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【市況】東京株式(大引け)=414円安、米株安、円高受けリスク回避の売り加速

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 22日の東京株式市場は前日の米国株市場が大幅に下げたことや、為替が急速に円高に振れたことなどが嫌気され日経平均株価は400円を超える急落となった。

 大引けの日経平均株価は前日比414円50銭安の1万9041円38銭と大幅安で3日続落。東証1部の売買高概算は20億5553万株、売買代金概算は2兆6583億1000万円。値上がり銘柄数は107、値下がり銘柄数は1854、変わらずは49銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウなど主要指数が急落したことに加え、為替が1ドル=111円台半ばまで大きく円高に振れたことでリスク回避の流れとなり、大幅に水準を切り下げた。国内外の機関投資家の売りが主力株中心に広範囲に及んだ。トランプ大統領の経済政策に対する不透明感が浮上するなか、米長期金利が低下傾向を強めたことで銀行や保険などの金融株の下げを助長。自動車などの輸出株も総じて売り優勢となり、東証1部全体の9割以上の銘柄が下落する売り圧力の強い地合いだった。昼前に北朝鮮がミサイルを発射した可能性が伝わったことも、地政学リスクを意識させ買いを手控えさせる背景となったもよう。

 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが下落したほか、第一生命ホールディングス<8750>は大幅安。ソフトバンクグループ<9984>も軟調。ファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>なども安い。日本写真印刷<7915>、レーザーテック<6920>などの下げも目立つ。三菱ケミカルホールディングス<4188>、ミネベアミツミ<6479>も売られた。

 半面、任天堂<7974>は全体相場に逆行し大幅高で、売買代金も断トツとなった。大東建託<1878>が堅調、全国保証<7164>が急伸をみせた。沢藤電機<6901>はストップ高、アイスタイル<3660>、GMOクラウド<3788>も大きく上昇。このほか、ディー・エル・イー<3686>なども物色人気となった。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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