億4000万円へ、18年4月期を同275億4000万円から281億円へ上方修正したことも反映させたとしている。

■住友金属鉱山 <5713>  1,601円  +33.5 円 (+2.1%)  本日終値
 住友金属鉱山<5713>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は22日、同社株のレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」へ引き上げた。目標株価は1670円から2000円に見直した。同社が絶対的な強みを持つ、ニッケル製錬を中心に18年3月期以降の収益構造は変化する局面を迎えることを評価しており、特に同事業の高付加価値化に注目している。同証券では17年3月期の連結営業利益を前期比31%増の780億円(会社予想760億円)、18年3月期の同利益は1130億円を予想している。

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