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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):全国保証、任天堂、フリークHD

任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
■全国保証 <7164>  3,825円  +215 円 (+6.0%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 21日、全国保証 <7164> が17年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の251億円→284億円に13.3%上方修正。従来の4.4%減益予想から一転して8.3%増益を見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。主力の住宅ローン保証事業で新規実行件数が増加し、売上が計画を上回ることが寄与。弁済率が想定を下回り与信費用が減少することも利益を押し上げる。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の55円→61円(前期は55円)に増額修正したことも支援材料となった。

■日経Dインバ <1357>  1,970円  +83 円 (+4.4%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>が3日続伸、一気に1900円台後半まで上値を伸ばした。同銘柄は日経平均株価の値動きと逆連動するETFであり、日々の騰落率が日経平均のマイナス2倍になるような設定が組まれている。前日の米国株市場でNYダウが230ドル超の下げで昨年9月中旬以来約半年ぶりの急落となったことを受け、東京市場でも寄り付きに日経平均が300円を超える下げで始まった。これを反映する格好でマドを開けて25日移動平均線を上回り、底離れの様相をみせている。

■任天堂 <7974>  27,405円  +1,140 円 (+4.3%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 任天堂<7974>は全般波乱相場のなかも動ずることなく我が道を行く展開、5連騰と気を吐いている。個人投資家の短期資金を巻き込み、売買代金も前引け時点で730億円弱をこなし、東証1部上場企業のなかでトップ。今月3日に発売された新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ」が想定を大きく上回る売れ行きを示しており、これを好感する買いを呼び込んでいる。同商品は4年半前に鳴り物入りで発売された「Wii U」に匹敵する出足好調ぶりで、需要に供給が追い付かない状況にあることから、生産計画の引き上げ観測なども浮上、株高を後押しするかたちとなっている。

■フリークHD <6094>  2,848円  +103 円 (+3.8%)  本日終値
 フリークアウト・ホールディングス<6094>が大幅続伸。同社は21日、提供しているモバイルマーケティングプラットフォーム「Red」が、米ツィッターのモバイルアドエクスチェンジ「MoPub」とRTB接続(リアルタイム入札)し、サービス提供を開始したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。これにより「Red」を利用している広告主は、「MoPub」が提供する質の高いアプリ広告枠の、バナー枠、ユーザーの広告視認性が高いインフィード枠に対して、「Red」が保有する性別・年齢・興味関心などのセグメントデータを活用した多様なターゲティング配信や、サイト離脱者への再来訪を促すリマーケティング配信など、マーケティング施策に応じた広告配信を行うことが可能になる。

■ビジョン <9416>  4,230円  +70 円 (+1.7%)  本日終値
 ビジョン<9416>は朝方こそ売りが先行したものの、その後は持ち直し新値追い。同社はきょう、京浜急行電鉄<9006>やシャープ<6753>、フューブライト・コミュニケーションズ(東京都中央区)と共同で、日本初の多言語観光ガイドを行うコミュニケーションロボットレンタルサービスを4月25日から開始すると発表した。また、前日21日には、Wi-Fiルーターレンタルサービスの利用者数が累計450万人を突破したことも明らかにしている。

■ニトリホールディングス <9843>  13,520円  +40 円 (+0.3%)  本日終値
 ニトリホールディングス<9843>が続伸し、7月につけた昨年来高値にツラ合わせ。為替市場で円相場が1ドル=111円台後半まで上昇したことを受けて、円高メリット銘柄として買われているようだ。また、21日には、シダックス<4837>が所有する「渋谷シダックスビレッジ」(東京都渋谷区)に都市型大型店舗を6月にオープンさせるとあわせて発表しており、客層の拡大につながるとの期待感も強まっているようだ。

■ミクシィ <2121>  5,150円  +10 円 (+0.2%)  本日終値
 ミクシィ <2121> [東証M]が4日続伸し、昨年来高値を更新した。21日、同社がチケットフリマサービス「チケットキャンプ」の登録会員数が300万人を突破したと発表したことが買い材料視された。「チケットキャンプ」は公演チケットを売買できるチケット専用フリマアプリ。2013年のサービス開始以降、利用者数、流通総額ともに順調に拡大を続けている。流通額については昨年12月に約58億円と過去最高額を達成した。これを受けて、業績への貢献を期待する買いが先行した。

■住友林業 <1911>  1,752円  +1 円 (+0.1%)  本日終値
 住友林業<1911>が3日ぶりに反発。SMBC日興証券が21日付で投資評価「2」を継続しつつ、目標株価を1700円から1900円へ引き上げており、これを好材料視した買いが入った。同証券では、国内住宅事業は中層住宅や賃貸併用住宅への対応力、用地情報力に勝るプレハブメーカーと比較して苦戦しており、中長期的な成長期待に乏しいと指摘。一方、海外事業は、積極的なM&Aと良好な市場環境から住宅事業を中心に伸長が続くと予想しており、17年3月期の営業利益予想を460億円から490億円へ、18年3月期を同480億円から520億円へ引き上げている。また、さらなるM&Aによる成長期待の拡大や、20%にとどまる配当性向の引き上げが今後のカタリストともしている。

■三菱UFJ <8306>  713.7円  -32 円 (-4.3%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が大幅安となったほか、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>なども売りに押される展開。メガバンクだけでなく生保株も大きく売られ、第一生命ホールディングス<8750>も急落した。前日の米国株市場ではNYダウが4日続落で、下げ幅は230ドルを超える急落となったが、この背景には米長期金利の低下を背景とした金融株への売り圧力がある。この日、ゴールドマンサックスは3.8%の大幅安、JPモルガン、シティグループなども軒並み売り込まれた。長期金利低下に伴う収益機会の減少が嫌気されており、これは米国でビジネス展開する三菱UFJなど日本の大手金融株にも波及している。

■トヨタ自動車 <7203>  6,161円  -212 円 (-3.3%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、富士重工業<7270>、ホンダ<7267>などの自動車株が軒並み安。前日の米国株市場ではNYダウが約半年ぶりの急落をみせ、リスク回避の流れが強まるなか、米長期金利の低下を背景とした日米金利差の縮小思惑が為替市場でドル売り・円買いを誘発。足もと1ドル=111円50銭近辺と急速な円高が進行しており、これを受けて自動車セクターは輸出採算の改善期待が後退、売りの手掛かり材料となった。トランプ政権の保護主義政策に対する懸念もくすぶっており、目先は押し目買い意欲も限定的となっている。

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